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屋久島の旅Map

はじめに

 屋久島旅行のホームページ掲載は、友人が屋久島へ行くことを知り、どこまで思い出せるか試してみようと思いついた。20数年前の20世紀終わりに近い1999年の旅行なので、思い出すのに自信がない。個人旅行なので資料が全くない。また当時はフィルム写真が主流でデジカメは初期のもので撮影日時の記録はない。年月日は設定でフィルムに焼き付けることが出来るが、無粋な数字が写真に焼き着くのであまり使わない。写真をスキャナ-でデジタル化する手間があり、また当時のデジカメは解像度が悪いので使えない。数少ない写真と薄れゆく記憶をたよりに、想定される工程を組立てた。現在福岡・屋久島の直行便があり便利になっている。2005年国民宿舎ホテル屋久島温泉は閉鎖・解体された。跡地にJRホテル屋久島が新築され、温泉は尾之間温泉からの引湯から近くの新たな源泉になった。
 本旅行は、100名山宮之浦岳登山を主目的に2泊3日で計画した。福岡空港から直通便がないので、鹿児島空港乗継となる。空港近くのホテルを拠点に、移動はレンタ-カ-とした。第1日目は屋久島への移動と白谷雲水峡観光、第2日目は宮之浦岳登山、第3日目は屋久島を左回りに観光しながら屋久島一周と福岡への移動とする。宮之浦岳登山は日帰りなので、花之江河を経由の淀川登山口から登る。


1999年12月3日(金) 晴

 福岡空港(50分) ⇒ 鹿児島空港(40分)
 屋久島空港(11:30 10分) ⇒ レンタ-カ-店(11:40-12:00 30分) ⇒ 白谷広場駐車場(12:30)
白谷広場駐車場(13:00 3時間) ⇒ 弥生杉 ⇒ 三本足杉 ⇒ くぐり杉 ⇒ 白谷広場駐車場(16:00 20分) ⇒ 田代別館(16:20)
 福岡空港から鹿児島空港乗継で屋久島空港に降り立つ。鹿児島空港着陸前の韓国岳、新燃岳、霧島岳の火口が印象的だった。屋久島空港は11時過ぎの到着なので、半日工程で可能な、白谷雲水峡から奉行杉コース(3時間)で屋久杉巡りをする。このコースくぐり杉で折り返す。その他に弥生杉コ-ス(1時間)、太鼓岩往復コ-ス(4時間)等がある。時間があれば太鼓岩まで行きたいところです。また縄文杉へ行くなら、辻峠(太鼓岩との分岐)をそのまま進み、楠川分かれで荒川登山口からの縄文杉コ-スに合流する。このコースは20Km程あり、健脚向きです。
 私達は、まず最も近い弥生杉に行く。この杉は、形がいびつだったので切られずに残った杉らしい。次に根元が三つに分かれた三本足杉を通る。最後にくぐり杉で、二股になった屋久杉が楠川歩道をまたぐように立っている。くぐり杉で折返して、楠川歩道を通り白谷広場駐車場に戻る。本日の宿田代別館の夕食時間に間に合う時間に、予定通りチェックインする。

1999年12月4日(土) 晴
片道約8Km、往復所要時間9~10時間

 田代別館(5:30 30分) ⇒ 安房(6:00 1時間) ⇒ 紀元杉(7:00-7:05 5分) ⇒ 淀川登山口_1,360m(7:10 40分) ⇒ 淀川小屋_1,380m(7:50 1時間30分) ⇒ 花之江河_1,640m(9:20 20分) ⇒ 黒味分れ_1,691m(9:40 40分) ⇒ 黒味岳_1,831m(10:20-10:30 30分) ⇒ 黒味分れ(11:00 30分) ⇒ 投石平_1,680m(11:30 1時間40分) ⇒ 宮之浦岳_1,936m(13:10)
宮之浦岳(13:20 1時間10分) ⇒ 投石平(14:30 30分) ⇒ 黒味分れ(14:00 15分) ⇒ 花之江河(14:15 1時間15分) ⇒ 淀川小屋(15:30 50分) ⇒ 淀川登山口(16:20 1時間10分) ⇒ 田代別館(17:30)
 本日は屋久島旅行の主目的である宮之浦岳登山の日だ。天気は上々だ。昼食を準備してもらい早朝に宿を出る。宮之浦岳登山コースは日帰りが可能な淀川登山口から登る。安房に向けて県道77号を30分程走らせる。そこから県道592号に入り、淀川登山口へと向かう。1時間程の道のりで、一部私道を通る。ヤクスギランドを通過して、淀川登山口手前の 車道脇にある紀元杉に立ち寄る。この杉は標高1,230mに位置し、推定樹齢は3千年(高さ19.5m周囲8.1m)と表記していた。
 淀川登山口に駐車して1.5Km先の淀川小屋に向かって進む。足慣らしに適当なゆるやかな上りで、途中大杉が散見される。花之江河まで長い道中だが、道が良いので問題ない。花之江河は高層湿原地帯で幻想的な景観です。湿原の中にヤク鹿の姿を認める。
 黒味分れ付近は巨岩がゴロゴロした笹原の稜線です。ここから黒味岳まで往復1時間20分程かかる。黒味岳(1,831m)の頂上は花崗岩の岩塊で、黒味岳の頂きに立つと高度感があり壮大な景色が広がる。30分程行った投石平は、名のとおり平らな石が多く、座るには良い場所です。
 そこから1,800m級の山、投石岳(1,830m)・安房岳(1,847m)・翁岳(1,860m)・栗生岳(1,867m)の山裾を通り、黒味岳との標高差250mを2時間をかけて上ると、宮之浦岳(1,936m)山頂に達する。しばし山頂で、1,000mを超える山々を見渡す。永田岳(1,886m)が目の前に見えるので行きたい衝動を覚える。しかし、時間が経つにつれ雲が湧き出したので諦める。後でコ-スタイムを確認すると、往復3時間程かかることが解り、行かなくて幸いだったと反省する。復路は明るい時間帯に、何とか下山することが出来た。

