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京都一周トレイル北山、西山コ-ス

はじめに

 今回2泊3日をかけて、昨年歩いた京都一周トレイル東山コースを引継ぎ、北山、西山コ-スを経て阪急上桂に至る京都一周トレイル完結のトレイルを計画する。当初3月末から4月初の桜が咲く頃を計画していたが、ホテルが確保出来ず4月中旬になった。今年の桜は例年より2週間程開花が早かったので、どちらにしても桜とは無縁だったことになる。コロナ規制が緩和され、大幅に観光客が増えることが予想され、1月に日程を決めてホテル確保に動く。その時点で年度前後はリーズナルなホテルは満室が多く、4月15日から18日にかけてホテルを確保する。その後全国旅行支援が4月以降も継続されたこともあり、ホテル探しは4月に入って継続する。宿泊予約サイトを連日チェックした結果、1月に予約した同一ホテルを全国旅行支援枠で確保することが出来た。支援の額は減ったが、多少の旅費節減が図れた。参加者は前回と同メンバ-の4家族6人です。
 今回の計画では北山、西山コ-ス約47.8kmを3日間で歩く予定です。本来であれば北山コ-スから西山コ-スに入り、西山コ-スの最終点阪急上桂駅に行くのだが、1日目は半日しか時間がないので、阪急上桂駅を出発して白雲橋まで西山コ-スと一部北山西部コースを逆方向に回る。2日目はケーブル比叡駅から二ノ瀬駅までの北山東部コ-ス、引き続いて3日目が二ノ瀬駅から白雲橋までの北山西部コースとした。
 具体的な1日目は、阪急上桂駅に11時30分に集合し、最初の道標西山51のある苔寺谷に行く。松尾山・嵐山渡月橋・六丁峠を経て、清滝川に沿って西山1の渡猿橋から北山西部コ-スに入り、西山94の金鈴橋・高雄橋を通り北山88の高雄白雲橋に至るコ-スです。およそ14.1kmの5時間程の行程です。2日目は、昨年の東山コースを引き継いでケーブル比叡駅をスタ-トする。浄土院・釈迦堂を通り、横高山・水井山を縦走して仰木峠を経て大原に下る。更に大原から江文峠・薬王坂を経て鞍馬に下り北山46近くの二ノ瀬駅に行くコースです。およそ17.9kmの8時間半程の行程です。3日目は、再び北山46近くの二ノ瀬駅に戻り、夜泣峠・向山を経て山幸橋氷室口に下りる。更に山幸橋氷室口から小峠を経て氷室集落に入る。そこから山の家はせがわ・京見山荘前を通り上の水峠を越えて沢ノ池に至る。最後に仏栗峠を越えて北山88の高雄白雲橋に至る。およそ15.8kmの8時間程のコースです。ちなみに道標番号は、北山東部コ-スは北山1~46、北山西部コ-スは北山46~94、西山コ-スは西山1~51です。
 今回桜と紅葉時期を外れて訪れたが、嵐山の竹林、鮮やかな緑の紅葉、整然と林立する杉林等の人工的な造形美に目を奪われた。また、清滝川の清流に耳目を癒され、金鈴峡、錦雲峡等の景観にしばし時間を忘れた。京都には数多くの神社仏閣があり、それぞれに故事来歴を有する。京都一周トレイルのルートにも多くの寺社があったが、トレイルが目的だったので、立ち寄ることはなかった。しかし、外観を見るだけでも京都の奥深さを感じさせてくれた。
 私の中では、今回で京都一周トレイルは終わった。しかし、飛地の京北コースが残されているのが気になる。仲間からの声掛けがあれば、その気になるかも知れない。(イラストは旅をおもしろくする観光地図を転記)


2023年4月15日(土) 雨のち曇り
