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伊豆の旅

はじめに

 伊豆へは1995年7月25日以来26年半ぶりに訪れる。一番変わった所は道路事情が格段に良くなったことだ。特に修善寺までが便利になったため、西伊豆、南伊豆が行き易くなった。前回は短時間で伊豆を一周したので、観光地の記憶があまり残っていない。今回は西伊豆、南伊豆を中心に旅を組み立てたので、比較的各観光地に時間を使うことが出来た。残念なことは3月下旬だったので、河津桜を初め桜の盛りを過ぎていたことと、曇り空だったので伊豆の魅力の一つである富士山が見えなかったことだ。観光地は当時とは格段に遊歩道等が良く整備されていて、不安なく巡ることが出来た。コロナ禍で苦戦を余儀なくされた観光産業もかなり人手が戻ってきているようで、平日にも関わらずホテルを含めて多くの人を見かけた。道路も所々渋滞箇所があり、回復基調の観光業を肌で感じた。


2022年3月29日(火) 曇
 梓川スマ-ト(10:43 1時間21分) ⇒ 河口湖本線(12:24 15分) ⇒ 須走IC(12:39 7分) ⇒ 新御殿場(12:46 13分) ⇒ 長泉沼津IC(12:59 31分) ⇒ 道の駅伊豆ゲートウェイ函南_40Km(13:30-14:20 50分) ⇒ たたみの宿湯の花亭(15:10)
たたみの宿湯の花亭(15:10) ⇒ 土肥海水浴場の海岸(13:30-14:20 50分) ⇒ 土肥金山(13:30-14:20 50分) ⇒ たたみの宿湯の花亭(15:10)
 本日はたたみの宿湯の花亭までの移動日だ。道中、富士山の絶景を楽しみにしていたが生憎の天気だ。雨が降らない分、良しとする。長泉沼津まではスム−ズに通過し、道の駅伊豆ゲートウェイ函南付近で多少の渋滞があった。そこで昼食休憩をしたので、渋滞したという実感はない。レストランで少し待たされたが、がらがらよりは気分的に良い。そこから西伊豆の土肥温泉まで約40Kmで、修善寺まで高架の修善寺道路が通じている。2ヵ所のゲートで200円支払う。月ヶ瀬ICを降り、国道136号線に入る。西伊豆スカイラインと交わる土肥峠付近までゆるやかに上り、そこから土肥温泉まで急坂の下りとなる。たたみの宿湯の花亭には15時過ぎに到着する。早速チェックインして、夕食まで近くの土肥海水浴場の海岸散策と土肥温泉の唯一の観光施設土肥金山に訪れる。夕食は18時からで海鮮づくしの料理だった。部屋は温泉付きだったが、取り敢えず最上階の土肥湾が見渡せる露天風呂に行く。

