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樽前山(1,022m)、風不死岳(1,102m)登山記Map(パソコン)Map(スマホ)

はじめに

 樽前山は、2016年8月31日に訪れた。その時は、胆振地方一帯が台風により倒木が相次ぎ、各地で道路が寸断されており、樽前山も登山口までの道路が通行止めになっていた。しかたなく、室蘭岳に変更して登山をした。室蘭岳も登山道が倒木で各所で塞がれ苦労した記憶が残る。
 今回、直近の天気予報は梅雨前線の北上により、あまり芳しくない。案の定ホテルを出発する頃は小雨模様で心配したが、樽前山七合目駐車場に着く頃には絶好の登山日和になっていた。樽前山は登山道の土埃で登山靴が白くなる有様で、日影がなく汗だくになる。外輪山稜線から支笏湖、対岸の先に羊蹄山、恵庭岳がはっきり望めた。時間に余裕があったので風不死岳(ふっぷしだけ)まで足を延ばす。樽前山は風不死岳が邪魔して支笏湖の全容が見えなかったが、風不死岳は遮る山がないのですべてが見える。また、恵庭岳が支笏湖の対岸に聳え、秀麗な羊蹄山とニセコの山並みが遠く望めた。樽前山は溶岩ド-ムが外輪山の中に浮き出て見えた。樽前山から風不死岳に至る周回コ-スだったこともあり、飽きることのない景観を楽しむことが出来た山行だった。


2023年6月27日(火) 曇のち晴

 登別石水亭(7:56 1時間29分) ⇒ 樽前山七合目登山口(9:25 42分) ⇒ 東外輪山取付(10:07 9分) ⇒ 東山_1,022m(10:16 30分) ⇒ 北外輪山取付(10:46 3分) ⇒ ヒュッテ分岐(10:49 9分) ⇒ 932m峰(11:08-11:16 16分) ⇒ ヒュッテ分岐 ⇒ 風不死岳分岐(11:32 1時間32分) ⇒ 963m地点 ⇒ 風不死岳(13:05-13:25 1時間5分) ⇒ 963m地点 ⇒ 風不死岳分岐(14:30 42分) ⇒ 樽前山七合目登山口(15:12 41分) ⇒ 休暇村支笏湖(15:53)
 8時頃登別石水亭を出発する。雲が低く垂れ、時折小雨が車のフロントにかかる。国道36号を太平洋に沿って走り、道道141号に入り道なりに進む。突き当りを左折して未舗装の道路を上って行くと樽前山七合目の駐車場に着く。その頃にはガスはすっかり無くなり、絶好の登山日和となっていた。むしろ陽射しが強く暑さが気になる。平日なのと曇の天気予報だったから、登山者は少ないと思っていたが、駐車場はほゞ埋まっていた。
 樽前山七合目登山口を9時25分に出発する。暫く灌木帯で陽が遮られていたが、15分程歩くとすっかり木々がなくなり太陽が眩しい。振り返れば支笏湖の湖面が青く光る。そこまでは両脇がロープで仕切られた木の階段が続く。白い花が両サイドの瓦礫のなかに咲き誇っている。やがて登山道は細かい砂礫の広い道となり右カ-ブとなる。
 溶岩ド-ムが顔を覗かし始めると、直ぐに東外輪山取付に着く。ここまでヒュッテから1.3kmで、左に1.8kmのところに西山、右に0.3kmのところに東山がある。我々は当然ながら樽前山外輪山の最高峰東山に向かう。西山、溶岩ド-ムを左に見ながら10分程歩くと東山(1,022m)に着く。
 東山から西山方向は雲に隠れて一部しか見えなかった。932m峰、風不死岳(ふっぷしだけ)は指呼の先にある。また、支笏湖越しに一直線に続く雲の筋の上に秀麗な羊蹄山(ようていざん)、恵庭岳(えにわだけ)が稜線を描く。932m峰、ヒュッテに続く登山道が白いシュプ-ルを描く。
 外輪山稜線の登山道を、小刻みに滑らないように北外輪山取付まで一気に下る。ここから風不死岳に向かう。ヒュッテ分岐を直進してしまい図らずも932m峰に登ることになる。ここから見る溶岩ド-ムも捨てたものではない。ここから先は行き止まりになっていて、風不死岳のルートはない。
 再びヒュッテ分岐に戻り、風不死岳分岐までヒュッテ方向に下る。風不死岳分岐の標識に風不死岳まで2.5kmの表示がある。ここから一旦下ると開けた広場に出る。その先のシダの群生地を通り、灌木帯を上って行く。ロープ場を過ぎると963m地点に達する。そこから風不死岳まで二つのピークを越えるので、精神的にくたびれる。
 風不死岳(1,102m)に13時5分に到着する。風不死岳分岐から1時間半かかる。北尾根登山口から登ってきた先客が一人いた。風不死岳山頂は樽前山より支笏湖に近く、遮る山が無く雲も消えて、よりはっきり恵庭岳、羊蹄山の山容が支笏湖の先に確認出来る。また、樽前山の溶岩ド-ムを取り囲む外輪山すべてが絵葉書のように収まる。
 樽前山(東山)、932m峰、風不死岳を登り、相当くたびれたので、下山は慎重に歩を進める。往路は誰とも会わなかったが、復路では二人とすれ違った。風不死岳分岐まで1時間程で下山したが、その先の樽前山七合目登山口までの1.6kmが長く感じた。火山灰の埃の舞う登山道は、下り勾配はきつくないが滑り易く歩き辛い。少し上り返して最後の灌木帯を抜けて樽前山七合目登山口に分岐から42分で到着する。ここまで樽前山から風不死岳の周回コ-ス11kmを歩いたことになる。本日の宿は支笏湖温泉の高台にある休暇村支笏湖です。16時前に到着し、温泉で疲れと汗を流す。


高山植物

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イワブクロ(タルマエソウ)


撮影日:2023年6月27日
撮影地:樽前山
科/属:ゴマノハグサ/イワブクロ
特 徴:筒状の毛深い花

ウラジロタデ


撮影日:2023年6月27日
撮影地:樽前山
科/属:タデ/オンタデ
特 徴:葉裏に白い毛

エゾイソツツジ


撮影日:2023年6月27日
撮影地:樽前山
科/属:ツツジ/イソツツジ
特 徴:細長い葉

マルバシモツケ


撮影日:2023年6月27日
撮影地:樽前山
科/属:バラ/シモツケ
特 徴:丸い葉

ミネヤナギ


撮影日:2023年6月27日
撮影地:樽前山
科/属:ヤナギ/ヤナギ
特 徴:綿毛


宿泊所温泉

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休暇村支笏湖(0123-25-2201)Map

原生林に囲まれ、身も心もリラックス出来る。泉質はトロっとした美肌の湯です。

 ・所在地:北海道千歳市支笏湖温泉
 ・浴室:内風呂、サウナ
 ・方式:
 ・泉質:Na-炭酸水素塩・塩化物温泉
 ・営業時間:11:00~15:00(受付14:30)
 ・休館日:火、水曜
 ・入湯料:大人:800円
 ・観光スポット:支笏湖
 ・入浴日:2023年6月27日