松本駅(7:04 2時間14分) ⇒ 名古屋(9:18-9:43 51分) ⇒ 京都(10:34-10:43) ⇒ 阪急上桂駅Map(11:02)
阪急上桂駅(11:13 16分) ⇒ 地蔵院(11:29 7分) ⇒ 西芳寺(11:36 11分) ⇒ 苔寺谷(11:47 33分) ⇒ 図根点ピーク(12:18 26分) ⇒ 松尾山(12:51 21分) ⇒ 松尾山登山口(13:12 5分) ⇒ 嵐山渡月橋(13:17 11分) ⇒ 嵐山竹林(14:10 29分) ⇒ 愛宕神社一ノ鳥居(14:39 14分) ⇒ 六丁峠(14:53 14分) ⇒ 落合橋(15:07 34分) ⇒ 渡猿橋(15:41)
清滝バス停(15:50 11分) ⇒ 嵯峨小学校前(16:01 10分) ⇒ 嵯峨嵐山駅(16:11-16:32 18分) ⇒ 京都駅(16:50 40分) ⇒ 京都ユニバ-サルホテル烏丸Map(17:20)
(西山コ-ス 10.2km)


 阪急上桂駅に11時30分集合としていたが、全員阪急桂駅から同じ電車に乗り、阪急上桂駅に11時02分に着いた。上桂駅前で記念写真を撮り、小雨の中第一歩を踏み出す。苔寺谷まで道標がないため、その間は
地蔵院一休さん誕生の寺として有名です。
境内が竹で覆われることから竹の寺と呼ばれる。
西芳寺天龍寺の境外塔頭で、池泉回遊式の庭園が
苔で覆われていることから苔寺と呼ばれる。
の順に進んで行く。京都の寺社仏閣は入館料がいるので、すべて素通りする。西芳寺(苔寺)にいたっては予約しないと入館出来ない。松尾山一帯は古墳群がいたる所に分布しているようだ。西芳寺川に沿って苔寺谷まで竹林が目立つ。ここまで上桂駅から30分程で到着する。苔寺谷の松尾山登山口に西山51の道標がある。
 西山51から右方向に登って行くと松尾山に至る。図根点ピークまで800m程上って行く。その間の登山道は低灌木帯の中に両サイドはシダに覆われている。途中僅かに視界が開けていて京都市南部が雲の下に拡がる。図根点ピークは西山43の道標と上部が黄色く塗られた標石がある。何故か道標の横に木彫りが置いていた。
 そこから西山42まで一旦下って、緩やかな尾根道をアップダウンを繰り返し、西山38まで徐々に上って行く。そこから最後の急坂を登ると四つ辻西山32に着く。西山32から右に下って行くと嵐山に至る。松尾山はそこから左方向に上って行く周回コ-スです。私は時計回り(西山32⇒37⇒36⇒35⇒34⇒33⇒32)で松尾山に向かう。松尾山(275.6m)は西山35にあり、僅かに視界が開けている。そこに温度計が木に括られていて10℃を示していた。
 西山33の先にビュ-スポットがあり、渡月橋が眼下に見え、北嵯峨方面が一望出来る。生憎の天気で愛宕山は霞んでいた。西山32に戻り、最後の展望を見納め嵐山へと下って行く。ここから先はひたすら下るのみだ。両側が柵で仕切られた狭い道が現れると、やがて松尾山登山口の西山26に出る。私達は嵐山駅方向には行かず、左方向の法輪寺駐車場前を通って渡月橋に向かう。雨足が少し強くなったので、昼食時間を兼ねて渡月橋手前の休憩所で一服する。
渡月橋
法輪寺参拝のため架けられた橋で法輪寺橋と呼ばれていた。
亀山天皇の歌からこの名になったと言われる。
は週末のためか、雨にも関わらず大勢の人が列をなして歩いていた。外人の姿を数多く見かける。
