桜と一言で言うが、変種を合わせると100種以上の桜が自生しており、園芸品種に至っては200種以上もあり、素人では正確な判別が難しい。開花時期は幅があり、花びらの形態は一重咲きや華やかな八重咲き、色は白系から赤系まで、大きな花から小さな花まで、枝振りは上に伸びるものや枝垂れるもの等、品種によって多種多様な咲き姿や色合いを楽しむことが出来る。綺麗だな-と花を愛でながら鑑賞する一方、花の種類を考えながら鑑賞するのも桜の楽しみ方だと思う。桜の短い開花ゆえの、より際立つ華やかさを目に焼き付けたいと想う。
桜は、バラ科サクラ亜科サクラ属の落葉樹です。日本ではエドヒガン、オオシマザクラ、オオヤマザクラ、カスミザクラ、クマノザクラ、タカネザクラ、チョウジザクラ、マメザクラ、ミヤマザクラ、ヤマザクラの10種類を基に、日本人の好みに合わせて交配改良されてきました。その中で最も有名な桜の筆頭がソメイヨシノ(染井吉野)でオオシマザクラとエドヒガンの交配で人の名がついています。他に有名なものとして、エドヒガンザクラ(江戸彼岸桜)は山地でよく見られ、寿命が長く多くの花を咲かすため、名木が多い。シダレザクラ(枝垂桜)は枝が垂れる桜の総称で、エドヒガンの枝が下に垂れるものを言う。ヤエザクラ(八重桜)は八重咲きの桜の総称で、花びらが10枚以上の桜を指すようで赤く華やかな桜です。冠頭に地名が付いた有名な桜はカワヅザクラ(河津桜)で、カンヒザクラとオオシマザクラの自然交雑種と見られ河津町に移植されたことからこの名が付いた。早咲きとして有名で、ピンク色の可憐な花を咲かせる。他にオオシマザクラ(大島桜)、アタミザクラ(あたみ桜)がある。
信州の桜は4月に入って咲き始めるので、比較的暖かい日差しの中で花見が出来る。また、信州は南北に長く、地域で高度差があるので開花時期に違いがあり、長い期間観賞することが出来る。その頃、北アルプスは多くの雪を抱いているので、桜とのコラボレ−ションは見ごたえがある。
何故か、多くのお墓にしだれ桜が植えられていて、どこも見事な枝ぶりをしている。葉が散ると幽霊のような姿になる。
ここでは一本桜を主に取り上げていて、地元の方に大事に保存されている。
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松本の桜(中信)
北信の桜
東信の桜
南信の桜
県外の桜(番外)