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八海山、魚沼駒ヶ岳登山記

はじめに

 今回、Go to travelを利用した2度目の登山です。私達はリ-ズナブルな宿泊先なので、金額的にはそれ程恩恵を受けない。それでも土産物代ぐらいになる。今回は八海山と魚沼駒ヶ岳の連続登山です。八海山登山のメンバ-は妻と私の友人の3人です。魚沼駒ヶ岳は更に娘が加わる。新型コロナは気になるが、大勢の人と接することはない。
 八海山登山はロープウェ-を利用するので、それ程体力を使わないだろうと安易に構えていた。年令のこともあり、実際はかなりハ-ドに感じた。案の定、魚沼駒ヶ岳登山はその影響を引きずった。天気予報良のはずが雨になったので、余計に疲れた。連休期間中で、登山客は多かった。
 登山の翌日、平地から魚沼駒ヶ岳を見るため、大湯温泉から奥只見ダム、銀山平温泉、枝折峠、大湯温泉の周回ドライブをする。場所によって時々雲に覆われるが、銀山平温泉から駒ヶ岳から中ノ岳まではっきり見えた。大湯温泉から、越後ゆきくら館に行って地酒の試飲、目黒邸を経由して、石川雲蝶の彫刻で有名な永林寺に立ち寄る。浦佐駅で2人と別れ、帰宅の途につく。

八海山(1,778m)

2020年9月20日(日) 曇
 八海山ロープウェ-山麓駅_376mMap (9:40 5分) ⇒ 八海山ロープウェ-山頂駅__1,147m(9:45-9:51 1分) ⇒ 登山口(9:52 24分) ⇒ 4合半出会(10:16 37分) ⇒ 女人堂(10:53 28分) ⇒ 7合目(11:21 23分) ⇒ 薬師岳_1,653.8m(11:44 8分) ⇒ 4本檜小屋(11:52 19分) ⇒ 不動岳(12:11 27分) ⇒ 摩利支天岳(12:38 9分) ⇒ 大日岳_1,720m(12:47)
 大日岳(12:49 30分) ⇒ 地蔵岳(13:19 31分) ⇒ 4本檜小屋(13:50 8分) ⇒ 薬師岳(13:58 41分) ⇒ 女人堂(14:30 52分) ⇒ 登山口(15:22 1分) ⇒ 八海山ロープウェ-山頂駅(15:23-15:40 5分) ⇒ 八海山ロープウェ-山麓駅(15:45)

 明日魚沼駒ヶ岳を登山するので、その足慣らしで八海山を登ることにする。登山コ-スは八海山ロープウェ-を利用するので、4合目近くの1,147mからとなる。ロープウェ-登山口を9時52分に出発し、木段を2分程行くと非難小屋に到着する。そこから灌木帯のぬかるんだ登山道を4合目まで行くと、少し下り坂になり大倉口コ-ス出会いの4合半に着く。見通しのない灌木帯を、ぬかるんだ登山道に足を滑らせないよう気をつけて歩く。5合目漕ぎ池分岐、胎内くぐりの道標をみて、じぐざぐに登ると6合目の女人堂に出る。薬師岳を背景に大きな八海山大神の石碑がある。
 ここから視界が開けてくるので気分的に癒される。秡川の所にこれから急坂の案内がある。前方が開け、曇っているが魚沼市街が見通せる。7合目を過ぎ、鎖場を登りきると8合目の薬師岳山頂に立つ。薬師岳には鳥居と石像がある。鐘が設置され、時々その音が聞こえる。そこから千本檜小屋が、八ツ峰地蔵岳下に張り付いている。
 少し下り、鞍部からひと登りすると、9合目の千本檜小屋に着く。ここで小休止し、リュックを置いて地蔵岳を目指す。第1峰地蔵岳はルンゼを登り切った左にあるが、帰路に寄ることにして、右側に進み不動岳に行く。外人が風があるにもかかわらず、器用にドロンを飛ばしていた。連れ二人は、明日の登山を考えてここで引返す。数十年前に八ツ峰を縦走したが、記憶が薄れているので、私一人大日岳に向かう。直ぐに段差のある2本の鎖(7m,10m)を下る。下りきると岩稜沿いに、ゆるやかな起伏を経て第3峰七曜岳、そこから岸壁に沿って斜めに上がり第4峰白河岳(21mの横鎖)に達する。第5峰釈迦岳までに大きな落ち込み(7m)があるが、鎖に慣れたためか恐怖感はない。釈迦岳から鞍部へ下って(5m)、月・日の池八ツ峰迂回路分岐に出る。
 アルミ梯子(4m)と鎖(8m)を登り第6峰摩利支天へ攀じ登る。第7峰剣ヶ峰は東側を巻き、アルミ梯子(2m)の上の鎖(12m)を直登すると、第8峰大日岳の如来像が目に入る。岩の隙間に天照大神が祀られていた。はっきり言って、鎖の連続で経路をよく覚えていない。地蔵岳の段差と大日岳取りつきの梯子と直登の鎖しか印象になく、ひたすら鎖を横に這っていったように感じた。
 帰りのル-トは、大日岳を少し進んで迂回路に入り、千本檜小屋に戻るようだが、そのまま引返してしまう。登山者が少なかったのでよかった。第1峰地蔵岳に立ち寄りルンゼを下った。何を間違えたのか、迂回路を戻ってしまい、帰路の登山者と会って間違いに気づく。千本檜小屋で同行者と合流して、直ぐ下山をする。女人堂までは視界があるので快適だ。そこから先は灌木帯で退屈な山歩きとなる。
 大倉口コ-ス出会い付近から足がつりそうになり、大幅にペ-スダウンする。避難小屋横から木段を下り、無事八海山ロープウェ-山頂駅に帰着する。