 雨が小康状態になったのを機に出発する。渡月橋を渡る際、写真撮影で止っている人がいたり、傘をさしてのすれ違いのため思うように進めない。橋を渡り切った先には、更に多くの人で賑わっていた。そこを左折して桂川左岸を嵐山公園に向かって進む。西山20から階段に取りつき、西山18を左折して展望台に向かう。この付近まで来ると、人の数は極端に少なくなる。西山17を直進して展望台1、展望台2に行くと、保津峡が俯瞰され千光寺や保津川下りの舟(事故のため休業していたが船が一艘浮かんでいた)が見える。14時頃になると雨は小雨から降り止んできた。
 西山17まで戻り、そこを左折して下り、西山16を更に左折すると未舗装の道路になる。その先にすごい人だかりがあったので、何かと思い通りかかると右方向に伸びる有名な竹林の小径があった。びっしり人で埋め尽くされていた。そこを直進してトロッコ嵐山駅横を過ぎると、左側に小倉池がある。この一帯には神社がたくさんあるが、トレイルが目的なので無視して通り過ぎる。
常寂光寺御座山の中腹にあり、約12mの多宝塔が有名です。紅葉の名所として知られる。
から右に折れ、直ぐに左に折れると、愛宕神社一ノ鳥居まで一本道だ。
 その間に二尊院化野念仏寺等があり、やがて愛宕神社一ノ鳥居が目に入ってくる。その奥に茅葺のあゆの宿「平野屋」と「つた屋」が鳥居の朱に際立つ。そこを左折して舗装された狭い山道へと入っていく。
 鬱蒼と茂る木々のため薄暗く単調な山道を黙々と上って行く。嵯峨天皇皇后嵯峨陵入口を過ぎ、最高点に達するとそこが西山6のある六丁峠だ。そこに小倉山に続く山道が交わっていた。六丁峠を越えると所々保津峡が見える所があり、また下りということもあり疲れが緩和される。歩くこと15分程で、
赤い欄干の落合橋心霊スポットとして知られ、
清滝川はこの先で桂川と合流する。
が見えてくる。
 その手前の西山5-1から清滝川左岸に下りていく。川に沿って狭い堰堤が潜没橋まで続く。潜没橋から清滝川右岸に渡ると西山4がある。堰堤は広くなり歩き易いが、1ヶ所岩肌が露出した部分が唯一の難所だった。
 明神谷に架かる橋を渡ると、道は狭く川面から徐々に高度を増す。清滝橋付近で再び川に近くなり、清滝橋で左岸に渡る。渡猿橋で道路上に出る。清滝橋から渡猿橋まで紅葉の緑が川面に映える。この先の金鈴橋から北山コ-スとなり、当初計画では白雲橋まで行く予定だった。しかし、天気が良くないこともあり、今日はここで打ち切る。5分程上ったところに清滝の停留場があり、15時50分発のバスに飛び乗る。
 京都市街は混むことが想定されたので嵯峨小学校前で降り、嵯峨嵐山駅まで歩き山陰本線に乗り換える。今夜の宿の京都ユニバ-サルホテル烏丸に17時過ぎに到着する。


2023年4月16日(日) 晴おそくに一時雨
京都ユニバ-サルホテル烏丸(7:28 15分) ⇒ 東福寺駅(7:43-8:04 11分) ⇒ 出町柳(8:15-8:30 25分) ⇒ 二ノ瀬駅(8:55)
二ノ瀬駅(9:00 9分) ⇒ 守谷神社・冨士神社(9:09 25分) ⇒ 夜泣峠(9:34 19分) ⇒ 向山(9:49-9:53 54分) ⇒ 三幸橋氷室口(10:47 1時間10分) ⇒ 小峠(11:57 13分) ⇒ 氷室神社(12:10-12:30 26分) ⇒ 氷室別れ(12:56 10分) ⇒ 山の家はせがわ(13:06 42分) ⇒ 上ノ水峠(13:48 28分) ⇒ 沢ノ池(14:16-14:20 12分) ⇒ 仏栗峠(14:32 47分) ⇒ 高雄白雲橋(15:19)
