独鈷山(1,266m)登山記
はじめに
独鈷山(とっこさん)は、2012年6月4日に最も一般的な宮沢口コースから登っている。今回は西前山コースから登る。独鈷山は、あらゆる方向から複数の登山道が整備されている上田市の馴染みの山です。2020年6月4日に塩田城跡に訪れた際、何となく登った弘法山(842m)から見た独鈷山の山容が記憶に残っていたので、今回塩田平側の西前山コースから登ることにした。このコースは迂回路と表示がある登山道を通る。雨首方向に進み鉄城山経由でも行けるが、初心者は危険なため侵入禁止の看板とロープで注意喚起している。
独鈷山は、山の形が法具の独鈷(金剛杖)に似ていることから名づけられてたと言われている。真意の程は定かでないが、信仰の山らしい名前です。独鈷山系は北の上田市塩田と南の上田市丸子の間の東西約6Kmにわたって主尾根を伸ばしている。初回は単独登山だったが、今回は妻と二人の山行です。
2022年7月13日(月) 晴
西前山登山口➠ Map (10:36 14分) ⇒ 不動滝(10:50 21分) ⇒ 雨首分岐(11:11 15分) ⇒ 頂上まであと60分(11:26 35分) ⇒ 雨首分岐_稜線(12:01 2分) ⇒ 頂上まであと30分(12:03 11分 ) ⇒ 頂上まであと20分(12:14 5分) ⇒ 頂上まであと10分(12:19 4分) ⇒ 宮沢、沢山池コース分岐(12:23 4分) ⇒ 独鈷山(12:27)
独鈷山(13:07 25分) ⇒ 雨首分岐_稜線(13:32 16分) ⇒ 頂上まであと60分(13:48 11分) ⇒ 雨首分岐(13:59 13分) ⇒ 不動滝(14:12 8分) ⇒ 西前山登山口(14:20)
独鈷山の西前山登山口は、前山寺を目指す。前山寺から塩田の館、塩田神社、中禅寺方面へ進み、塩野神社鳥居の角にある独鈷山西前山登山道の道標から入る。道なりに進むと、虚空蔵堂の先にある防獣柵前に3・4台おける駐車スペースがある。防獣柵横に御座山でも見かけた中嶋豊氏のイラストマップがあった。防獣柵には登山者用の小さな扉が左側にあるので、そこを開閉して西前山登山道に入る。
暫く進むと、山頂まであと100分の道標が目に入る。このコースは山頂までの時間が10分刻みで表示されている。出始めはコンクリートで舗装された林道を歩く。沢の右側に沿って進むと橋があり、そこから沢の左側に沿って進む。コンクリートの急斜面をしばらく歩いたところでコンクリートが切れて、土と落ち葉の柔らかな林道に変わる。防獣柵から15分ほどで独鈷山古城・前門址(推定)の案内板のある広場に着いた。広場の奥には不動滝が流れ落ちている。
その案内には、北条義時打倒のため小泉氏の泉親衡が挙兵した際、その郎党だった青栗七郎が独鈷山に城を築いて立て籠もったが、北条方の諏訪氏等に攻められ山城は落城したと記載されている。
そこに頂上まであと70分の道標があり、登山道は左へ折れ、その先で右へと折り返す。右側の沢は遥か下に離れ、やがて頂上まであと80分の道標を通過する。そこから10分程歩くと、杉に迂回路と書かれた道標がある。雨首との分岐点で、直進の迂回路に〇印が記されていた。雨首方向には判別不能な説明書きが2枚あった。迂回路方向に進むと、やがて登山道は沢の右側に並行して続き、やがて涸沢となる。頂上まであと70分手前で、沢とお別れする。この辺りはシダが繁茂している。ひのきの植林の間を、頂上まであと50分まで距離を稼ぐ。植林がなくなり、ジグザグの急斜面が稜線まで続く。稜線に出た所が雨首ルートとの合流点だ。雨首方向は登山道がロープで塞がれている。
合流点から3分ほどで頂上まであと30分のところにさしかかる。そこから稜線近くの急坂を進み、大岩下のロープを上がると頂上まであと20分の道標がある。更に20分ほど行くと小ピ-クがあり、塩田平が一望出来る。
