北海道、東北100名山の旅

北海道、東北100名山の旅

はじめに

 8月28日に妻の北海道マラソンがあり、9月2日に私の秋田新玉川温泉の同期会があるので、両方を行程に含めた北海道、東北100名山の旅を計画する。北海道で未登頂の100名山5座、雌阿寒岳、羅臼岳、斜里岳、トムラウシ、幌尻岳と東北で未登頂の100名山4座、八甲田大岳、岩手山、八幡平、大朝日岳と200名山姫神山を登るかなり体力を要する挑戦です。しかし、旅行前にトムラウシ登山の拠点で予約していた東大雪荘からキャンセルの連絡がある。1週間3台風の上陸による豪雨のため、連絡道路が寸断されているためらしい。登山口までの取りつき道路が長い幌尻岳についても関係部門に聞いてみる。新冠町と平取町の両登山口とも道路が不通で、登山は無理だという。とりあえず、東大雪荘を大雪山白銀観光ホテルに変更する。トムラウシを十勝岳、幌尻岳を夕張岳か芦別岳に考える。このところ、北海道は天候不順なので、行ったところ勝負です。天気を祈るばかりです。移動は北海道から東北の広範囲に亘るため、自家用車を使用する。北海道は新潟港から小樽港に新日本海フェリ-で渡る。登山後、東北は苫小牧港から八戸港にシルバ-フェリ-で渡る。そこから山を登りながら、陸路自宅に帰る。北海道はひぐまが心配なので、東京から知人をさそい同道する。東北は同期会参加の友人に声をかけ、行動を共にする。


2016年8月26日(金) 晴
 安曇野自宅(3:15 9分) ⇒ 安曇野IC(3:24 2時間19分) ⇒ 妙高SA(5:43 54分) ⇒ 柏崎SA(6:37 1時間) ⇒黒埼SA(7:37-8:19 2分) ⇒ 新潟西第一IC(8:21 54分) ⇒ 新潟港(9:21-10:30)

 安曇野の自宅を3時過ぎに出発する。新潟港までおよそ270Kmで3時間半あれば余裕で到着する。新日本海フェリ-は30分前の乗船なので、自宅を6時に出発すれば、10時半出港に十分間に合う。目が早く覚めたので、高速道路の深夜割と余裕時間を考えて直ぐ出発する。途中、妙高SAで仮眠を取ったので、新潟港に良い時間帯に着いた。新日本海フェリ-乗場近くで、ガソリンの補給とコンビニで食料品の購入をする。新日本海フェリ-「らいらっく」の乗船は30分前の10時から定時に始まる。2等船室は空いていたので、のんびりくつろげた。同室のバイクで北海道をツ-リングする若者と、北海道旅行で話が弾む。退屈な時間を寝たり、本を読んで過ごす。夕食は船のレストランで摂る。19時半頃に苫小牧港から新潟港に向かうフェリ-とすれ違う。船の揺れでロ-リングする湯舟に入り、10時の消灯を機に就寝する。


2016年8月27日(土) 晴
 小樽港(5:43 54分) ⇒ 札幌西本線ゲ-ト(5:43 54分) ⇒ 千歳IC(5:43 54分) ⇒ カオサン千歳ファミリ-ホステル(5:43 54分) ⇒ 千歳IC(6:05 1時間54分) ⇒ 本別足寄IC(7:59 1時間31分) ⇒ 野中温泉登山口(9:30-9:40 1時間22分)Map ⇒ 雌阿寒岳_1,499m(11:02 53分) ⇒ 阿寒富士_1,476m(11:55 1時間24分) ⇒ オンネト-湖登山口(13:19-13:27 15分) ⇒ オンネト-湖ビュ-スポット(13:42 32分) ⇒ 錦沼(14:02 10分) ⇒ 野中温泉登山口(14:12-14:54 2時間36分) ⇒ 斜里道の駅(17:30-18:00 1時間15分) ⇒ 木下小屋(19:15)Map