魚沼駒ヶ岳(2,003m)

2020年9月21日(月) 雨
 枝折峠登山口Map (5:30 36分) ⇒ 明神峠(6:06 60分) ⇒ 道行山分岐(7:06 54分) ⇒ 小倉山_1,378m(8:00 44分) ⇒ 百草ノ池(8:44 1時間11分) ⇒ 駒の小屋(9:55 19分) ⇒ 駒ヶ岳_2,356m(10:14)
 駒ヶ岳(10:26 17分) ⇒ 駒の小屋(10:43-10:45 56分) ⇒ 百草ノ池(11:41 33分) ⇒ 小倉山(12:14 47分) ⇒ 道行山(13:01 1時間11分) ⇒ 明神峠(14:12 36分) ⇒ 枝折峠登山口(14:48)

 八海山登山後、魚沼駒ヶ岳登山口枝折峠に近い大湯温泉に宿泊する。宿泊者で前日登山した人の話によると、4時半に宿を出たが駐車場はほゞ満車状態だったようだ。そこで、私達は5時出発に決める。予報によると、天気はよさそうだ。
 予定通り、宿に弁当を用意して頂き5時に出発する。5時20分頃、明るくなった枝折峠の駐車場に到着するが、区画された駐車場は既に埋まっていた。何とか他車の邪魔にならない空きスペ-スを確保する。登山口には警察官が立っており、登山カ-ドの提出を手伝っていた。曇り空の中、枝折峠登山口を5時半に出発する。暫く進むと、奥只見湖が望まれる眺めが良い場所に、大勢のカメラマンが陣取っていた。滝雲のビュ-スポットで、人気の場所らしい。なだらかな登りの先に、遭難者の慰霊碑の観音像が目に入る。30分程で枝折峠から0.9km地点を通過し、駒の湯の分岐点の直ぐ先の明神峠に36分で着く。ここに、小倉山3.3km、枝折峠1.2kmの表示がある。この頃から雲行きが怪しくなり、霧雨状態になる。天気予報を信じて、一時的なものと楽観視する。明神峠から下りになり、小さな起伏を越え窪地になる。そこから道行山までの上りとなる。1時間で道行山分岐を通過する。天気が悪いので、道行山には寄らず。段々と雨足が強くなり、雨具の装着を考え出す。灌木帯のぬかるみの道を小1時間黙々歩く。小倉山の到着は8時丁度で、2時間30分の所要時間だ。途中4,5回のアップダウンがあり、しかも雨で登山道が滑り易いので必要以上に疲れた。
 小倉山で雨対策をして、滑り易いぬかるみの登山道をひたすら前に歩を進める。百草ノ池に小倉山から44分で着く。道標に駒ヶ岳1.7km、小倉山1.4kmの表示がある。この間大勢の登山客に追越されるが、2kmを1時間ペ-スなので、決して遅くないペ-スだと思う。ガスで視界が悪く、モチベ-ションが下がる。20分程進むと、岩場が表われ非常に歩きづらい。雨は増々強くなり、手はかじかんできた。
 前駒からなだらかになり、最後の急な岩場を登り、9時55分に駒の小屋に辿り着く。2時間弱なのでコ-スタイムより早かったが、追越されるばかりだった。一息つくことなく、山頂に向かう。中ノ岳分岐を右に折れ、20分程で駒ヶ岳山頂に着くが、四方ガスの中だ。幸いに、雨はうそのように止む。
 駒ヶ岳山頂で定例の写真を撮ると、寒いので早々に下山を開始する。駒の小屋は素通りして、急な岩場を抜ける。雨は止んでいたが、スリップが気になる。どうしても歩く速度が遅くなる。岩場を抜け、百草ノ池に、駒の小屋から1時間弱で着き一息つく。小倉山ではかなり視界が開けたが、駒ヶ岳はまだ雲の中だ。雨でぬからみが酷くなっているが、雨が止んでいるので気分的に楽だ。往路で行かなかった道行山に立ち寄る。下山側の視界は良く、尾根のアップダウンが眼下に見通せる。誰もいないと思っていた道行山で、二人の女性が休憩しており、銀山平から二人登ってきたのには驚いた。道行山分岐から暫く行ったかなり段差がある箇所でスリップ転倒する。膝を強打して一瞬やばいと思ったが、何とか歩けるので事なきを得る。しかし、その影響はその先の下山に響く。結局、往路より時間がかかってしまう。無事、枝折峠登山口に着いた時には、車の数がかなり減っていた。