* 写真クリック ⇒ 写真表示欄に拡大 *

栃木益子の旅

はじめに

 栃木県は都道県魅力度ランキングで、常に最下位付近で低迷している。栃木県は、日光、那須があまりに有名なので、県名が隠されているのか思ったりする。他にも佐野ラ-メン、益子焼、足利フラワ-パ-ク等の観光資源を有している。それを思うと、私的には何故なのか不思議な気がする。今回、家族記念日に益子を訪れることになった。当初那須にするつもりだったが、思い立つのが遅く希望の宿泊所が満室だった。その時、益子町が宿泊代2千円/人を補助することを知り、それに釣られて急遽益子町に決まる。益子焼以外に目ぼしい観光場所がなかったが、その分ゆっくりすることが出来た。


2021年12月17日(金) 曇
 安曇野(10:15 1時間21分) ⇒ 東部湯ノ丸IC(11:36 1時間6分) ⇒ 横川SA(12:42 1時間28分) ⇒ 真岡IC(14:10 35分) ⇒ 獨鈷山西明寺(14:45-15:15 8分) ⇒ 高館城跡(15:23-15:40 20分) ⇒ 益子舘(16:00)
 急ぐ旅でないので、往路は距離が短い東部湯ノ丸ICまで一般道を利用することとする。益子までは、上信越自動車道、関越自動車道、北関東自動車道(群馬栃木区間)、東北自動車、北関東自動車道を経由して真岡ICを出る。そこから真岡市の真岡バイパス/鬼怒テクノ通り/国道408号を通る。ジャンクションは藤岡、高崎、岩舟、栃木都賀とあるので、ナビが無ければ大変気を使うドライブとなるだろう。途中の横川SAに昼食で寄った意外は休憩なしです。真岡ICを出た最初の印象は、田園が拡がる長閑な所だと感じた。益子市街地は陶器一色の町並みだ。町並みの散策は後にして、寺、山城、古墳巡りをする。最初に訪れたのは獨鈷山西明寺で、通称益子観音と呼ばれている。獨鈷山西明寺は737年に紀有麻呂が建立した坂東巡礼第20番札所の寺で、本尊は十一面観音、境内には国指定重要文化財の三重塔、本堂厨子、楼門がある。本堂から権現平、高舘山の山頂につづく道は、ハイキングコースとしても楽しめる。その説明に従い散策する。入口の納経所に立ち寄り、人気の笑い閻魔の御朱印を手に入れる。楼門に続く階段を上ると、正面に本堂厨子、左側に三重塔がある。
 境内の閻魔堂、弘法大師堂は茅葺の屋根で趣がある。御朱印に描かれている笑い閻魔は閻魔堂の中央に居座る。一通り見学して、300m程の権現平に行ってみる。展望台があったが、そこからの見晴らしは今一つだった。
 次に、その近くにある高館城跡に向かう。高館城跡は高館山頂にあり、別名益子城、西明寺城ともいわれている。益子氏の居城として、高館山の山頂に構築された山城で、天正17年(1589)宇都宮国綱、芳賀高継らによって落城した。当時の土塁や空堀の跡を留める。県道262号(益子公園線)の峠付近に高館城跡案内板があり、遊歩道が整備されている。5分程歩くと開けた平地に出る。そこが高館城跡の本郭があったところらしいが、土塁や空堀の跡は確認出来なかった。案内板らしきものもなかったので、素通りしてそのまま進むと高館城跡案内板の所に出た。今日の観光を終え、今晩の宿泊所益子舘(里山リゾートホテル)にチェックインする。そこで思いがけず、3千円の買物券、体験券をもらう。平日にも関わらず満室状態だった。この宿の売りは、露天風呂から見える大きな石の壁から流れる人口の滝です。

2021年12月18日(土)
 益子舘(9:09 11分) ⇒ 共販センタ-(9:20 10分) ⇒ 陶芸メッセ(9:30-10:20 22分) ⇒ 小宅古墳群(10:42-11:05 14分) ⇒ 円通寺(11:19-11:40 15分) ⇒ 天王塚古噴(11:55 10分) ⇒ 共販センタ-(12:05-13:20 10分) ⇒ 鹿島神社(13:30 21分) ⇒ 道の駅ましこ(13:51-14:15 23分) ⇒ 真岡IC(14:38 1時間25分) ⇒ 横川SA(16:03 1時間25分) ⇒ 安曇野IC(17:28)
 今日の予定は、小宅古墳群、円通寺と天王塚古噴を回り、益子の陶器街を散策する。まず、共販センタ-にある全長10m弱の大狸を見に行く。そこから体験券を消化するため、近くの陶芸メッセに向かう。旧濱田邸益子陶芸美術館、笹島陶芸美術館の順に見学する。陶芸に対して造詣がないので、作品の真の素晴らしさは理解出来ず。
 次に、亀岡八幡宮から南西の青田地区に亘り造られた小宅古墳群に向かう。小宅古墳群は、総数35基で前方後円墳6基、円墳29基からなる大規模な古墳群です。亀岡八幡宮入口に案内図がある。丘陵平坦面および南緩斜面上にあり、見学路が良く整備されているが古墳番号があるのみです。横穴式石室があるようだが、見た目には解らない。①から⑥、⑭から⑱を周遊して、亀岡八幡宮に帰る。①の前方後円墳は大きかったが、周りの円墳は小規模のものだった。亀岡八幡宮の沢山の亀の石像が印象に残った。この寺は真岡鉄道沿線のご朱印めぐりの寺に入っているが無人だった。
 そこから益子陶器街に戻る途中にある円通寺に立ち寄る。円通寺は応永9年(1402)良栄上人開基の浄土宗名越派の総本山であり、学問寺として栄えた。表門は国指定重要文化財に指定されている。境内のモミジ、イチョウをはじめとする紅葉が見事な寺です。この時期は訪れる者もなくひっそりしていた。裏には木々が茂る庭園を配していた。
 また小高い丘に散策路があり、涅槃像を配した二重の塔鐘楼があった。一通り境内を巡り、天王塚古噴に向かう。天王塚古噴は荒久台古墳群で確認されている28基の主墳とみられ、かなり大きいらしいが入口が解らず引返す。再び益子陶器街に戻り、買物券を使い昼食を摂る。
 後は帰るのみだ。真岡ICまでに3ヵ所立ち寄る。まず、ご朱印をもらいに益子駅近くの鹿島神社に行く。ここも残念ながら社務所に人がいなかった。次に復路のガソリン補給をして、残りの買物券を使うために道の駅ましこに寄る。真岡ICからナビをたよりに、途中横川SAで小休憩して、自宅近くの梓川SICを出る。