内閣府によると「島」とは、国連海洋法条約では、「島とは、自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、高潮時においても水面上にあるものをいう」とされています。この定義に従うと、面積の大小は問われていないので、高潮時に水面上にある日本の「島」は、数万の単位ともいわれ、実数の把握は困難です。昭和62年、海上保安庁は「海上保安の現況」において、北海道・本州・四国・九州を含めた日本の構成島数6,852島を発表しています。
海上保安庁の数え方は、関係する最大縮尺海図と陸図(縮尺1/2.5万)を用い、次の条件によっています。①周囲が100m以上のもの、②何らかの形で本土とつながっている島について、それが橋、防波堤のような細い構造物でつながっている場合は島として扱い、それより幅が広くつながっていて本土と一体化しているようなものは除外、③埋立地は除外。こうした整理を踏まえ、日本の本州など本土と離島の数、離島のうち無人離島と有人離島の数は、無人離島6,430、有人離島417です。それでは面積と周囲長はどう決めているのか。発信元によってまちまちなのが現状です。ちなみに国土地理院の見解は次のとおりです。1/25,000の地図を元に、年間を通じて最高水面の海岸線データで算出している。ちなみに、本土、沖縄本島、北方領土を除く日本の離島面積上位100は、佐渡島854.84㎢が最大で、100位は無人島で最大の渡島大島9.74㎢で、約88倍の面積比がある。
島の読み方は、~島(~しま)(~じま)(~とう)があり、法則がないので難しい。また資料によっても、必ずしも100%一致しない。ふりがな文庫によると、「しま」が82.7%、「じま」が5.8%、「とう」が5.1%とあるが、日本の離島面積上位100に限ると「しま」が36.7%、「じま」が57.1%、「とう」が6.1%で、圧倒的に「じま」が多い。
私の離島めぐりの対象は有人離島であるが、面積が一定以上大きく人口が多い離島に限られる。島は平地が少なく、急峻な山が多いので、居住するには適さない。また交通の便が悪いことも、過疎化に拍車がかかる。ただ四方が海に囲まれているので、海の幸、自然が一杯です。従って離島の観光は、新鮮な魚介類を食する旅、きれいな海のマリンスポ-ツ、海鳥ウォッチング、フィッシング等がある。意外に利尻島・屋久島は百名山があり、登山を楽しめる。また瀬戸内海の島々が連携してア-ト作品を展示して、島おこしを図っている。
本土に近い島はどんどん橋で繋がれ、便利になった半面、島の趣がなくなっている。小さな離島は今でも船が主流だが、大きな離島は飛行機が主流に置き替わった。産業も漁業が衰退して、観光資源がある島は観光にシフトしている。ゆっくりのんびりした離島旅行のスタイルは変貌しつつある。
私の離島めぐりは、他の観光も兼ねて行った所、幼少の頃の海水浴、潮干狩り等で行った所があり、写真が少なかったり、中には見つからなかった島があるので、説明だけに留めた島がある。時間をかけて写真を捜したり、また再度訪れたりしてアップデイトしたいと思っています。
追記
政府発表の島の数は6,852となっているが実態に合わないため、2022年の電子国土基本図を基に35年ぶりにコンピュ-タで自動計測すると、14,125に倍増する結果となった。外周100m未満のものを含めると10万以上が確認されたようだ。日本列島自体が島なので、改めて日本は多くの島で成り立っていることが解る。
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