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京都一周トレイル京北(けいほく)コ-ス

はじめに

 昨年2022年11月20日から22日にかけて京都一周トレイル東山コ-ス、今年2023年4月15日から18日にかけて北山、西山コ-スを歩き、京都市街地の周回コースを歩き終えた。京都市街から離れた京北コ-スが残っていたが、その時点では京都一周トレイル完結と思っていた。しかし、メンバ-の誰ともなく中途半端なすっきりしない終わり方だと声があがる。そこで、東山コ-スの1年後の2023年11月24日から26日にかけて、本当の意味の京都一周トレイル完結の京北コ-スを計画する。
 京北コ-スをすべて歩くと50Km近くあるが、すべてのコースが周回になっていない。また、宿泊箇所が極端に少なく、希望する場所に宿泊することが出来ない。うまくバス便を使って補完する手もあるが、今回の行程で必要な土、日の便数は特に限られる。そんな条件を考慮して計画を練る。私たちの足ではどうしても2泊3日かかる。まず宿泊場所の確保にかかる。まず真っ先に目についた、あうる京北(京都府立ゼミナ-ルハウス)を2日目の宿として押さえる。1日目は、出発地点細野とあうる京北の中間点付近にあたる賀茂神社のある中江付近を物色する。適当な宿泊場所が見つからない中、メンバ-の弟の別荘を使わせてもらえることになった。捜している場所とは少し離れているが、別荘までの送り迎えもしてもらえることになった。
 次に行程の線引きにかかる。京北コ-スのスタ-ト地点細野はバスを利用して行くと遅くなり、1日目の行程が厳しくなる。そこで私が長野から車で行くことにした。駐車場を探していたところ、国道162号沿いにりっぱな滝又の石仏駐車場があった。1日目は、滝又の滝、天童山、賀茂神社を通るコ-スで、およそ15.4Kmの6時間30分程のコースです。山国御陵前バス停まで迎えに来てもらう。2日目は、山国御陵前バス停まで送ってもらい、お-らい黒田屋のある宮バス停までバスで行く。そこが2日目のスタ-トとなる。黒田コ-スは周回から分岐するため、往復となるので片道をバス利用とした。そこから春日神社、常照皇寺、井戸峠を経由して府道78号に突き当る。近くの下中バス停から京北合同庁舎までバスで行く。そこから城山、黒尾山を通り、保井谷橋に至る。そこから熊田橋から弓削川コ-スで出口橋まで行き、バスであうる京北に戻る。およそ23Kmの9時間程のコースです。3日目はあうる京北をスタ-トして、合併記念の森の周回コ-スを通り黒尾山分岐から下谷林道で柏原に向かう。柏原から魚ヶ渕吊り橋まで桂川に沿った舗装道路を歩く。そこから高瀬の道で山越えして府道363号に出るコ-スです。再び滝又の石仏駐車場まで舗装道路を歩く。およそ14.8Kmの6時間程のコースです。
 実際の行程は2日目の断続的な雨の影響で変更を余儀なくされる。ルート図が実際の行程で、2日目はあうる京北で打ち切った。3日目も周山までバスで行き、そこを出発点とした。城山、黒尾山を通り、黒尾山分岐から細野に行くルートに変更した。およそ20.2Kmの6時間程のコースです。コース変更のためあうる京北付近から黒尾山分岐までの6km程が歩けなくなった。
 天気は寒気が流れこんで相当冷えこむ予報だった。北陸から北海道にかけて天気が良くないが、その他の地域は晴予報だった。1日目は時折日が差す曇り空で比較的暖かかった。2日目は一転細かい雨が断続的に続いた寒い1日となった。時々青空から太陽が覗いたりして期待を持たせたが長くは続かなかった。3日目は秋晴れの快晴となり、最高のトレッキング日和となった。どうも京北は日本海側の影響を受けるようだ。
 車の道中の高雄付近のもみじは紅葉真っ盛りだった。京北コ-スの神社に植えられたもみじも見頃を迎えていた。ここは何といっても至る所に植林された北山杉の整然と並ぶ景観が見所です。ただその分視界が遮られ、眺めは良くなかった。杉林の中に一部残された広葉樹林が、緑の中に色づいていた。