 小樽港へ4時30分の定刻に着船する。小樽から札幌自動車道に入り、無料区間の札幌西本線まで走り、そこのゲ-トを5時5分に通過する。千歳ICを5時33分に出て、知人の待つカオサン千歳ファミリ-ホステルに向かう。千歳駅でそれまで同行していた妻を降ろす。6時前に宿前で知人を乗せ、再び道東自動車に入る。7時に占冠SA、7時59分に本別足寄ICを通過して、野中温泉登山口前の駐車場に9時20分頃到着する。雌阿寒岳の登山は往路1時間22分、復路(阿寒富士往復含む)、2時間17分の山行だった。山頂手前で、火口に黄緑色の水を湛えた青沼を見ることが出来た。そのあたりまで視界が開けて、下界が良く見えていたが、雌阿寒岳山頂(1,499m)はガスがかかり何も見えなかった。
 雌阿寒岳から、火山特有の滑り易い赤茶けた道を、一度下って上り返すと阿寒富士に着く。阿寒富士山頂(1,476m)はすっきりガスがとれ、360度展望が開けていた。暫くオンネト-湖を見ながら下り、やがて樹林帯となる。オンネト-湖登山口からは湖沿いの道路となり、途中のオンネト-湖ビュ-スポットから、左に雌阿寒岳、右に阿寒富士が優美な姿を見せていた。
 登山後野中温泉(200円)で汗を流す。隣接の別館は露天風呂があるらしい。明日は羅臼岳を予定しているので、急いで岩尾別温泉に向かう。野中温泉から150Kmを車で移動して、岩尾別温泉の木下小屋に宿泊する。途中斜里道の駅で夕食を済ませ、木下小屋に19時15分到着する。暗くなっていたので、木下小屋を捜すのに多少手間取った。小屋は寝袋持参だったが、必要ないほど暖かかった。宿泊は私達2人だけだった。


2016年8月28日(日) 晴
 羅臼岳岩尾別登山道入口(7:32 31分) ⇒ 羅臼岳_1,658m(11:33-11:35 31分) ⇒ 羅臼岳岩尾別登山道入口(14:23) 木下小屋(14:56 45分) ⇒ カムイワッカ湯の滝(15:41-16:00 40分) ⇒ オシンコシンの滝(16:40-16:50 1時間10分) ⇒ ホテル緑清荘(18:00-19:20 44分) ⇒ 清岳荘(20:04)Map

 5時過ぎに目覚めると、外は霧雨が降っていた。昨夜入浴しなかった露天温泉風呂に入る。山小屋の主人の話によると、札幌方面は天気が良いらしい。また何人か登っていったと言う。それを聞き、予定通り登ることにした。連れと朝食、雨具の支度等をしていると7時を過ぎてしまった。結局、羅臼岳岩尾別登山道入口を7時32分に出発する。雨の中の羅臼岳登山となる。登山道はしっかりしていたので、不安を感じることはなかった。ただ頂上直下は急峻な岩場で、雨と風が強く、疲れと相まって多少危険を感じた。慎重に時間をかけ、4時間をかけて11時33分羅臼岳山頂(1,658m)に立つ。
 景色を楽しむ天気でないので、足早に下山する。意外に早い時間14時半頃に下山することが出来た。その頃には雨は殆どあがっていた。そのため、知床の観光をして、斜里岳の登山起点清岳荘に行くことにする。まずめったに行けないカムイワッカ湯の滝に寄る。その帰り、オシンコシンの滝を見物する。清岳荘に近いホテル緑清荘に日帰り入浴出来るので、食事と入浴をする。清岳荘に着いた時は20時を過ぎていた。予約していたが、予約名簿になかった。幸い、当日は女性客一人のみで、私たちは大部屋を独占することが出来た。寝袋と布団を持ち込み、ゆっくり就寝することが出来た。清岳荘は平成16年に建ったばかりの村営のりっぱな施設で、非常に快適だ。


2016年8月29日(月) 雨
 登山口_670m(5:45 3時間30分) ⇒ 斜里岳(9:15 2時間38分) ⇒ 登山口(11:53-13:35 4時間43分) ⇒ 比布JCT(17:00 8分) ⇒ 登山口(17:08 4時間43分) ⇒ 大雪山白銀観光ホテル(18:18)