槇ノ尾バス停(15:35 33分) ⇒ 京都駅(16:31-16:50 6分) ⇒ 九条駅(16:54 14分) ⇒ 京都ユニバ-サルホテル烏丸(17:08)

(北山西部コ-ス 15.8km)
 今日はケーブル比叡駅をスタ-トする予定だった。しかし、午後から雷が鳴る予報だったので、急遽標高の高い比叡山山域を避ける。従って翌日の行程を繰り上げる。二ノ瀬駅から槇ノ尾バス停までの北山西部コ-ス15.8kmを歩く。ホテルの朝食を早々に済ませ、京阪東福寺駅を7時4分発に乗る。二ノ瀬駅に8時55分に到着し、そこを9時にスタ-トする。川を渡り正規コ-スの二ノ瀬バス停からのルートをとる。再び橋を渡り、線路を横切った先の守谷神社・冨士神社前の北山49の道標から急な階段に取りつく。
 夜泣峠までは結構な急坂で、歩き始めなので息があがる。この間はガイド本によると、ヤマヒルがいるらしいので注意して歩く。何人かのトレイル者と前後する。夜泣峠は東西方向の峠で、進行方向の南は向山に続く上りの尾根道となる。緩やかな上り下りを繰り返して向山(426m)に着く。北山51-3のある向山から51-4までは急坂の下りとなる。下りきると、ベンチのある北山52-1まで、アカマツが目立つ長い緩やかな下りです。
 更に東北部クリ-ンセンタ-北分岐の北山52-2を経て西分岐の53-1まで樹林帯の中を下って行く。時折東北部クリ-ンセンタ-の焼却塔が顔を覗かせる。そこから徐々に傾斜を増し、雑木とシダの群生域は杉林の植林帯へと変化する。登山口の北山54-1を抜け切ると
洛北発電所静原川と鞍馬川から導水した発電所で、
鞍馬川はこの先で賀茂川と合流する。
がある。その先の雲の畑橋を渡ると北山54-4がある。
 雲ヶ畑街道を渡ると三幸橋氷室口の北山56がある。石段を上がると山腹の小路となる。そこでトレイルランの集団とすれ違う。向山付近でも出会い、このコースはトレ-ニングに利用されているようだ。暫く進むと道は広くなり、杉林を経て電気柵が施された畑となる。突き当りの北山58を鋭角に曲り、盗人谷へと入って行く。
 盗人谷一の橋を渡ると、暫く手入れされた杉の植林が続く。北山59にトレイル案内板があり、その付近から倒木と斜面の崩れが目立つ。盗人谷二の橋付近は流されて、迂回路が造られていた。盗人谷三の橋を渡ると、小峠まで急坂となる。
 小峠に北山62があり、満樹峠方向へ上ると加茂川と市街地が望めるスポットがある。小峠を越えて暫く進むと防獣柵があり、開閉して氷室集落に入る。そこから舗装された道路を歩く。集落の先に氷室神社があり、この近くで昼食を摂る。
 
氷室集落標高約380mの四方を山に囲まれた20数名の集落です。
氷室は,天皇へ献上する氷を氷池から採取後に貯蔵しておく室です。
から氷室口まで単調な道路を、城山付近をピークに上り下りする。氷室口の三叉路北山67-1から西回りと南回りがあり、京見山荘のある北山70で合流する。南回りは京見峠に向かうコ-スで、千足へ下山することも出来る。我々は西回りのコースを取り、山の家はせがわを経由して京見山荘に向かう。山の家はせがわ前の駐車場は満杯状態で賑わっていた。後でネットを見ると、京都北大路にあるグリルはせがわの姉妹店で、ハンバ-グとエビフライが特に絶品だそうだ。そこでトイレ休憩をして、北山67-3から山道を上っていく。程なく小さなログハウス京見小屋横に突き当る。