2023年11月24日(金) 曇り
 安曇野IC(3:27 4時間09分) ⇒ 京都南IC(7:36 19分) ⇒ 阪急桂駅(7:55-8:10 1時間2分) ⇒ 滝又の石仏駐車場Map(9:12)
 滝又の石仏駐車場(9:25 3分) ⇒ 標識京北2(9:28 19分) ⇒ 滝又の石佛の門柱(9:47 6分) ⇒ 滝又の滝分岐(9:53 17分) ⇒ 滝又の石仏北門(10:10 10分) ⇒ 滝又の滝分岐(10:20 8分) ⇒ 滝又の滝(10:28-10:32 38分) ⇒ 余野集落(11:10 28分) ⇒ 西町集落(11:38 47分) ⇒ 茶呑峠(12:25-12:40 50分) ⇒ 天童山_775m(13:30 29分) ⇒ パラグライダー離着場跡(13:59-14:01 7分) ⇒ 竜ヶ坂分岐(14:08 40分) ⇒ 賀茂神社(14:48-14:52 15分) ⇒ 亀ノ甲橋(15:07 49分) ⇒ 山国御陵前バス停(15:56-16:10 10分) ⇒ 別荘(16:20)

(京北コ-ス1+天童山:9.1km_5時間30分、京北コ-ス2:2.7km_50分)

 同行者二人と阪急桂駅で8時に待ち合わせする。そのため私は安曇野を3時15分に出発する。今日は平日だが、高速料金の深夜割が適用になり7,930円のところ5,550円で済む。また、今日休むと4連休になり混雑が予想され、その回避のためにも早朝時間帯の移動はメリットがある。思惑どおり渋滞に遭うことなく阪急桂駅に8時少し前に着き、同行者3人を乗せる。周山街道に入るまで混んでいたが、そこからはスム-ズに車が流れた。高雄付近の沿道に植えられたもみじは鮮やかに紅葉していた。2週間前にこの地を訪れた同行者の2人によると、その時は緑がかなり残っていたと言う。滝又の石仏駐車場に9時12分に着く。そこで、同行者1人と別荘所有者でその方の弟と合流する。滝又の石仏駐車場は個人が所有し、無料で開放されている。駐車場は名のとおり石仏と標石に刻印された案内が豪華に配列されていた。ここで、トレッキングに必要な最低限の荷物にし、後は別荘に運んでもらうことにする。駐車場右奥に滝又の滝石仏歩30分と刻んでいる石標横の石段を下り、1日目がスタ-トする。暫く直進すると、標識京北2で京北トレイルコ-スに合流する。ここから山道に入り、沢沿いに三つの赤い鉄橋を渡る。
 最後の橋を渡ると直ぐに滝又の石佛の門柱がある。そこが滝又の石仏の西の入口になる。9、10、11番目の石仏の先に滝又の石仏配置図があり、その先北門まで石仏が続いている。その表示板手前を右に下ると滝又の滝へと続く。私たちはりっぱな石佛群に圧倒されて、その先に進むことにした。滝又の滝石仏配置図によると、42の石仏が北門にかけて置かれている。39から42までは35まで造られた後に置かれたようで、順番どおりになっていない。
 あまりに多く途中で引き返そうと思ったが、最終地点の北門まで行ってしまった。奥の院の入口に十三重の塔が立っている。さすがに34、35のある奥の院まで行こうと云う者はいなかった。釈迦如来像が他の石像とは違う形で置かれていた。
 滝又の滝分岐まで戻り、そこから10分足らずで滝又の滝に着く。水量が少ないので瀑音は小さく迫力には欠けたが、なかなか立派な滝だった。そこから急坂を上りきり、滝の落ち口付近を通過する。北山5-4付近から北山杉の林立する山道となる。
 北山7の峠を越えて余野川を渡ると余野集落に着く。遠足だろうか園児の集団が目についた。舗装道路に突きあったところに余野公民館があったのでトイレに立寄る。暫く道路を進み、北山10を右折して山道に入っていく。木段を上がると北山11があり、そこが峠となる。そこから落ち葉の堆積する伏見坂を西町集落まで下っていく。道中に小さな祠があった。西ノ谷川に沿って舗装された林道を進んで行くと、やがて未舗装の急坂が始まり、茶呑峠まで延々と続く。茶呑峠に12時25分に着き、ここで昼食タイムとする。15分程休憩して再スタ-トする。
 予定では、ここから全員天童山に登る予定だった。ショ-トカットで登る急坂の登山道を見て、3人は正規のトレイルコースを進むことにする。ここで別れて賀茂神社で合流することにしたが、北山18の竜ヶ坂分岐で50分程の差が生じた。そのため最終地点の山国御陵前まで別行動となった。私を含めて3人は天童山経由を選択する。見た目以上に急坂で、暫く進むと登山道はなくなる。少ない赤テ-プをたよりに、尾根道を逸れないように進む。30分程行くと視界が開けた尾根筋に出る。京北D3のトレイルコースに合流するのに35分かかる。更に10分で775mの天童山山頂に着く。全く視界がなく早々に下山を開始する。そこから30分かけてパラグライダー離着場跡に至る。登山道は落ち葉に隠れて全く見えず、迷わないよう時々立ち止まり慎重に進む。パラグライダー離着場跡から上桂川両岸の集落が見渡せた。
 そこから北山18の竜ヶ坂分岐まで、車が通れる広い林道となる。その近くに石垣で囲われた鳴野堂の二石仏が祀られている。放置された間伐材が目立つ北山杉の林立する登山道を下っていく。単調な山道を下ること50分程で右側に長い石段が見えて来る。160段の石段を上ると賀茂神社がある。向かって左が賀茂神社、右が貴船神社と熊野神社の合祀の社殿です。中央のお社は稲荷神社です。この神社はパワ-スポットとして人気があるらしい。作法に則ってお参りしてそこを辞す。
 暫く歩くと防獣柵があり、開閉して道路に出る。道標に従って進むと、やがて上桂川に架かる亀ノ甲橋に至る。橋を渡ったところを右折して川岸を少し歩くと国道477号に出る。道なりに京北29まで行くと、そこを左折して光巌古道に入る。暫く進むと河原に降り立ち、荒れた道となる。防獣柵を抜けると左側に腰掛石なるものを見て、再び国道477号に出る。
 その一角にある山国御陵前バス停が1日目のゴールとなる。その対面に蕎麦屋があり、紅葉が鮮やかに色づいていた。先行していた3人は、既に今夜の宿である別荘に行っていた。我々も間もなく迎えにきた、同行者の弟の車で別荘に向かう。別荘は、明日通る井戸峠を下りきった所に建っている。敷地に植えられたもみじが鮮やかに紅葉していた。夕食は鍋を囲んで、賑やかな団々の一時を過ごした。