 5時頃目を覚ますと、外は小雨だった。清里方向の視界は開けていた。朝食と登山準備をし、祠で安全祈願して登山口(670m)を5時48分に出発する。雨は殆ど降ってなかったので、私はポンチョ、相方は雨具を着けずにスタ-トする。前日宿泊の女性が先行していたが、沢の水が多くて渡渉に危険を感じ引返してきた。私達は行けるところまで行くことにする。沢は膝付近まで浸かる場所、飛び越える場所があり、多少不安を感じる。何とか沢を通過して、尾根道(新道)に入る。熊見峠からフラットな尾根歩きとなる。胸突き八丁のガレ場を越すと馬の背(1,430m)に着く。やがて神社がある広場に達する。ガスがかかって斜里岳は見えないが、すぐ斜里岳山頂(1,547m)に出る。山頂はものすごい風と雨で、両足で踏んばっていないと飛ばされる。目もあけていられない。登頂写真をなんとか撮るが、後で確認すると水滴で写ってない部分があった。這う這うの体で退却し、風を避ける。昨日の羅臼岳に続いて散々な登山となる。
 上二股まで37分で一気に下る。上二股から熊見峠まで34分、下二股まで1時間13分で下る。この雨で沢はかなり増水している。慎重に渡渉を繰り返し、35分で林道に達する。その間2組の登山者に会うが、1組は引き返して来た。登山口に11時53分着で、往路3時間28分、復路2時間8分の山行だった。清岳荘に戻り昼食を摂る。管理人と暫く話し込む。次の目的地の大雪山白銀観光ホテルへ13時35分に出発する。国道334、333号線を、車が少ないので快適に走行する。遠軽町丸瀬布ICから比布町比布JCTまで無料の旭川紋別自動車道を通る。比布JCTを17時に通過して、旭川北ICで出る。この間有料区間は僅かで、450円の支払いで済む。そこから道道37号線を経て、旭川空港を過ぎて花入街道237に入る。美瑛駅手前で左折して、美瑛川に沿って暫く走り白銀観光ホテルに着く。台風10号の影響により、雨模様で風が強い。北海道マラソンを走った妻と義姉にホテルで合流する。
北海道は、1週間3台風の上陸による豪雨のため、各地で道路が寸断されている。主要道路に近い雌阿寒岳、羅臼岳、斜里岳は登山可能だったが、トムラウシ、幌尻岳は林道の通行止めのため断念する。3日間が空白になり、その対応策を考える。この天気では十勝岳の登山は無理だ。明日は美瑛、富良野の観光を妻と義姉を交えて同行することにする。宿泊は東室蘭の義姉宅とする。


2016年8月30日(火) 雨後晴
 大雪山白銀観光ホテル(9:50 7分) ⇒ 不動の滝(9:57 13分) ⇒ 四季彩の丘(10:29-10:53 32分) ⇒ フラワ-ランド(11:25-11:34 1時間53分) ⇒ 自然体感しむかっぷ(13:27 54分) ⇒ ひらとり温泉ゆから(14:21 3時間10分) ⇒ 東室蘭(17:31)
 大雪山白銀観光ホテル(9:50 7分) ⇒ 不動の滝(9:57 13分) ⇒ 四季彩の丘(10:29-10:53 32分) ⇒ フラワ-ランド(11:25-11:34 1時間53分) ⇒ 自然体感しむかっぷ(13:27 54分) ⇒ ひらとり温泉ゆから(14:21 3時間10分) ⇒ 東室蘭(17:31)

 大雪山白銀観光ホテルを9時50分に出発する。雨模様の天気だ。占冠、平取、苫小牧経由で東室蘭に向かう。近くにある不動の滝に寄る。国道237号線(花入街道)に入る最短道が通行止めで多少迂回する。たまたま、その途中で四季彩の丘を見つける。園内は手入れされた色とりどりの花で、幾何学模様に配されている。天気が良くなり、非常に日差しがきつい。ソフトクリ-ム、冷えたトマトとメロンがとにかくうまい。ここにも中国人の団体がおり、中国パワ-を感じる。30分程園内を散策し、そこを離れる。車を走らせていると、右側の高台に同じような花模様が見える。躊躇したが寄ることにする。園名はフラワ-ランドで、規模は大きいが、花の種類によるものか見頃は過ぎていた。ここにも中国人がいた。2時間程車を走らせた「自然体感しむかっぷ」で休憩する。昼を過ぎていたが、さらに1時間程先の「ひらとり温泉ゆから」で温泉と食事を摂ることにする。その頃このあたりに大雨注意報が出ていたが、全くそんな空模様ではなかった。まさか、近くの南富良野で大水害が起るとは思いもよらなかった。「ひらとり温泉ゆから」に14時21分に着いたが、あいにく休業していた。雨は降ったり止んだりしている。平取付近で食事場所を捜すが、なかなか見つからない。ようやく、平取味処いこいを見つけて遅い昼食を摂る。東室蘭に宿泊したが、多少風は強いものの全く気にならなかった。


2016年8月31日(水) 晴後曇後雨
 東室蘭(8:56 2時間) ⇒ 支笏湖温泉(10:56-11:09 13分) ⇒ 道の駅フォ-レスト276大滝(11:55-12:05 32分) ⇒ とうや・水の駅(14:16-14:20 1時間53分) ⇒ 浮見堂(14:41-14:45 54分) ⇒ 昭和新山(15:37-15:48 3時間10分) ⇒ 伊達IC(16:58 54分) ⇒ 登別東IC(17:28 20分) ⇒ 登別温泉石水亭(17:48)

