(概要)
桑原城は一名を高取屋城ともいい、諏訪惣領家の本拠上原城の支城として要害をほこった山城である。甲州街道から約200m北に位置し、本丸は空濠より高さ6m、東西33m、南北25m、面積はおよそ600㎡あり空濠をへだてて西側の二の丸に続く。
天文11年(1542)7月4日、諏訪頼重は武田信玄に攻められて上原城からのがれ、ここで敗れた。頼重は甲府に送られ、「おのずから 枯れ果てにけり 草の葉の 主あらばこそ またもむすばめ」の辞世を残して割腹し、諏訪惣領家は一旦滅亡したという非史を伝えている。
いま東光寺(甲府市)に、頼重と弟の大祝頼高を祀る小さな五輪塔二基が建っており、また四賀神戸の頼重院には頼重を祀る供養塔がある。(主郭案内板転記)
(アクセス&探索コ-ス)
国道20号四賀交差点から県道424号に入り、700m程行くと足長丘公園がある。その先350m程先に桑原城跡の普門寺口登り口がある。普門寺は地名でお寺名ではない。そこから400m程未舗装の広い道が桑原口との合流点近くまで整備されている。駐車場は足長丘公園、普門寺口登り口及び桑原口との分岐手前にある。
私は足長丘公園に駐車し、周回コ-スを巡る。桑原口との合流点の直ぐ先に東曲輪と首塚がある。そこから曲輪沿いに進むと、二の丸と本丸を両サイドにした空堀にぶつかる。諏訪湖側の二の丸からは、視界が開け素晴しい眺めです。本丸には城址碑、案内板、小さな祠がある。帰りは二の丸横の笹道に入り送電鉄塔の保守用通路を下る。途中に秋葉社の小さな祠がある。尾根伝いにさらに下ると、足長丘公園近くに出る。桑原口に下ってもいいが、この周回ル-トだと車まで道路を歩くことになる。
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