2023年11月25日(土) 断続的雨
 別荘(7:01 10分) ⇒ 山国御陵前バス停(7:11-7:48 10分) ⇒ 宮バス停(7:58)
 春日神社(8:11-8:15 2分) ⇒ お-らい黒田屋(8:17 26分) ⇒ 黒田八十八稲荷大明神(8:21 10分) ⇒ つのはし(8:31 31分) ⇒ 掛尾峠(9:02 20分) ⇒ 中野橋(9:22 13分) ⇒ 江口橋(9:35 17分) ⇒ 山稜橋(9:52 13分) ⇒ 常照皇寺(10:05-10:25 44分) ⇒ 井戸峠(11:09 21分) ⇒ 別荘(11:30-12:04 26分) ⇒ 筒江橋(12:30 16分) ⇒ 八幡神社(12:43-12:45 10分) ⇒ 上中城跡(12:55 20分) ⇒ あうる京北(13:15)
 あうる京北(14:30 26分) ⇒ 福徳寺(14:56-15:00 20分) ⇒ 丹波マンガン記念館(15:20 30分) ⇒ あうる京北(15:50)

(京北コ-ス2:5.5km_1時間40分、京北コ-ス3:6.7km_3時間20分)

 夜半から雨が降り始め、今日は雨模様の天気となる。今日も同行者の弟の車(5人乗り)で山国御陵前バス停まで2往復してもらう。そこからお-らい黒田屋のある宮バス停までバスを利用して、そこを2日目の出発点とする。京北ふるさとバスは土日祝は極端に便数が少ない。土曜日の黒田方面は7時48分を逃すと12時46分まで無い。7時48分発に間に合わせるため、7時前に朝食を済ませ、昼食を用意する。別荘前で記念写真を撮り、雨の中を第一便が予定通り別荘を出発する。それぞれ山国御陵前バス停に7時11分と7時34分に到着する。一人が足の不調でここでリタイアし、同行者の弟の車で京都市街に帰ることとなった。山国御陵前バス停で写真を撮ってお別れする。
 雨が止んで先行き希望を持たせる。バスは定刻に出発し、宮まで国道477号を上桂川に沿って走る。途中から車窓に雨が吹き付けるようになる。宮バス停に降りて、お-らい黒田屋の軒先で雨具を身に着ける。近くの春日神社を参拝し、旅の無事を祈願する。
 お-らい黒田屋を8時17分に出発する。国道477号の黒田トンネル入口付近の黒田八十八稲荷大明神の赤い鳥居から黒田の古道「京道」に入る。黒坂峠を越えて、黒田トンネルの反対側に出る。再び国道477号を歩き始め、つのはしで上桂川を渡り京北K14まで進む。
 京北K14から国道をショ-トカットする山道となる。京北K11の掛尾峠まで荒れた道を上り、京北K12で再び国道と合流する。中野橋まで国道を歩き、そこから国道を離れて上桂川の対岸に渡る。川岸の狭い道を江口橋まで進み、アルミ製の梯子を使って道路上に出る。そこから舗装された光巌古道で国道477号に突き当る。
 そこを右折して山稜橋を渡り、直進して府道61号に入る。突き当りに名の知れた常照皇寺があるので立ち寄る。常照皇寺の開山は北朝初代の光厳天皇で、皇室とゆかりが深い寺院です。石段を上り三門を潜ると、右側にりっぱな方丈庭園があり、左に進むと本堂がある。
