軽井沢散策と中山道を巡る
はじめに
旅行予約サイトから期間限定の宿泊ポイントがプレゼントされる。最近中山道の与川道を歩いたこともあり、中山道の碓氷峠を歩くため、そのポイントの恩恵に預かることにした。当初私一人で行くことにしていたが、妻まで参加することになった。宿は泊まるだけが目的なので、素泊まりの安い宿を確保する。また時間に余裕があるので軽井沢散策を含めて計画する。
中山道坂本宿から軽井沢宿は、当初坂本宿から出発することにしていた。ところが宿場町の最寄駅、軽井沢駅の標高が939mで横川駅が386m、標高差553mあることを知る。急遽軽井沢駅スタ-トに変更する。駅近くの駐車場料金は、軽井沢が12時間まで500円で横川駅が無料なので500円節約出来た。横川駅と軽井沢駅間はJRバスを利用して移動し、横川駅に向かって歩くことになる。この街道歩きを、ホ-ムペ-ジで調べてみると、ヤマヒルが多く10月初めまで発生する書き込みがあった。坂本宿から碓氷峠にある熊野神社まで廃道になっていた箇所があったが、今は地元の方によって整備されているという。ヤマヒルは心配なのでヒル除けスプ-レ-を準備する。
この機会にヤマヒルのことを調べてみる。ある小学生グル-プの実証研究によると、ヤマヒルは動物の息(炭酸ガス)と温度(体温)を感知して取りつき、移動して血の吸える部分に傷をつけて吸引するという。また木から降ってくると言われていたが、間違っていることを立証したという。湿気た葉の裏側等に生息しているので、雨上がりは要注意らしい。いずれにしても最高気温が18℃以下になれば被害に遭う確率はほゞゼロになるらしい。ヤマヒル生息地では、ヤマヒルに用心して細目にチェックすることが肝心です。
軽井沢散策は沓掛宿、追分宿、軽井沢高原教会、石の教会、白糸の滝、竜返しの滝、雲場池を計画する。白糸の滝、竜返しの滝は既に行っていたが、写真が残っていなかったので再度訪問する。
中山道の山歩きは、危惧したヤマヒルの気配すら感じず、山道は大変整備されて歩き易かった。この時期、同方向に歩いていたのが外人カップルのみ、対向者は1人のみで閑散としていた。その分、対向者に熊が出たので注意するように言われたのが余計に気になった。軽井沢宿と碓氷峠見晴台と近くの熊野神社は平日にも関わらず賑わっていた。軽井沢散策と中山道を巡った感想は、天気に恵まれ素晴らしい旅となった。
2023年10月5日(木) 晴
安曇野(10:28 3時間11分) ⇒ 追分宿(13:35-14:20 22分) ⇒ 軽井沢高原教会(14:42 3分) ⇒ 石の教会(14:45-14:55 22分) ⇒ 白糸の滝(15:17-15:30 5分) ⇒ 竜返しの滝(15:35-16:08 10分) ⇒ 雲場池(16:18-16:30 17分) ⇒ ゆうすげ温泉旅館(16:47)
往きは安曇野から高速を使わず一般道で行く。途中雷電くるみの里に立ち寄ったが3時間程で追分宿に着く。追分宿の無料駐車場に車を留める。その近くの国道18号沿いに、追分一里塚が残っているらしいが確認せず。宿場の名残を残すものを重点に見て回る。昇進橋を渡り追分宿へと入っていく。先ず最初に目に入るのが堀辰雄文学記念館です。宿場遺産を巡るのが目的だったので素通りする。次に通りから奥まった所にある脇本陣油屋跡を訪れる。昔の名残を残しているが、昭和12年に焼失後再建された建物だという。
更に進むと、古文書等を参考に復元した高札場がある。追分宿入口付近に、古さを感じる建物桝形茶屋「つがるや」がある。その先が分去れの道標で、中山道と北国街道の分岐点になる。そこから元来た道を引返す。途中泉洞寺に立寄ると、カーリング地蔵、卓球地蔵、おべんきょうと書かれた多数の変わった地蔵尊を目にする。