 支笏湖温泉に寄り、樽前岳に登るため、支笏湖側の登山口に向かう。道路は倒木のため寸断されていて断念する。計画変更で洞爺湖観光に出かける。近道の国道453号線は、倒木で通行止めになっていた。少し遠回りになるが、国道276、230で洞爺湖に向かう。途中、道の駅230ルスツで昼食を済ます。念のため、今夜の宿の北湯沢温泉ホロホロ荘に電話をすると、停電のため営業が出来ないので、関係ホテル登別温泉石水亭の変更を案内される。しかたなく了承する。とうや道の駅に寄ってまたびっくりする。多くの樹木が根こそぎ倒れたり、枝が折れている。しかも広範囲で停電しているようだ。近くの観光名所浮見堂付近も、昭和新山に通じる洞爺湖周回道路も、同じ状態だ。
 昭和新山は停電のため、ロ-プウェイは運休、売店は休業している。することがないので、今夜の宿石水亭に向かう。ホロホロ峠越えが近いので、そちらに行くが峠で通行止めになっている。どうも停電のため、表示が消えていたようだ。後戻りして、国道453号線を通り伊達ICに入る。登別東IC降り20分程行くと、奥まったところに登別温泉石水亭がある。夕食はバイキング形式で、この天気に関わらず大勢の客で賑わっている。温泉は大きく、眺めも良い。


2016年9月1日(木) 曇
 登別温泉石水亭(9:48 1時間1分) ⇒ 室蘭岳駐車場(10:49-10:51 12分)Map ⇒ 白鳥ヒュッテ(11:03 43分) ⇒ 室蘭岳_911m山頂(11:46-12:00 20分) ⇒ 825mピ-ク(12:20 36分) ⇒ 白鳥ヒュッテ(12:56 9分) ⇒ 登山口(13:05-13:26)

 北海道100名山の旅であったが、トムラウシ、幌尻岳を道路寸断のため登れなかったので、計画外の室蘭岳に登ることにした。私は2度目の登山で、知人は初めて登る。宿泊所の登別温泉石水亭を9時48分に出て、室蘭岳駐車場に10時49分に着く。台風一過で天気は良いはずだが、多少雲が多い。室蘭岳山頂も少し雲がかかっている。登山口を10時51分から歩き始めた途端、倒木で登山道が各所で塞がれていた。迂回しながら、白鳥ヒュッテまで12分で行く。登山道は樹林帯から笹原に変り、倒木の心配はなくなる。白樺林を越えると視界が開ける。西尾根コ-ス分岐を過ぎると、すぐに山頂に着く。室蘭岳(911m)は、1時間をきる55分で登頂する。暫くすると、途中追抜いた先生に引率された小学生グル-プが着く。賑やかに食事が始まる。
 山頂はガスがかかり、視界がなかったので、私達は早々に下山を開始する。往路は夏道コ-スで、復路は西尾根コ-スとする。少し下山すると、ガスが無くなり視界が開ける。室蘭市街まで見通せる。笹原の見晴らしの良い登山道を20分程歩くと825mピ-クに達する。室蘭岳山頂は時おりガスがとれる。そこから急坂を一気に下ると樹林帯になる。沢を渡ると、程なく白鳥ヒュッテに着く。登山口駐車場には13時5分到着で、復路は距離が長いので1時間5分要する。室蘭市民の山で、楽に登れる山だ。ここまでで北海道のすべてのイベントを終了する。知人は東京へ帰宅する。私は、東北に渡り東北100名山の旅が始まる。駐車場を13時26分に出発し新千歳空港に向かう。13時56分に登別室蘭ICに入り、千歳ICを14時43分に出る。登山の汗を流すため、千歳の湯えんに立寄る。30分程入浴して、新千歳空港に送る。17時45分発に十分間に合う、18時頃にタ-ミナルに到着する。そこに知人を降ろして、私は時間があるので、苫小牧港へ一般道で行く。途中味の大王総本店で夕食を摂る。苫小牧港に17時35分に着く。出港時間の21時15分まで大分時間があるが、周りには何もない。ガソリンを入れ、売店で買い物をして時間を潰す。90分前の乗船手続きを済し、30分前に乗船する。船蔵は数階に分かれ、入庫、出庫とも時間がかかる。船室はほゞ満室で、酒を飲んで早々に横になる。


2016年9月2日(金) 晴
 八戸港(5:15 1時間19分) ⇒ 谷地温泉(6:34 8分) ⇒ 傘松峠(6:42 7分) ⇒ 酸ヶ湯大駐車場(6:49)Map
酸ヶ湯大駐車場_大岳まで4.2Km(7:13 9分) ⇒ 仙人岱(8:10 25分) ⇒ 鏡沼(8:35 5分) ⇒ 八甲田大岳_1,584m(8:40)
 八甲田大岳(9:26 9分) ⇒ 大岳ヒュッテ(9:35 27分) ⇒ 丸沼展望台(10:07 13分) ⇒ 酸ヶ湯温泉登山口(10:52)
 酸ヶ湯温泉(12:01 18分) ⇒ 睡蓮沼(12:19-12:21 25分) ⇒ 渓流の駅おいらせ(12:46-13:01 39分) ⇒ 十和田神社(13:40-13:49 18分) ⇒ 発荷峠(14:07-14:10 1時間19分) ⇒ 御所掛温泉(15:29-15:31 43分) ⇒ 新玉川温泉(16:14)