 元の府道61号に戻り、井戸峠に向けて上って行く。北山36から道路を逸れて左折する。井戸谷の杉林の中をほゞ直進する。井戸峠近くの荒れた急坂を登り詰めると、府道に合流して井戸峠に着く。峠の北斜面に地蔵石仏と標石がある。標石には東西南北の道標が刻まれている。近くの北山38から左折して林道に入る。ヒノキ林の中を8分で再び府道に出る。少し進んだ皆味噌谷林道分岐に京北40がある。
 そこから国道162号まで2km程を府道に沿って歩く。その途中に別荘があり、残した荷物を取りに立寄る。休憩中は雨が止んでいたが、今まで断続的に雨が降り続き、井戸峠を越えた付近から寒さも加わったので、あうる京北で2日目の行程を打ち切ることにした。そこを出る頃から雨はすっかりあがった。別荘のもみじが雨に濡れて、どこよりも色鮮やかに紅葉していた。国道162号に合流して弓削川に架かる筒江橋を渡る。京北43から道路を逸れ、元京北第三小学校を左回りする。
 京北46から右に少し入った所の八幡神社に立寄る。拝殿横のもみじも真っ赤に紅葉していた。京北46に戻り南下して、暫く進むと上中城跡に着く。上中城跡は東西84m、南北40mで城の周囲を濠で囲まれた平城です。
 府道78号に突き当り右折する。暫く歩くとあうる京北が右手高台に見えて来る。京北病院バス停の先を右折して、上り詰めるとあうる京北に着く。13時20分頃の早い到着となり、17時に部屋に入れるまでフロントで待つことになる。フロントの係員が気を使って16時に入室出来ることになった。時間潰しのため14時30分頃に近くの福徳寺に行く。福徳寺は樹齢400年と言われるかすみ桜が有名です。また保存庫に国の重要文化財の木造薬師如来坐像や増長天像、持国天像が祀られている。境内の一角のもみじが寂しいながらも赤く輝いていた。あうる京北に帰る途中に丹波マンガン記念館の案内板が随所にあり、気になったので行ってみる。しかしながら休業中で見ることは出来なかった。16時前にあうる京北に戻り、16時に部屋に案内される。食事は17時から、研修、合宿用の大食堂で頂く。幸いこの時間は我々だけだった。宿泊代が2,650円と安く、食事、酒代を含めて5.850円と大変リ-ズナブルだった。


2023年11月26日(日) 晴
 あうる京北(8:56 14分) ⇒ 道の駅 ウッディー京北(9:10-9:16 7分) ⇒ 寺田橋(9:23 14分) ⇒ 本丸まで1.2km50分程度の道標(9:37 5分) ⇒ 周山城址(10:09-10:15 23分) ⇒ 西の城跡(10:38 17分) ⇒ 黒尾山_509.3m(10:55 10分) ⇒ 黒尾山分岐(11:05 41分) ⇒ 柏原(11:46 50分) ⇒ 魚ヶ渕吊橋(12:36-12:40 40分) ⇒ ベンチのある展望所(13:20 28分) ⇒ 府道363号合流点(13:48 13分) ⇒ 春日神社(14:01 2分) ⇒ 元細野小学校正門前(14:03 7分) ⇒ 滝又の石仏駐車場(14:10)
 滝又の石仏駐車場(14:20 50分) ⇒ JR花園駅 ⇒ 阪急桂駅(15:10 24分) ⇒ 京都南IC(15:34 4時間44分) ⇒ 松本IC(20:18)