次の目的地は軽井沢高原教会だ。建物に魅かれて訪れたが、結婚式のため立ち入り禁止だった。鬱蒼とした木立の中にあり、建物の輪郭さえ視認出来なかった。そこの神父から近くの石の教会を薦められた。予定には入ってなかったが、せっかくなので行ってみた。駐車場から見えなかったが、石の教会内村鑑三記念堂の表示がある石積の通路を入っていくと、奇妙な石の建物が現れる。中に入ると礼拝堂があるので、間違いなく教会である。石の教会なる所以の建物だ。内村鑑三の思想に基づいて設計建築されたようだ。一通り見学して立ち去る。
ここから白糸の滝へは、有料道路の白糸ハイランドウェイを通る必要がある。ここからおよそ30分のドライブです。道路状態の悪い書き込みが見られたが良く整備されていました。白糸の滝は竜返しの滝を含めて、過去に星野トンボ温泉から信濃路自然歩道をトレッキングして訪れている。写真がなく記憶も朧だったので再度訪れた。無料の駐車所から遊歩道入口まで歩き、150m上がると白糸の滝に着く。富士山麓の白糸の滝を見ているので、迫力には欠けるがそれなりの見ごたえはある。高さ3m、幅70mに亘って、岩肌から地下水が噴き出している。
次に有料道路を更に進むと、ANCIENT HOTEl入口から竜返しの滝駐車場に続く道がある。駐車場から広い信濃路自然歩道を暫く歩くと、竜返しの滝から流れる川に架かった木橋がある。その先の道標に従い右折すると5分程で竜返しの滝に着く。ちなみに左方向は4.5kmで白糸の滝に至る。竜返しの滝は別名「すずが滝」とも呼ばれるようです。あまり大きな滝ではないが、信濃路自然歩道の一区切りの場所となる。そこから今夜の宿であるゆうすげ温泉旅館に行く道中にある雲場池に立寄る。雲場池付近に駐車場がなく、付近を車で回っただけで早々に宿に直行する。ゆうすげ温泉旅館は沓掛宿近くの中山道に面している。沓掛宿散策を兼ねて食事に出かける。軽井沢域内を車で走っていて感じたが、食事場所、コンビニをあまり目にしなかった。案の定、食事場所を探すのに苦労し、コンビニは見つけるが閉店していた。
2023年10月6日(金) 晴
熊野神社(11:27 5分) ⇒ 和宮道分岐_思婦石(11:32 26分) ⇒ 和宮道分岐_陣場ヶ原(11:58-12:24 4分) ⇒ 山中茶屋跡(12:28 25分) ⇒ 御巡幸通路分岐点(12:53 36分) ⇒ 東屋(13:32-13:40 5分) ⇒ 刎石茶屋跡(13:45 15分) ⇒ 柱状節理(14:00 20分) ⇒ 碓氷峠登り口(14:20 11分) ⇒ 坂本宿(14:31)
坂本宿(14:31-14:47 24分) ⇒ 碓氷関所跡(15:11 7分) ⇒ 横川駅(15:18-15:36 17分) ⇒ 松井田IC(15:53 1時間3分) ⇒ 東部湯ノ丸IC16:56 54分) ⇒ 鹿教湯温泉(17:50-19:05 35分) ⇒ 安曇野(19:40)
横川駅のJRバス発車時間は8時10分です。ゆうすげ温泉旅館から30分程で着くため、少し早めに出発して国鉄信越本線時代の長さが87.7mあり碓氷線に造られた
18の橋梁の中で最大です。
軽井沢宿入口は本通りを進み、旧軽井沢ロータリから入る。そこまで25分程かかる。昼飯を買おうと道中捜すが見つからず、結局宿場通りのパン屋でありつける。軽井沢宿では、まず寛政7年の常夜灯がある神宮寺に立寄る。この寺は熊野神社隣から移って来た寺で、枝垂れ桜と常夜灯で知られている。次に多くの文人に利用されたつるや旅館を写真に収める。
ここからが碓氷峠に向けた舗装された坂道が始まる。芭蕉句碑、ショ-記念礼拝堂前を通り、二手橋から暫く進むと見晴台に続く遊歩道入口がある。見晴台まで3.5kmの表示がある。この遊歩道は聖沢別荘地の中を通り、町道三度山線に出る。別荘地付近の道は良く整備されているが、その先はロープが張られた荒れた道が随所にある。町道三度山線に出ると左折して峠道に向かう。