 前日までに、北海道の100名山の旅を終え、苫小牧港からシルバ-フェリ-で八戸港に今朝4時45分に着岸した。下船するまで結構時間がかかり、八戸港を5時15分の出発となる。小雨模様の天気で先行き心配だ。8月31日東北地方に上陸した台風10号の影響が懸念される。北海道洞爺湖周辺の大木の倒木をを見ているので、その感が強い。酸ヶ湯温泉駐車場まで、国道45、102、103号線を経由して、73Kmを1時間34分で走行する。酸ヶ湯温泉駐車場は舗装された広いスペ-スで、公衆トイレが完備されているので、車中泊すのに最適です。この日は平日ということもあり、駐車している車は数台だった。着く頃には、天気が完全に回復していた。
 さっそく登山準備して八甲田山神社登山口を出発する。前日の雨のためか登山道はぬかるんでいる。出始めの木段で足を滑らせ、幸先の悪いスタ-トとなる。登山道は雑木の根っこ多い道から、大岳まで2.0Km地点からガレ場の道となる。さらに進むと笹原となり、湿地帯に木道が整備されている。八甲田清水(仙人岱)に休息所があり、高田大岳の分岐になっている。このあたりはアオモリトドマツの群林になっている。
頂上近くになり、ロ-プの柵と鉄柵でくくられた岩場がしばらく続く。やがて両生類の生息する鏡沼を超えると、すぐ山頂だ。八甲田大岳(1,584m)山頂には8時40分の到着で、1時間27分のネットタイムだ。多少雲があるが360度の大展望だ。展望図指示盤で山名を確認する。南に岩手山、八幡平もはっきり視野の中にある。この時期まだ高山植物が見られる。
 復路は大岳ヒュッテ経由で酸ヶ湯温泉に下る。山頂で46分過ごして、山頂を後にする。大岳ヒュッテまで一気に下る。笹原と低木に囲まれた道を進み、酸ヶ湯まで3.4Km地点から、湿地帯の木道となる。やがて丸沼の木造展望台に着く。そこから木段の急坂下ると、さらに木道が続く。この一角にも木造展望台があり、一息つくには絶好の場所です。酸ヶ湯まで1.4Km地点近くで木道は終り、笹原と灌木帯になる。酸ヶ湯まで0.5Km地点を過ぎると、眼下に酸ヶ湯温泉の建物と酸ヶ湯大駐車場が見える。酸ヶ湯温泉登山口に10時52分に着く。往路1時間27分、復路1時間26分でほゞ同タイムの山行だった。酸ヶ湯温泉の一角に辰五郎清水と命名された湧水があったので、すべての容器を満杯にした。酸ヶ湯温泉は千人風呂(混浴)が有名なので、600円でさっそく入浴する。浴室内は天井が高く、総木造で風情がある。浴槽は男女更衣室から入ると、間に衝立がある。男更衣室から入った広い方の浴槽は、男女スペ-スの表示がある。さすがにこちらの浴槽に女性の姿はなかった。
 この日は新玉川温泉で同期会があるので先を急ぐ。傘松峠に近い睡蓮沼に立寄り八甲田山と別れる。国道102、103、282、341号線を通り、121Kmを奥入瀬渓谷、十和田湖観光しながら4時間程で移動する。奥入瀬渓谷は何回も来ているが、はっきりとした記憶に残らない。車を、景勝地石ヶ戸、阿修羅の流れ、雲井の滝、白布の滝に止め、記憶を呼び戻す。十和田湖では定番の、十和田神社、乙女の像に寄る。発荷峠の展望台から十和田湖の全景を振返る。鹿角からアスピ-テライインに入り、同期会が行われる玉川温泉に向かう。時間があったので、途中後生掛温泉に立寄る。玉川温泉に行くと、新玉川温泉だという。新玉川温泉へ着くと、16時を過ぎていた。久しぶりに会う同期生と、温泉と食事を楽しむ。遠くから参加の者が多いので、かなりの出費だろう。束の間の思い出話で昔に帰る。次回、神戸で開催することを決めて散会する。


