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羊蹄山登山記

はじめに

 羊蹄山登山は今回で3回目となる。1995年9月9日は真狩コ-ス、2004年9月5日は喜茂別コ-スを登る。そして今回は俱知安コ-スを選定する。9月8日に同期会が定山渓であり、遠路高い交通費をかけて来るので、羊蹄山登山を計画する。参加者を募ると、2人の賛同を得た。台風15号の影響を心配したが、天気は予想外に晴予報だった。前日の宿は昆布温泉に近い湯ごもりの宿アダ-ジョを予約する。当然ながら北海道の移動はレンターカーになるので、料金が安く、燃費が良い軽四のNボックスを借りる。15時から予約していたが、私の到着便が30分程遅延したので、出発が15時半になる。交通量が少なく2時間程で宿に到着する。宿の朝食が8時になっていたので、むすびを用意してもらう。翌日宿を6時前に出発する。途中、自販機で水を買うタイミングを失し、登山口についてしまう。登山口に水はあったが、容器がないので引き返して買うはめになる。結局30分程ロスして、登山開始が6時50分になる。最初は緩やかな勾配の林間の登山道だった。余裕をもって登っていたが、徐々に勾配がきつくなり、体力を急激に消耗する。前2回の登山は苦しかった記憶は全くない。こんな筈ではなかったと、同行二人も感じていた。5合目まで2時間でそれ程遅いペ-スでないが、7合目まで3時間18分かかり急激にペ-スダウンする。とうとう一人がリタイアする。頂上まで標準タイム4時間を1時間程オ-バ-して到着する。火口沿いは吹飛ばされそうな風が吹いていた。時折ガスで視界が遮られるが、遠くまで見通せる。下山も標準タイム3時間を1時間程オ-バ-する。今日の同期会が19時に始まるので、定山渓に急ぐ。ぎりぎり何とか間に合う。翌日一人増えて、豊平峡、洞爺湖を半日観光する。今回感じたのは、過去の経験は参考にならず、今の体力を考えたゆとりの登山を考えることだ。


(移動)

2019年9月7日(土) 晴
 中萱駅(6:41 15分) ⇒ 松本駅(6:56 5分) ⇒ 松本BT(7:01-7:20 3時間18分53分) ⇒ パスタ新宿(10:38 5分) ⇒ 新宿駅(10:43-10:45 ) ⇒ 品川駅(7:01-7:20 3時間18分53分) ⇒ 羽田国内線タ-ミナル(10:38 5分)
 羽田空港(13:30 1時間25分) ⇒ 新千歳空港(14:59-15:10 5分) ⇒ 新千歳空港ラベンダ-店(15:15-15:30 2時間5分) ⇒ 湯ごもりの宿アダ-ジョ(17:35)

 羽田空港まで予定どおりの工程で到着する。しかし、飛行機が30分遅れの13時30分に出発し、24分遅れの14時59分に着く。急いで、レンターカー送迎の発着場に行くと、既に同行者が待っていた。送迎車でホンダレンタ-リ-ス北海道新千歳空港ラベンダ-店に行く。手続きを済ますと、出発が15時30分になる。宿まで120Km程で、少し暗くなりかけた17時35分に着く。湯ごもりの宿アダ-ジョはペンション風建物で、私達は別館だった。駐車場は満車状態で、結構泊り客がいた。明日の昼食を買うため、昆布温泉付近に出向くが、全く店がなく諦めて帰る。温泉は白濁して良く温もった。料理は量があり、値段にしては満足だった。朝食が8時だったので、朝食の代わりにおにぎり弁当を作ってもらう。


(羊蹄山登山)

2019年9月8日(日) 晴
 湯ごもりの宿アダ-ジョ(5:50 1時間) ⇒ 羊蹄山ひらふ登山口Map (6:50 29分) ⇒ 1合目(7:19 42分) ⇒ 3合目(8:01 51分) ⇒ 5合目(8:52 1時間16分) ⇒ 7合目(10:08 56分) ⇒ 9合目(11:04 26分) ⇒ ひらふ下山口(11:30 22分) ⇒ 羊蹄山山頂_1,898m(11:52-12:29 28分) ⇒ ひらふ下山口(12:57 14分) ⇒ 9合目(13:11 31分) ⇒ 7合目(13:42 51分) ⇒ 5合目(14:33 42分) ⇒ 3合目(15:15 40分) ⇒ 1合目(15:55 27分) ⇒ 羊蹄山ひらふ登山口(16:22)
 羊蹄山ひらふ登山口(16:30 1時間15分) ⇒ 定山渓温泉ホテル鹿の湯花もみじ(17:45)

