観勝院山城(大和田山城)

(概要)
 この上方の山は、大洞山(1,091m)から南へ延びる尾根の先に構えられた、室町時代の山城(別名大和田山城)の後である。
 ゆるやかな傾斜の尾根すじを横に切って掘られた五条の空堀と、その間を段々に平げて作った、大小の郭をつらねる連郭式山城で、南北200mにおよび、その跡がよくのこっている。
 ここは北方の西山山城跡や、南方の布上山城跡、城ヶ峯山城跡などとともに、仁科氏が西南方の敵に備えた城砦群のひとつといってよく、守っていたのは、仁科氏の支族であった大和田氏であったと伝える。
 この城は天将10年(1582)の主家仁科氏滅亡のときか、あるいは元和元年(1615)の一国一城令発布の時点で廃止されたとみられる。(案内板転記)
(アクセス&探索コ-ス)
 観勝院山城は県道306号から大和田地区に200m程入った所に入口がある。
 観勝院跡案内板前の防獣柵を開けて、上り464mの案内標に従って進む。直ぐにあと416mの案内標があるので直進する。左側の階段を進んでも、途中で合流できる。時々道を失うことがあるが、時々に案内標があるので迷うことはない。虎口の案内標から尾根上になり、程なく主郭に着く。更に進むと物見に達し、その先も尾根が続いている。 Map


観勝院山城跡案内板
観勝院跡案内板前の防獣柵を入ったところ。
案内標
観勝院山城跡までの道標で、あと416m、386m、146m、65mを確認。
虎口
城跡の虎口で、ここから尾根上となる。
観勝院山城跡
両サイドは松林で、視界はない。尾根に連なる連郭式山城の形状がよく解る。
物見
観勝院山城跡から更に上がったところ。
下山口
出入口の防獣柵、観勝院跡と松川村。

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