アカマツの生えた岩稜帯を下って上ると、頂上まであと10分の道標がある。そこから5分ほど下った鞍部が宮沢や沢山池からの登山道との合流地点の広場になる。山頂はここを左へ折れて3分ほどの距離にある。独鈷山山頂(1,266m)へは防獣柵の登山口から休憩を含めて1時間50分ほどで着く。
山頂は一頃より繁茂した木が邪魔して360度の景観とは言い難い。しかし、北アルプスや妙高方面まで見渡せ、近くは浅間山、蓼科山、八ヶ岳がよく見える。アンテナが林立する美ヶ原の王ヶ頭が良く解る。北側に塩田平、南側に宮沢登山口方面の道路が見える。
山頂には先客が一人いたが、程なく下山した。駐車場に1台車が駐車していたのでその登山客だろう。昼食のため30分ほど休憩するが、アブが多いので閉口する。13時過ぎに下山を開始する。
頂上まであと20分の道標を少し過ぎた所に、岩の先に出る道があり塩田平の展望が開けている。そこからの急坂をロープの補助をかり、頂上まであと30分のところまで注意して下る。雨首ルートとの合流点から稜線を逸れ、右側に折れる。そこから急坂の九十九折が続くが、危険な箇所はない。スリップだけ気をつけて、頂上まであと70分地点先の沢筋まで一気に下る。そこからは坂は穏やかになり、落石だけ気を配りながら登山口まで歩く。防獣柵の登山口まで73分で到着する。
帰宅の道中、塩田城跡のアジサイが見頃で、沢山の見物客を見て私達も便乗する。天気に恵まれ汗だくの登山となったが、何時ものとおり温泉で汗を流し帰宅する。
立ち寄り温泉
別所温泉大湯(0268-38-5750)➠ Map
別所温泉には3つの外湯(共同浴場)、健康温泉施設のあいそめの湯と2つの足湯がある。特にまっ茸シーズンは、それを目当てに訪れる観光客がいる。
・所在地:長野県上田市別所温泉214
・方式:かけ流し
・浴室:内風呂、露天
・泉質:単純硫黄泉(51.3℃)
・営業時間:6:00~22:00
・休館日:第1,3水曜
・入湯料:大人:150円
・観光スポット:北向き観音、安楽寺
・入浴日:2014年7月5日
別所温泉大師湯、石湯(0268-38-5750)➠ Map
別所温泉には3つの外湯(共同浴場)、健康温泉施設のあいそめの湯と2つの足湯がある。北向き観音から上田市街地が一望出来る。上田電鉄別所線は鉄道ファンには魅力です。
・所在地:長野県上田市別所温泉214
・方式:かけ流し
・浴室:内風呂
・泉質:単純硫黄泉(51.3℃)
・営業時間:6:00~22:00
・休館日:大師湯-第1,3木曜、石湯-第2,4火曜
・入湯料:大人:150円
・観光スポット:北向き観音、安楽寺
・入浴日:2014年7月5日
鹿教湯温泉文殊の湯(0268-44-2288)➠ Map
他の鹿教湯温泉外湯には町・高梨共同浴場(100)、クアハウスかけゆ(710)と交流センター足湯(無料)がある。露天風呂は内山川のせせらぎと文殊堂の佇まいが魅力です。
・所在地:長野県小県郡鹿教湯温泉1369-1
・浴室:内風呂、露天
・方式:かけ流し
・泉質:単純温泉(46℃)
・営業時間:9:00~21:00
・休館日:無休
・入湯料(新):大人:300円
・観光スポット:文殊堂
・入浴日:2007年9月10日
霊泉寺温泉共同浴場(0268-42-1048)➠ Map
霊泉寺川沿いの奥まった静かな環境にあり、素朴な心休まる温泉です。
・所在地:長野県上田市小沢根578
・浴室:内風呂
・方式:かけ流し
・泉質:単純温泉(43.8℃)
・営業時間:7:00~21:00
・休館日:無休
・入湯料:大人:200円
・割引:物見湯産手形_2021
・観光スポット:霊泉寺、稚児ヶ淵
・入浴日:2021年3月16日