 そこを右折して、更に北山71を左折して山腹を暫く進み尾根道に出る。そこから上ノ水峠の北山75まで、長い変哲のない松林の中を進む。どうも松茸シーズンにはこのルートは通行禁止になり、千足に一旦下山して上ノ水峠へと迂回するらしい。30分以上のタイムロスとなる。上ノ水峠から北山76の分岐を左に、北山77の分岐を更に左折して沢ノ池林道に入る。この林道は結構広く、舗装されていた。沢ノ池は観光地なのか、多くの車に追越される。
沢ノ池
江戸時代に造られた灌漑用池です。
高鼻川と地下水路で繋がっている。
で記念写真を撮り、湖畔を仏栗峠へと向かう。
 沢ノ池から先は車が入れないので安心して歩ける。仏栗峠の北山82を右折して、やや上るがフラットな山道を北山84へと進む。北山84から北山85にかけて切れ込んだ山道で、徐々に急坂の下りとなる。北山85で舗装された福ヶ谷林道に出る。ここから最終地点の白雲橋の北山87までは単調な林道で時間が長く感じる。整然と植林された杉林が、唯一疲れを和ませる。朱色の白雲橋付近は紅葉が群生しており、秋に訪れるとさぞ絶景だろうと想像する。
 車の多い車道を槇ノ尾バス停まで歩く。傍に北山87があり、北山西部コ-スの終点金鈴橋へと続く。1日目の西山コ-スを歩いた際、ここまで来る予定だったが、時間の関係で清滝止まりになった。結局、白雲橋から金鈴橋までの4km程が、京都一周トレイルで抜けることになる。
 槇ノ尾バス停で15時35分のバスに乗り京都駅に向かう。日曜日ということもあり、バスは仁和寺で満員となり遅れがちになる。途中雨模様となり、突然雹が降り出す。そこでホテルまで京都駅から歩くことは止め、地下鉄で九条まで行くことにする。九条に着いた時には雨は止み、17時頃ホテルに到着する。


2023年4月17日(月) 晴
京都ユニバ-サルホテル烏丸(7:15 15分) ⇒ 東福寺駅(7:30-7:42 12分) ⇒ 出町柳(7:54-8:06 15分) ⇒ 八瀬比叡山口駅(8:21 5分) ⇒ ケーブル八瀬駅(8:26-9:00 9分) ⇒ ケーブル比叡駅(9:09)
ケーブル比叡駅(9:18 39分) ⇒ 浄土院(9:57 12分) ⇒ 釈迦堂(10:09 48分) ⇒ 峰辻(10:57 12分) ⇒ 横高山(11:09 23分) ⇒ 水井山(11:32 41分) ⇒ 仰木峠(12:13 1時間16分) ⇒ 戸寺バス停(13:29 35分) ⇒ 江文峠(14:04 44分) ⇒ 薬王坂入口(14:48 39分) ⇒ 八幡宮(15:27 6分) ⇒ 鞍馬駅(15:33)
鞍馬駅(15:49 31分) ⇒ 出町柳(16:20-16:34 5分) ⇒ 祇園四条駅(16:39)
出町柳(13:43-13:57 5分) ⇒ 九条駅(14:02 13分) ⇒ 京都ユニバ-サルホテル烏丸(14:15)

(北山東部コ-ス 15.9km)
 昨年歩いた東山コースの最終地点であるケーブル比叡駅からスタ-トするのが本来の姿だが、はじめにでもふれたように、諸事情により最終日になってしまった。
 阪神圏在住の3人が今日のトレイル終了後帰宅する。その帰宅時間と打ち上げ会の時間をとるため、ホテルを早めにスタ-トする。ケーブル八瀬駅始発の9時に間に合わせ、ケーブル比叡駅に9時9分に到着する。HIEIZANと書かれたモニュメントで、北山コ-ススタ-トの記念写真を撮る。