2016年9月3日(土) 曇
 新玉川温泉(7:30 1時間45分) ⇒ 馬返し駐車場(9:15)Map
 馬返し登山口_633m(9:33 3時間29分) ⇒ 8合目避難小屋(13:02-13:12 14分) ⇒ 不動平避難小屋(13:26 33分) ⇒ 岩手山_2,038m(13:59)
 岩手山(14:07 13分) ⇒ 岩手山神社奥宮(14:20 19分) ⇒ 不動平避難小屋(14:39 13分) ⇒ 8合目避難小屋(14:52 2時間37分) ⇒ 休憩棟_鬼又清水(17:29)  馬返し駐車場(17:40 25分) ⇒ 焼走り登山口(18:05 9分) ⇒ ペンションアドハンテ-ツ(18:14)

 新玉川温泉を7時半に出発する。国道341、23、282号線を経由して78.4Kmを1時間45分かけて岩手山馬返し駐車場に移動する。天気が良く、週末なので、既に沢山の車が駐車している。本日の登山は、同期会で合流した友人とひさしぶりの山行だ。登山準備して馬返し登山口を9時33分出発する。8合目の避難小屋に13時2分に着き、昼食を摂る。不動平避難小屋に荷物をおろし、空身で山頂を目指す。火口外輪から右回りに、祠に沿ってお鉢巡りとなる。10分程歩いて、岩手山(2,038m)頂上に着く。山頂到着14時3分、4時間半のほゞ標準タイムだ。遠くの地平線上は、雲が帯状に連なり、山容がはっきりしない。平野部は360度の大展望で、盛岡市街まで見通せる。
 復路はそのまま右回りに進む。途中登山道を外れて、岩手山神社奥宮に寄る。外輪一周点まで戻り、不動平避難小屋まで一気に下る。さらに8合目避難小屋、滑り易いガレ場を経て、馬返しキャンプ場に17時29分に到着する。結局、復路も3時間22分の標準タイムだ。遅くなったので、八幡平温泉ペンションアドハンテ-ツに急ぐ。ペンションアドハンテ-ツに遅くなることを電話していたので、温泉入浴後すぐに夕食となる。


2016年9月4日(日) 曇
 ペンションアドハンテ-ツ(7:29 43分) ⇒ 八幡平頂上駐車場(8:12 31分)Map ⇒ 八幡平頂上_1,613m(8:41-8:47 20分) ⇒ 八幡平頂上駐車場(9:07-9:49 1時間13分) ⇒ 姫神山第2駐車場(11:02)Map
 姫神山一本杉登山口(11:06 44分) ⇒ 姫神山_1,123.8m(11:50 29分) ⇒ 姫神山一本杉登山口(12:19-12:30 32分) ⇒ 滝沢IC(13:02 23分) ⇒ 紫波SA(3:25-14:00 15分) ⇒ 花巻空港(14:15 42分) ⇒ 中尊寺PA(14:57 36分) ⇒ 道の駅長者原(15:33-1628 3時間5分) ⇒ 大朝日岳駐車場(19:33)

 八幡平温泉のペンションアドハンテ-ツを7時29分に出発する。ハイキング気分で八幡平頂上に向かう。岩手山を右手に見ながら、左回りに進むとガマ沼の先に展望台がある。そこからガマ沼、八幡沼を配したアオモリトドマツの原始林が一望出来る。そこから10分程で八幡平頂上(1,613m)の標識のある展望台に着く。展望台から見るアオモリトドマツの森が印象に残る。周回をさらに進むと、めがね沼、鏡岩、不思議な凹地を通り往路の分岐に交わる。周回道を1時間足らずで歩き、八幡平登山を終える。ついでに、駐車場横の展望台から見える岩手山を何度も目にやきつける。
 9時49分に姫神山に向け出発する。石川啄木記念館まで行ってしまい、多少大回りになったが、姫神山第2駐車場に11時2分に着く。相方は、昨日登った岩手山で膝を痛めたので、待つことになる。従って私だけ登ることにする。登山口の案内板に所要時間約90分と記していたので、往復時間と勘違いして、1時間で帰ると約束してスタ-トする。11時6分の出発なので12時過ぎには下山出来るだろう。急な木段を登り切ると5合目に着く。さらにペ-スを上げて、頂上直下の分岐まで一気に駆け登る。そこを、右の岩側にコ-スをとる。姫神山(1,123.6m)登頂は11時50分着で44分要する。どうも案内板の90分は、上りのみの時間と解る。往復1時間は無理だ。山頂はガスの中で何も見えなかった。それでも山頂は沢山の人で賑わっている。急いで写真を撮り、すぐに下山を開始する。
 往路と同じ道を引き返す。5合目まで20分、登山口まで27分で下りきる。約束した1時間は無理だったが、13分超過したのみだ。急いだ理由は、友人の花巻空港の飛行機時間があるからだ。友人は5合目まで登ったようだ。
 駐車場を12時半頃出発して、東北自動車道の滝沢ICに13時2分入る。途中紫波SAで昼食を摂り、花巻空港に14時15分着く。友人とはそこで別れる。私は、明日登る朝日岳登山口の朝日鉱泉に向かう。