峠道に出ると程なく旧碓氷峠見晴台に続く分岐に至る。見晴台は、旧軽井沢から約4kmの旧碓氷峠遊覧歩道が設置されている。峠道分岐からだと木の門を潜り、石畳を5分足らず歩くと到着する。見晴台は碓氷峠の頂上近くの標高1,200mに位置する展望公園です。見晴台に群馬県と長野県のでかい県境表示板が設置されている。
展望公園の一角に万葉歌碑がある。見晴台から東にぎざぎざの妙義山、奥の見晴台から西に裾野を拡げた浅間山が見える。しばし景観を楽しみ、熊野神社へと向かう。
熊野神社は県境に位置する神社で、参道の中央から左が長野県の熊野皇大神社、右側が群馬県の熊野神社に分かれている。御朱印もそれぞれ別々に記帳場がある。熊野皇大神社奥に御神木しなの木が一角を占めている。その奥の高台に奥社の小さい祠がひっそり佇んである。
これより坂本宿に向けて中山道を下って行く。思婦石付近から陣場ヶ原まで勾配を緩和した和宮道があるが、当然中山道側に進む。東南アジア系のカップルが同方向に進んでいた。途中から分岐した近道は通らず直進する。灌木帯の細い山道だが迷うことはない。形跡の欠片もない人馬施行所跡、化粧水跡を通り陣場ヶ原の和宮道分岐に達する。ここで熊野神社に向かう単独者とすれ違う。その方から熊が出たので注意するように忠告を受ける。だだ広いこの場所で昼食を摂る。
ここから道は広くなり、山中茶屋に至る急坂の山中坂が始まる。道の真ん中が水の通り道になったのかえぐれている。5分程で山中茶屋跡に着く。明治の頃小学校があり、現在でも屋敷、墓の石塔、畑の痕跡を残す。入道くぼと言われる場所にしっかり見ないと解らない線刻馬頭観音が鎮座する。ここから暫く杉林の中を歩く。やがて栗が原という御巡幸通路分岐点に達する。御巡幸通路を進むとめがね橋に行けるが荒れている。この先に坂本宿約4.5km、横川駅約7.5kmの道標がある。まだまだ先は長い。
座頭ころがしと呼ばれる坂を経由して、北向馬頭観世音、南向馬頭観世音のある険しい場所にさしかかる。このあたりは急峻な沢が尾根から落ち込んでいる箇所が所々に見受けられる。この先の狭い尾根道に敵の侵入を阻む堀切りまである。そこから平坦路になり杉林を暫く進むと東屋に着く。そこに坂本宿2.5km、熊野神社6.4kmの表示がされている。
その傍の平地に碓氷坂の関所跡がある。更にその先に石垣が積まれた刎石茶屋跡が、昔日の名残を残す。上り地蔵下り地蔵の標識を過ぎると、山側が石積された石がごろごろする道となる。このあたりが刎石坂と呼ばれる難所だった。そこに南無阿弥陀仏も碑、大日尊、馬頭観世音の石像があり、ここを下った曲がり角に柱状節理がよく解る場所がある。暫く刎石のころがる杉林の中を歩く。
堂峰番所の案内板の所を過ぎると5分程で国道18号に出る。そこが碓氷峠登り口となる。中山道は道路を横断して直進する。その道は途中に電気柵があるので、国道沿いに左折して坂本宿に入った方がいいかも。坂本宿は国道18号沿線上にある。個々の宿場遺産は説明版がないと判別出来ない。このことはどの宿場町でも言えることだ。歴史保存が行き届いた奈良井宿、妻籠宿、馬籠宿、大内宿等の一部を除いては。
庵看板を見ないと解らない旅籠かぎや、坂本小学校発祥の地(佐藤本陣跡)、水神宮を通り霧積み橋に至る。そこから横川駅に向かって進むと左側に碓氷関所跡が見える。番所跡に東門が復元されているそうだ。
すべての行程を終え、ゴール地点の横川駅に15時18分に着く。横川駅前に展示された碓氷峠越えに活躍したEF63-3号機関車の動輪が目についた。また鉄道展示館を覗いたりした。夕食用に有名なおぎのやの峠の釜めしを仕入れて横川駅を立つ。帰りは松井田ICに入り東部湯ノ丸ICで降りて、三才山トンネル経由で帰宅する。残念なことに碓氷軽井沢IC付近の片側規制のため渋滞に遭う。途中鹿教湯温泉の文殊の湯に寄りすっきりする。