 ケーブル比叡駅の北山コ-ス出発地点の北山1を9時18分にスタ-トする。道の広い緩やかな上り坂を暫く進むと、比叡ロ-プウェイの真下を通過する。広々としたスキ-場跡の先から山道に取りつく。少し上がると平坦な広い道となり、左下斜面にツツジが群生し、赤色に染まっていた。更に進むとベンチのある広場に到着する。そこから今日歩く横高山を含む北山の山並みが見通せる。昨日歩いた裾野の東北部クリ-ンセンタ-の焼却塔も良く見える。
 多少の下り上りはあるがほぼフラットな道を鎮護国家碑のある北山5を通過する。その先の北山6で道路に架かる橋を渡る。山王院の北山7から段差のある広い階段を下って行く。下りきった突き当りに浄土院がある。境内の門が開かれていて、中を覗くことが出来た。
 その前の参道を右にカ-ブしながら上り、北山8で階段を降り荒れた道を上っていくと、北山9-2に
釈迦堂西塔の本堂にあたり、延暦寺に現存する建築中最古のものです。
西塔鐘楼と共に国重要文化財に指定されている。
がある。境内からにない堂、鐘楼に続く階段がある。居士林食堂跡を越えて北山10-1から山道へ入って行く。道路下の狭いトンネルを抜けると、小刻みに木段がある。モミの天然林がある山道を上って行くと、北山11-1で青龍寺へ続く道と交差する。そこから見える道路脇の桜は多くの花を残していた。下り気味に奥比叡ドライブウェイと並行して暫く進む。一帯の杉林の中の木段を上がり降りして、回峰行道と言われる道を進んで行く。その途中に玉体杉と言われる一際大きな杉がある。
 そこから木段を少し下がった所に、せりあい地蔵のある峰辻がある。そこが横高山の登り口で、一気に高度を上げるので、登頂した時には息が絶え絶えとなる。横高山(767m)で先着していた二人づれに登頂写真を撮ってもらう。次のピ-ク水井山(793.9m)には2度の鞍部を経て到着する。水井山がこのルートの最高地点で、後は稜線を仰木峠まで道を逸れないよう下るのみだ。
 北山18の仰木峠(573m)に道標があり、大原バス停まで2.9km、三千院まで3.3kmの表示があり元気をもらう。ここからおごと温泉に通じる道があるようだ。杉並木のきれいな歩き易い山道を10分程進むと、いたるところに根っこが張り出すボーイスカウト道と言われる急坂にさしかかる。途中で平たい場所を見つけ昼食休憩を取る。北山20で亀甲谷に降りてを渡る。そこから亀甲谷に沿って林道を進むと北山22に防獣柵がある。防獣柵を開閉して100m程行った先の道路に出たところに公民館がある。その横手にトイレがあるので済ませておくとよい。
 民家の間を道なりに下って行くと、大原街道(国道367号)に出て、そこの戸寺バス停に北山24がある。道路を横断して民家の間を通り、高野川に架かる元井出橋を渡る。そこから道標に従って江文神社方向に進み、北山29の所を左折する。直進すると江文神社に突き当る。舗装道路からいきなり荒れた山道になる。水路のような狭い上り坂を進むと、やがて北山30の江文バイパス出る。そこを右折して道路に沿って江文峠に向かう。江文峠付近にある金毘羅大権現のところから道路を横断して直進する。
 そこから杉林の林道となる。暫く道なりに進むと道路下にトンネルがあり、そこを抜けると民家と畑が見えてくる。北山33で再び江文バイパスに出て、北山34まで歩道を歩く。北山34から右折して静原川を渡り、静原神社を目指す。静原神社前を通過したあたりから、民家の間の曲がりくねった狭い道が続く。北山39-2に薬王坂の上り口がある。歩き始めの舗装区間は急坂で、舗装が途切れるとやや緩和される。途中の山道に二尊板碑が寝かされていた。北山40の所の道標に、鞍馬まで0.6km、静原まで1.4kmと表示されていた。