2016年9月5日(月) 晴、夕方雨
 大朝日岳登山口(5:30 1時間22分)Map ⇒ 2合目_660m(6:52 3時間4分) ⇒ 大朝日岳_1,870m(9:56) ⇒ 2合目_660m(6:52 21分) ⇒ 大朝日岳登山口(14:21)
 朝日岳駐車場(14:38 49分) ⇒ 朝日鉱泉分岐(15:27 3時間4分) ⇒ 最上川あゆとぴあ(15:46-17:00 19分) ⇒ 鷹野湯温泉(17:19)

 朝日岳のコ-スタイムは、上り6時間、下り5時間の11時間となっている。明るい時間帯に下山出来るよう早立ちする予定。暗いうちに起きたが、準備に手間取り5時半の出発になった。コ-ス距離は8Kmで、前半4Kmはフラット、後半4Kmは急坂です。4Kmを過ぎて急坂の始まる2合目まで1時間22分、そこから登頂まで3時間4分を要する。大朝日岳(1,870m)山頂から360度展望が開けていたが、遠くの山は雲がかかっていた。登頂まで誰にも会わなかったが、暫く山頂で留まっていると3人の登山者が登ってきた。復路も誰にも会うことがなかった。2合目まで1時間47分で下山する。しかし、そこから足にきて、フラットにも関わらず1時間59分かかる。結局、上り4時間26分、下り3時間46分の8時間12分の山行だった。
疲れのため、暫く車で休憩する。朝日岳駐車場を14時38分に出発する。昨日暗い時間帯に通った朝日川沿いの道を、ゆっくり朝日鉱泉分岐まで下る。途中仮眠したので、14Kmを49分かかった。そこから一般道を新潟方向に向かう。西置賜群白鷹町の最上川あゆとぴあに寄る。ここまで約28Kmを走行する。16時頃になっていたので、この付近で車中泊することにした。寝る前に温泉で汗を流そうと思い、2ヵ所の温泉に電話し、鷹野湯温泉に決める。宿泊も出来るが、単身で高いため温泉入浴のみでそこで車中泊することにする。1時間程温泉に浸かっていると、雨が降り出し、雷を伴い次第に激しくなる。車に戻り、ビ-ルと夕食の弁当を食べる。


2016年9月6日(火) 晴
 鷹野湯温泉(4:00 38分) ⇒ 白い森峠の茶屋(4:38 21分) ⇒ 白い森おぐにぶな茶屋(4:59 20分) ⇒ 天然温泉ユ-ム(5:19 2時間49分) ⇒ ちぢみの里(8:08 51分) ⇒ 山本山展望台(8:59-9:08 8分) ⇒ 沢山ポケットパ-ク(9:16-9:22 1時間3分) ⇒ 津南観光物産館(10:25-10:44 15分) ⇒ マウンテンパ-ク津南(10:59 21分) ⇒ 信越さかえ(11:20-12:04 2時間50分) ⇒ 自宅(14:54)

 連日の車中泊で早く目が覚める。車に留まってもしかたがないので、鷹野湯温泉駐車場を4時に出発する。時間がたっぷりあるので、一般道で帰宅することにする。ナビは、距離390Km程で着予定時間13時近くを表示していた。観光をしながら帰るので、明るいうちに帰れたら良い。天然温泉ユ-ムでトイレ休憩する。足湯があったので暫く浸かる。新潟市街を混まない時間帯に通り抜けるため、そこから3時間ほど走り続ける。新潟県庁付近を6時15分に通過する。渋滞なくスム-ズに8号線バイパスを走り抜ける。最初の目的地、越後3山と信濃川が展望出来る標高336mの山本山高原山頂展望台に行く。ここは新潟県を代表するビュ-スポットと言われるだけあって、素晴らしい眺めだった。次にその少し下がった所にある澤山ポケットパ-クで同じ景色を見る。津南町の観光物産館に寄り、この付近の見所を調べる。マウンテンパ-ク津南に日本一の河岸段丘の眺望展望台があるというので、さっそく行ってみる。そこはスキ-場で、眺めは良かったが河岸段丘なるものが解らない。道の駅信越さかえで丁度昼時間になったので、栄村直売所かたくりの一角にある食事処で昼食を摂る。野菜が安かったので、衝動買いをする。そこから3時間程走り続けて、15時前に安曇野の自宅に帰り着く。

