対馬島

(概要)
 対馬島は、九州本土と朝鮮半島のほぼ中央で韓国まで直線距離で49.5㎞に位置し、面積696.1㎢、周囲915km(東西約18km、南北82km)の細長い島です。日本の島では北方四島・沖縄本島を除けば佐渡島・奄美大島に次ぐ3番目の面積です。
 東西を対馬海流が流れ、島土の約89%が山地で原生林が数多く残されている。地質は大部分が堆積岩で、海岸は荒々しい風景があちこちで見られ、島の中央部はリアス式海岸浅茅湾が広がる。
 国境の島で朝鮮半島に近く、大陸の文化を色濃く残し、戦場になることもなかったので、豊富な歴史・民俗資料が数多く温存されている。
 動物は、キツネ、タヌキ、リス等の本土の普通種が1匹も生息せず、ツシマヤマネコ、ツシマテン、アキマドボタルなどの大陸系生物が分布する。植物はシマトウヒレン、ツシマギボウシなどの地理的条件により多くの大陸系植物が自生している。本土と大陸が折衷した独特の生態系が築かれている。
(アクセス)
 福岡空港 、対馬空港間は1日5往復で約35分で運航されている。博多港、 厳原港間は旅客フェリーが1日2往復で壱岐経由4時間40分で、高速船は1日2往復が壱岐経由で2時間15分で運航されている。Map


厳原港
厳原は、対馬藩主の宗家の居館がおかれ、対馬の政治、経済、文化の中心として栄えた城下町だった。今も石垣や門が残っており、往時を偲ぶことが出来る。厳原港は対馬の表玄関で、ジットフォイルの高速船やフェリー等が博多等から運航している。
万松院の大杉
万松院は対馬藩主宗家の菩提寺で、国指定の史跡です。往時は沢山の大杉があったが、台風等で3本を残すのみとなった。それぞれの幹まわりは5.2m、6.2m、7m、樹高は35m内外で、県内有数のスギの老木です。
椎根の石屋根倉庫
石屋根倉庫は高床式で内部が仕切られた構造で、屋根材が特徴のある大型厚石板(島内産の頁岩)が使用されている。この建物は、比較的新しい1926年完工ではあるが、古制をよく遺している。
白嶽
白嶽は、標高518mの石英斑岩の白く輝く双耳峰の山で、登山口から距離2.2kmあり1時間半程要す。山頂は特徴ある岩があり、360度の大パノラマです。
琴のイチョウ(長松寺)
上対馬町琴の長松寺にあり、樹齢千五百年といわれる日本最古の銀杏で、幹廻り12.5m、樹高40mの巨木です。
網代の漣痕
砂岩上に水流や気流あるいは波浪の作用によって波状に遺された痕跡です。文様が漣痕に似ていることから網代の漣痕と名付けられた。
韓国展望所
韓国まで49.5㎞で、天気のよい日には韓国釜山市の町並みが望める。この展望所は、地理的、歴史的に深い関係にある韓国の古代建築様式を取り入れて建造されている。前方下に見える海栗島分屯基地は、24時間体制で周辺空域の警戒監視の任務に就いている。
豊砲台跡
1934年3月完成したが、実戦で使用されたことがなくまぼろしの砲台と言われています。砲台は解体され、兵舎・台座・地下室などは当時の面影を残している。
棹崎公園
棹崎公園は 戦時中に築かれた棹崎砲台跡、日本最北西端の碑、灯台等がある。屋上には双眼鏡が備え付けられているので、晴れた日には韓国が見えるかも。

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