 八幡宮を過ぎれば鞍馬街道まで下るのみだ。鞍馬街道を左折して、鞍馬寺の石段前を通り、今日の終着地の鞍馬駅に着く。本来であれば、ここから二ノ瀬まで行くのだが、車の多い鞍馬街道を歩くことは止めた。
 この後、当初計画通り京都一周トレイルの打ち上げ会を開く。鞍馬駅15時49分発の電車で出町柳に行き、京阪に乗り換え祇園四条駅で降りる。全国旅行支援のクーポンが使える四条大橋近くの中華料理店でしばし団欒する。関西在住者とはここでお開きとなる。私を含めた残り3人はホテルに向かう。明日は愛宕山に登る予定だ。

2023年4月18日(火) 晴
京都ユニバ-サルホテル烏丸(6:40 20分) ⇒ 京都駅(7:00-7:08 18分) ⇒ 嵯峨嵐山駅(7:26-7:30 9分) ⇒ 清滝バス停(7:39)
清滝バス停(8:41 11分) ⇒ 愛宕神社表登山口(7:49 2時間1分) ⇒ 愛宕神社(9:50-10:04 1時間32分) ⇒ 大杉谷道登り口(11:36 17分) ⇒ 道標北山93(11:53 7分) ⇒ 堂尻橋(12:00 33分) ⇒ 小泉橋(12:33 17分) ⇒ 清滝橋(12:50 8分) ⇒ 高雄橋(12:58 24分) ⇒ 道標北山87(12:41)
槇ノ尾バス停(13:15 56分) ⇒ 京都駅(14:11-14:33 52分) ⇒ 名古屋駅(15:25-16:00 2時間4分) ⇒ 松本駅(18:04)

(北山西部コ-ス 3.1km)
 今日は愛宕山登山が主目的だったが、思った以上に早い時間に下山出来た。愛宕山は表参道から登り、月輪寺経由で大杉谷道の登り口に降りる。そこから林道を通り金鈴橋に戻るルートだった。その途中に北山93があり、高雄へ向かう分岐があった。そこの道標に清滝から0.7km、高雄から3.1kmの表示があった。そこで3日間で歩けなかった清滝から高雄までのコースを清滝からここまでの距離0.7km分を短縮して行くことにする。坂を下った北山92で右へ大きくカーブする。暫く進んで堂尻川に架かる堂尻橋を渡る。その先の道標に清滝から1.0km、高雄から2.8kmの表示があった。そこから清滝川右岸の歩き易い堰堤を通り、錦雲渓広場に向かう。途中、昼食のタイミングで河原に下りて休憩する。錦雲渓広場には桜と紅葉が沢山植えられていたが、いづれも時期外れで素通りする。
 その先に潜没橋である小泉橋があり、清滝川の左岸に渡る。渡った先に北山91がある。そこの道標に清滝から1.7km、高雄から2.1kmの表示があった。その先に 整然と林立する見ごたえのある杉林がある。清滝橋まで広々とした道で、導水路の水道橋、川向こうの岸壁を見て進む。清滝橋上流に発電所の堰堤が見える。
 そこから程なく料理旅館前を過ぎると、朱色の高雄橋が見えてくる。高雄橋を渡り、指月橋横を通過して一上りすると北山87のある嵐山高雄パークウェイの道路上に出る。朱色の白雲橋を再度見ることになり、二日目に二ノ瀬から歩いた最終地点となる。ここで、すべての京都一周トレイルのフィナ-レとなる。
 槇ノ尾バス停で13時15分のバスに乗り京都駅に向かう。平日だったので途中混むことなく、京都駅に定時の14時11分に着く。京都駅で全国旅行支援のクーポンを使い切り、それぞれ家路につく。

京都一周トレイル東山コースへ