 昨夜用意してもらったおむすび弁当を半分食べ、5時50分にスタ-トする。道中羊蹄山が秀麗な姿で裾野を広げ、登山に快適な日和だ。途中で水を買う予定が、限られた自販機をスル-して登山口まで行ってしまう。当然登山口に自販機があると安易に考えていたが、当てが外れ水を買うため30分程ロスする。駐車場はほぼ満車だった。羊蹄山ひらふ登山口を6時50分にスタ-トする。
 歩き始めは緩やかなエゾマツの林間コ-スで、気持ち良い朝の散歩のようだ。3年前の8月末に襲った台風の影響なのか倒木が目立つ。30分程で1合目を通過する。
 そこからやや右にカ-ブすると、やや勾配がきつくなり、1合目半手前に風穴がある。目印にはなるが、何の変哲もない小さな穴だ。エゾマツとダケカンバの疎林をジグザグに、ただひたすら高度を稼ぐ。5合目手前ぐらいから、時々倶知安方向の視界が開ける。5合目まで2時間かかる。岩の段差とゴロゴロした石で歩き難い。時々展望があるが、歩いた目安は合目の表示だけだ。時たま心地よい風が吹くが、暑くて服がびっしょりになる。7合目手前で連れの一人が太ももの痛みで無理なので、引返す判断をする。取敢えず荷物を私が持ち、7合目まで登る。暫く待っていると、登ってきたがここで引返すことになる。この付近はハイマツ帯で眺めは良くなる。
 8合目付近からガレ場となり、足元に注意して上る。9合目はガレた岩が右下に続いている。そこから北山(1,843m)に向かって進む。避難小屋分岐を経て、ひらふ下山口の火口壁に出る。火口から吹く風が強く、時折足を踏んばる。ガスも周期的に発生する。羊蹄山山頂は、そこから右回りに半周程した先に見える。
 ガスで時々視界が遮られるが、支障するほどではない。稜線から、北方向の倶知安側は視界が良く、南方向の真狩側は霞んでいる。強風に耐えながら、見晴らしの良い稜線を20分程行くと、岩稜の羊蹄山最高峰(1,898m)に着く。ここは喜茂別コ-スの下り口でもある。さらに進むと、南東側のやせた岩場の火口壁へ連なる。 昼食と休憩で山頂に40分程留まる。山頂は思った程、人は多くなかった。直射日光を浴び暑いが、風が強いので体感的には涼しい。
 下山は景色を楽しみながら広い火口壁を進む。京極コ-ス分岐、真狩コ-ス分岐を通過する。ひらふ下山口付近に近づくにつれ、ガスで視界がなくなる。下山側は視界良好だが、風がなく非常に暑い。ここから急坂を下るのみで、気分的につらい時間帯だ。上りで体力を使った分、ペ-スが思うほど上がらない。合目表示の所で、休憩を繰り返すので、16時下山予定を30分程超過する。
 今晩の同期会集合が定山渓温泉ホテル鹿の湯花もみじに16時30分となっていて、既にその時間になっている。宴会時間の19時までに着くことを幹事に連絡する。距離的には1時間程で行くので、18時半には到着する計算で、温泉で登山の汗を流せると思った。ところが中山峠を越え、札幌に続く国道230号線は週末で混んでいた。結局ホテル鹿の湯花もみじに18時45分の到着となる。温泉は間に合わないので、部屋のシャワ-を浴びて、会場に直行する。記念写真を撮っていると、宴会開始時間は19時30分頃になる。北海道は遠く、10人しか参加者はいなかったが、1年ぶりの再開で大いに盛り上がった。


(半日観光)