(京北コ-ス4:10.1km_4時間50分、京北コ-ス1:0.4km_5分)

 2日目をあうる京北で打ち切ったため、3日目も大幅にコース変更する。明智光秀が築城した周山城址は見たいので、城山コ-スは必須のルートになる。周山は周回ル-トから分岐しているため、城山コ-スを含めると帰宅時間が遅くなる。また距離的にも我々には負担が大きい。そのため周山の道の駅 ウッディー京北まで、あうる京北の従業員に送ってもらう。そこから城山コ-スを通り、黒尾山分岐の京北71-1で周回コ-スに合流し、細野に向かうことにした。
 朝一番の8時に食事を摂り、宿泊場所二棟の写真とあうる京北前で記念写真を撮り、従業員の出勤時間の9時に宿を立つ。道の駅 ウッディー京北に9時10分頃到着して、そこで昼食を仕入れる。
 9時16分に3日目のトレイルが始まる。弓削川に架かる寺田橋を渡り、国道162号に出て右折する。5分程行ったところの京北S11で左折する。周山城址の説明版を見て、登山道に入っていく。
 直ぐに本丸まで1.2km50分程度の道標がある。杉林の尾根道を道なりに登って行く。本丸まで800mを通過し、本丸まで500mの道標の先で視界が開けて弓削、山国方面が見渡せる。本丸まで300mの道標前に兵糧倉がある。枡形虎口、二ノ丸を経て、周山城址に至る。
 本丸直下の石垣は規模が大きい。今は杉が林立してその枯葉で覆いつくされていて見難い。小姓曲輪とその石垣を見て、尾根に切られた堀切を越えると西の城跡に達する。
 京北S2から林道を離れ、急坂の山道を5分程登ると黒尾山(509.3m)山頂に着く。京北71-1の分岐までの下りも急坂で5分程要す。そこから左折して黒尾山の南斜面を巻いていく。右方向に下ると保井谷橋まで下り、周回コース又は弓削川コ-スを経て、あうる京北へ向かう。今回その間が歩けなくなり、6km程の空白区間が生じた。今後恐らく歩くことはないだろう。京北72の分岐から東に方向を転じる。そこから下谷林道までヒノキ林の中の急坂となる。山道は京北73で林道に合流して南方向に延びる。下谷の右岸を進み、京北74の先で橋を渡り、柏原まで左岸を通る。
 柏原のバス停近くで国道477号と合流する。そこを左折して、150m程先を右折すると桂川に沿った車道となる。京北77の三叉路を直進して、暫く進むと左の高台に日吉神社、右にヒューマンフォーラムみんなの家が見える。その傍の桂川の見える空き地で昼食を摂る。桂川が道路に接近したところに、何やら両岸を細い糸状のもので等間隔で繋いでいる。地元の人に聞くと、鳥が鮎を捕食するのを抑止するためで、一定の効果があるらしい。京北79の魚ヶ渕吊橋で道路と離れて、山越えの高瀬の道に入る。魚ヶ渕吊橋手前に枝垂桜の大木と真っ赤に色づいたもみじがあった。そこにツーリングの団体がたむろしていた。
 吊橋を渡り、杉林と灌木帯を10分程上ると、左の視界が開ける。京北86で大川表林道に出る。京北87付近にベンチがあり、そこから周山方面が展望出来る。その先の京北97-1で右鋭角に曲り、少し下って行く。松林を少し上ると京北88の分岐となる。左方向の迂回路は通行止めになっていた。尾根道を進み、京北89から南に下って行く。京北90で林道に出て、背丈の高い草原を100m程下ったところの京北91で迂回路と合流する。高間谷を南進すると、やがて京北92で府道363号に出る。
 そこから元細野小学校に向けて府道363号の歩道を歩く。元細野小学校手前に春日神社があったので立ち寄る。元細野小学校正門前に京北1がありゴール地点となる。我々は京北2まで歩き、そこから滝又の石仏駐車場まで行く。
 滝又の石仏駐車場を14時20分に出て、JR花園駅で1人を降し、阪急桂駅に15時10分に着く。そこで2人を降ろして、安曇野へと帰路につく。京都と一宮付近で渋滞に遭い、20時30分頃松本に到着する。
京都一周トレイル東山コースへ
京都一周トレイル北山、西山コースへ