1999年12月5日(日) 晴

 田代別館(8:00 40分) ⇒ 屋久島灯台(8:40 30分) ⇒ 大川の滝(9:10-9:25 12分) ⇒ 中間ガジュマル(9:37-10:00 3分) ⇒ 屋久島フルーツガーデン(10:03-10:20 15分) ⇒ 平内海中温泉(10:35-11:05 12分) ⇒ ホテル屋久島温泉(11:17-12:07 9分) ⇒ トローキの滝展望台(12:16-12:20 10分) ⇒ 千尋の滝展望台(12:30-12:40 11分) ⇒ 屋久杉自然館(12:51-13:19 11分) ⇒ 屋久島空港(13:30)
 屋久島空港(35分) ⇒ 鹿児島空港(50分) ⇒ 福岡空港
 今日は屋久島を左回りに、観光地を巡りながら屋久島空港に行く。島は周囲が130Kmあり、島の中央部は1,000m以上の山が多く連なる。島の北側は目ぼしい観光地がなく、最初の停車地は島の西端で永田集落から5分程の屋久島灯台だ。この灯台は中に入れないので、門扉のところから高さが19.6mある白亜の灯台を見上げる。灯台らしく島の先に突き出している。次にそこから日本の滝百選の一つ大川の滝を目指す。西部林道と呼ばれる道路では、猿の集団とヤク鹿が出没するので用心して車を走らせる。大川(おおこ)の滝は88mあり、九州一の高さを誇る。滝壺の真下まで軽装で歩いて行ける。
 次に道路から少し入った中間ガジュマル、屋久島フルーツガーデンに寄る。中間ガジュマルは中間集落の先の中間橋の傍にある巨大なガジュマルの連なりです。更にその先の屋久島フルーツガーデンを見学する。15分程で果実庵内を見て回る。敷地内は南国のフル-ツ、花、熱帯植物で溢れていたが、多すぎてかえって記憶に残らない。
 そこから、屋久島で是非行ってみたい平内海中温泉に寄る。海岸の一角にある海の中に湧き出る温泉です。自然の窪みに少し手を加えた2つの浴槽がある。1日2回ある干潮時の前後約2時間だけ入浴できる温泉です。男女混浴で、脱衣所もなく、水着や下着は不可、バスタオルはOKです。私が平内海中温泉に着いたタイミングは、運よく潮が引いていて入浴可能だった。既に先客が入浴していた。露天風呂に通じる通路に水着、下着禁止と表記されていた。先客のなかにバスタオルを纏った女性が一人いた。女房は入浴出来なかったので、近くの国民宿舎ホテル屋久島温泉で入浴する。建物は鄙びた佇まいだった。
 一息ついて、次の目的地トローキの滝、千尋の滝展望台に向かう。トローキの滝は、鯛ノ川の赤い橋とモッチョム岳を背景に、6mの高さから直接海に注ぎ落ちる。展望台から眺めることが出来る。千尋(せんぴろ)の滝は展望所から遠望出来る。滝はV字谷を流れる鯛之川にあり、落差は約60mあるが、V字谷の大きさに小さく見える。本日最後の観光は、屋久島に相応しい屋久杉自然館で終える。後は一路福岡に帰るのみだ。

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立ち寄り温泉
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鹿児島県

平内海中温泉(0997-47-2953)Map

泉質は硫黄泉で、海中から湧き出る温泉。岩で囲まれた天然の2つの湯船がある。脱衣所はなく、男女混浴だが水着不可、バスタオル可です。

 ・所在地:鹿児島県熊毛郡屋久島町平内
 ・浴室:露天
 ・方式:かけ流し
 ・泉質:単純硫黄泉(46.5℃)
 ・営業時間:1日2回(干潮前後約2時間
 ・休館日:無休
 ・入湯料:協力金 200円(寸志)
 ・観光スポット:大川の滝、ヤクスギランド
 ・入浴日:1999年12月5日