宿泊&立寄り温泉

北海道

野中温泉(0156-29-7454)Map

雌阿寒岳登山口にあり、以前はユ-スホステルとして営業されていたが、現在は日帰り専用施設です。木造りの内湯が一つで、青みがかった湯です。

 ・所在地:北海道足寄郡足寄町茂足寄159
 ・浴室:内風呂
 ・方式:かけ流し
 ・泉質:含硫黄-Mg.Ca.Na-硫酸塩.塩化物泉(43.8℃)
 ・営業時間:7:00~19:00、別館9:00~20:00
 ・休館日:無休
 ・入湯料:200円、別館350円
 ・観光スポット:雌阿寒岳、オンネト-湖

北海道

木下小屋(0152-24-2824)Map

 ・所在地:北海道斜里郡斜里町岩尾別温泉内
 ・浴室:露天風呂
 ・方式:かけ流し
 ・泉質:塩化物泉
 ・営業時間:10:00~18:00(6-9月)
 ・休館日:10~5月
 ・入湯料:300円
 ・観光スポット:知床五湖、カムイワッカ湯の滝

北海道

岩尾別温泉露天風呂Map

 ・所在地:北海道斜里郡斜里町岩尾別温泉内
 ・浴室:露天風呂
 ・方式:かけ流し
 ・泉質:純食塩(39.6℃)
 ・営業時間:通年
 ・休館日:無休(冬季通行止め)
 ・入湯料:大人:無料
 ・観光スポット:知床五湖、カムイワッカ湯の滝

北海道

きよさと温泉ホテル緑清荘(0152-25-2281)Map

 ・所在地:北海道斜里郡清里町羽衣町31番地
 ・浴室:内風呂、サウナ
 ・方式:かけ流し
 ・泉質:Na-塩化物泉
 ・営業時間:10:00~21:30(受付20:30)
 ・休館日:
 ・入湯料:450/4,500円12枚
 ・観光スポット:斜里岳、男鹿の滝

北海道

大雪山白金観光ホテル(0166-94-3117)Map

土中399mの深さから、無色の湯が噴出したことから、白金温泉と命名されたらしい。十勝岳の登山拠点として便利です。

 ・所在地:北海道上川郡美瑛町白金温泉
 ・浴室:内風呂、露天、サウナ
 ・方式:かけ流し
 ・泉質:Na.Mg,Ca-硫酸塩,塩化物泉
 ・営業時間:11:30~21:00(日,休11:00~)
 ・休館日:無休
 ・入湯料:1,000円
 ・観光スポット:しらひげの滝、不動の滝、望岳台

青森県

酸ヶ湯温泉(017-738-6400)Map

八甲田山の山懐にある歴史ある温泉です。総ヒバ造りの千人風呂は4つの源泉の異なる浴槽がある。

 ・所在地:青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50番地
 ・浴室:内風呂(仙人風呂)
 ・方式:かけ流し
 ・泉質:酸性硫黄泉
 ・営業時間:9:00~17:00、千人7:00~17:30
 ・休館日:無休
 ・入湯料:1,000円、3,000円6枚
 ・観光スポット:八甲田ロ-プウェイ、水連沼

岩手県

ユ-トランド姫神(019-683-3215)Map

 ・所在地:岩手県盛岡市玉山区下田字生出893-11
 ・浴室:内湯、露天風呂、サウナ
 ・方式:
 ・泉質:単純温泉
 ・営業時間:10:00~22:00(受付21:00)
 ・休館日:無休
 ・入湯料:600円/5千円10枚
 ・観光スポット:小岩井農場、啄木記念館

岩手県

八幡平温泉館 森乃湯(0195-76-3611)Map

 ・所在地:岩手県八幡平市松尾寄木1-590-280
 ・浴室:内湯、露天風呂、サウナ
 ・方式:
 ・泉質:単純硫黄泉
 ・営業時間:10:00~21:00(受付20:00)
 ・休館日:第3金曜日
 ・入湯料:大人:600円
 ・観光スポット:小岩井農場、安比高原

岩手県Map

岩手山焼走り温泉(0195-76-2161)

 ・所在地:岩手県八幡平市平笠第24地割728
 ・浴室:内湯、サウナ
 ・方式:
 ・泉質:単純温泉
 ・営業時間:9:30~20:30(受付20:00)
      土日祝9:30~21:00(受付20:30)
 ・休館日:無休
 ・入湯料:600円
 ・観光スポット:小岩井農場、安比高原

山形県Map

朝日鉱泉(090-7664-5880)

 ・所在地:山形県西村山郡朝日町立木
 ・浴室:内湯
 ・方式:加熱
 ・泉質:塩化物泉(19.8℃)
 ・営業時間:12:00~20:00(登山シ-ズン)
(土日)12:00~20:00(シ-ズン外)
 ・休館日:不定休
 ・入湯料:500円
 ・観光スポット:朝日川渓谷、空気神社