2019年9月9日(月) 晴
 定山渓温泉ホテル鹿の湯花もみじ(8:40 15分) ⇒ 豊平峡(8:55-9:45 1時間9分) ⇒ とうや・水の駅(10:54-11:10 8分) ⇒ 浮見堂(11:15-11:30 1時間45分) ⇒ 千歳駅(13:05 15分) ⇒ 新千歳空港(16:00 10分) ⇒ 新千歳空港ラベンダ-店(13:30-13:40 10分) ⇒ 新千歳空港(13:50)
 新千歳空港(16:00 10分) ⇒ 羽田空港(17:40 15分) ⇒ 羽田国内線タ-ミナル(17:55-18:12 24分) ⇒ 品川駅(18:36-18:40 21分) ⇒ 新宿駅(19:01 6分) ⇒ パスタ新宿(19:07-19:25 3時間18分) ⇒ 松本BT(22:43 27分) ⇒ 松本駅(23:07 15分) ⇒ 中萱駅(23:22)

 今日は3人のうち新千歳空港の出発が1番早い14時25分に間に合うように、半日観光を計画する。本日小樽に泊まる1人がこの計画に加わる。取敢えず定山渓に近い豊平峡に向かう。駐車場は閑散としていたが、シンガポ-ルの団体客が来ていた。歩き疲れていたので、豊平峡ハイブリッド電気バスに乗る。冷水トンネル前から豊平峡ダムまで約2Kmで徒歩30分程だ。途中の九段の滝、千丈岩のところでスピ-ドを落とし案内がある。大変暑く、豊平峡ダムに着くとすぐアイスクリ-ム売場に直行する。そこから、本日ケ-ブルカ-が無料なので、展望台に上がる。シンガポ-ルの団体客が既にいて、大変賑わっていた。帰りは歩いて下り、居合わせた電気バスに飛び乗る。満員だったが、シンガポ-ル人の若者に席を譲られる。
 そこから、昨日通った道を阿寒湖へと向かう。ルスツで昨日のコ-スと別れて洞爺国道へ直進する。今回は時間がないので、洞爺湖温泉、有珠山、昭和新山は行けない。従って洞爺湖の見えるとうや・水の駅浮見堂に寄り、洞爺湖を一望するのみとなる。帰路の国道230号線はそこそこ通行量があったが、国道276号線に入ると、とたんに通行量が減る。車の走行距離が450Kmを超え、給油ランプが点いたがガソリンスタンドが全くない。ひやひやしながら、とうとう千歳駅に着いてしまう。一人を千歳駅に降し、ガソリンを補給する。早い便の一人を先に空港に送り、レンタ-カ-を返し再び空港に戻る。昨日の台風の影響を心配したが、3人の行先、大阪空港、神戸空港、羽田空港とも大した遅れもなく運行した。私は安曇野まで帰るので、特に心配したが予定どおりの時間に帰宅出来る。


高山植物
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エゾアジサイ


撮影日:2019年9月8日
撮影地:羊蹄山俱知安コ-ス
科/属:アジサイ/アジサイ

エゾアジサイ1


撮影日:2019年9月8日
撮影地:羊蹄山俱知安コ-ス
科/属:アジサイ/アジサイ

エゾアジサイ2


撮影日:2019年9月8日
撮影地:羊蹄山俱知安コ-ス
科/属:アジサイ/アジサイ

ホソバトリカブト


撮影日:2019年9月8日
撮影地:羊蹄山俱知安コ-ス
科/属:キンポウゲ/トリカブト

ホソバトリカブト1


撮影日:2019年9月8日
撮影地:羊蹄山俱知安コ-ス
科/属:キンポウゲ/トリカブト

ホソバトリカブト2


撮影日:2019年9月8日
撮影地:羊蹄山俱知安コ-ス
科/属:キンポウゲ/トリカブト

キツリフネ


撮影日:2019年9月8日
撮影地:羊蹄山俱知安コ-ス
科/属:ツリフネソウ/ツリフネソウ

キツリフネ


撮影日:2019年9月8日
撮影地:羊蹄山俱知安コ-ス
科/属:ツリフネソウ/ツリフネソウ

オオカメノキ


撮影日:2019年9月8日
撮影地:羊蹄山俱知安コ-ス
科/属:レンプクソウ/ガマズミ

チシマフウロ


撮影日:2019年9月8日
撮影地:羊蹄山俱知安コ-ス
科/属:キキョウ/ホタルブクロ

ヒメキンミズヒキ


撮影日:2019年9月8日
撮影地:羊蹄山俱知安コ-ス
科/属:バラ/キンミズヒキ

ヤマブキショウマ


撮影日:2019年9月8日
撮影地:羊蹄山俱知安コ-ス
科/属:フウロソウ/フウロソウ