2022年3月30日(水) 晴
 たたみの宿湯の花亭(9:00 15分) ⇒ 恋人岬(9:15-9:35 20分) ⇒ 黄金岬(9:55-10:01 16分) ⇒ 堂ヶ島(10:17 30分) ⇒ 石部の棚田(10:47 34分) ⇒ 石廊崎(11:21-11:57 10分) ⇒ 河津七滝(13:30-13:20 10分) ⇒ 天城トンネル(13:30 21分) ⇒ 浄蓮の滝(13:51-14:15 23分) ⇒ 長泉沼津IC(14:38 1時間25分) ⇒ 御殿場IC(16:03 1時間25分) ⇒ 須走IC(13:30 21分) ⇒ 富士吉田本線(13:51-14:15 23分) ⇒ 河口湖本線(14:38 2時間50分) ⇒ 梓川スマ-ト(17:28)
 温泉に泊まる楽しみの一つ朝風呂にゆっくり浸かり、青く広がる海で癒される。朝食は普段の生活から考えると2倍くらいある。
 今日1日は西伊豆、南伊豆巡りにあてる。一番の観光目的は河津七滝です。たたみの宿湯の花亭から伊豆半島を半時計周りに進む。9時にホテルを出発し、まずホテルに近い恋人岬に立ち寄る。駐車場から恋人岬遊歩道を金のメガネ記念碑まで500mを下り、見えない富士山に向かって3度鐘を鳴らす。そこから更に200m下った私には縁のないラブコ−ルベル展望デッキに行き、土肥湾に向かって3度鐘を鳴らす。遥か下の岩礁で魚釣りをしている人を見かける。26年半前にはこんな立派な遊歩道はなく、金のメガネ記念碑が終点で、そこで鐘を鳴らした気がする。
 次に、夕陽を浴びて黄金色に輝く美しい岩肌で知られる黄金崎に向かう。恋人岬駐車場から国道136号を4Km程行ったところを右折すると1Km程で黄金崎だ。海に突き出し、複雑な景観をしている。馬の頭そっくりな奇岩が馬ロックの愛称で慕われている。夕日と富士山は見られなかったが、素晴らしい景色にしばし足を留める。
 そこから南伊豆に向かって国道136号を南下する。9Km程進むと堂ヶ島マリン 遊覧船・クルーズ船のりばにさしかかる。遊覧の予定はないので、少し先の乗浜海岸に行き蛇島を通る遊覧船と島並を見る。堂ヶ島は窓洞、三四郎島などが有名ですが、今回はパスする
 更に南下して松崎町に入ると、石部温泉の先の道路標識に石部の棚田の案内があった。興味本位で行ってみると石部の棚田展望台があり、海方向に棚田が認められたが、荒れ果てているように見えた。
 そこから国道136号の山道を17Km程走ると、国道の南端に達した付近の差田交差点から右折して県道16号線に入る。そこから7Km走った南端が石廊崎で、入口に大きな駐車場とりっぱな2019年4月にオープンした石廊崎オーシャンパークがある。そこから石廊崎の全貌が俯瞰出来る。ちなみに乗用車の駐車料金は500円です。
 石廊崎遊歩道はここが起点で、石廊崎灯台まで5分、そこから石室神社まで5分と非常に楽に行けるようになった。最初の見所石廊埼灯台は、1871年8月21日に設置点灯された。当初は、木造八角形、灯高6.1mの灯塔で、暴風により大破した。現在の石廊埼灯台は、1933年に建替えられたもので、白一色のコンクリート造の灯台で、塔頂までの高さが11.38mで、海面から約60mの高台にある。そこからの眺めも良いが、更に灯台の脇を抜け進んでいくと、大きな岩肌を回り込んだ先に、太平洋を望む石廊崎展望スポットが見えてくる。展望スポット目前の最後の崖から左に下る階段があり、降りたところに岩に貼りついた石室神社(いろうじんじゃ)がある。その神社を抜けた先の太平洋に突き出た展望スポットに、縁結びの神様の熊野神社がある。展望スポットから天候が良ければ神子元島(みこもとしま)、大島、利島、新島などの伊豆七島が見渡せる。
 そこから今日の主目的地である河津七滝へ向かう。河津七滝へは国道136号線に出るまで県道16号線を走り、日野交差点を直進する。アップダウンのある国道136号線を下田市街地まで走り、本郷交差点を左折して国道414号線を道なりに進む。河津七滝ループ橋手前を右折して1Km程で町営の無料河津七滝駐車場に着く。この間41Kmで1時間程かかる。駐車場の一角にあるダルマ茶屋で名物のわさび蕎麦を食べる。パンフレットによれば、河津では滝のことを「水が垂れる」 という意味で垂水(たるみ)と呼んでいたため「 かわづななたき 」ではなく「 かわづななだる 」と 呼んでいます。それぞれが個性あふれる姿で魅了する滝を巡れば、マイナスイオン効果で身も心も爽快にと説明されている。遊歩道が良く整備されているので、パンフレットの案内に従い滝巡りをする。大滝は駐車場の手前で、結構体力を使うので最後にした方が良いとのアドバイスを茶屋から受ける。そのアドバイスに従い、出合滝を最初にカニ滝、蛇滝、エビ滝、釜滝と進み、猿田淵で引返す。水量が少ないため、中には滝らしからぬ滝もあった。駐車場まで帰り、最後に大滝を見学する。さすが河津七滝を代表する滝だけあって見ごたえがある。残念なことに、滝近くは私有地のため立ち入ることが出来なかった。
 時間的余裕があったので、26年半前にも訪れたことのある天城トンネルと浄蓮の滝を再訪する。天城トンネルは国道414号線から旧道の未舗装道路に入る。前回は天城トンネルを車で抜けられなかった記憶があるが、今回は反対側へ抜け浄蓮の滝まで行くことが出来た。もっともこの旧道は車でなく歩くことに価値があるように思う。時間があれば、浄蓮の滝から河津七滝までの16.2qの踊り子歩道を歩くのも一興あり。この時間浄蓮の滝は閑散としていたが、その分狩野川に打ち落ちる瀑音が心地よく聞こえる。14時過ぎにすべての観光を終え、浄蓮の滝を後にする。
 帰路は殆どの区間高架で高速道路なので道順を考えることがないので楽だ。ただ、新東名の新御殿場ICへ行くところを、東名の御殿場ICで下りてしまい、多少の時間ロスをしてしまった。途中の恵那SAで夕食を摂る以外無休憩で、自宅近くの梓川スマ−トを出て帰宅する。