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乗鞍岳(3,026m)登山記

はじめに

 本登山は、神奈川と大阪の友人から信州で楽に登れる100名山に行きたいとの提案からスタ-トする。まず蓼科山が7合目から2時間程で登れるので第一候補にあがる。参加メンバ-は、最近何回か同行した登山仲間5人です。2人からせっかく信州まで行くので、1日延泊したい申し出があり、2泊3日の旅となる。そこで、新たに登山口の標高が最も高い乗鞍岳が追加になる。但し1人は都合により1泊2日となる。日程調整の結果、工程は9月3日(土)から5日(月)となる。8月中頃に計画案を作成して是非を問う。その後、神戸の友人の参加申し込みがあったり、神奈川の友人のコロナによるリタイアがあった。結局、メンバ-の変更はあったが、当初の人数5人で予定どおり決行する。計画日近辺の長期天気予報によると、大型台風11号と秋雨前線の影響により、あまり良い天気が期待出来そうにない不安の中のスタ-トとなる。蓼科山登山後は、白骨温泉に宿泊し乗鞍岳登山に備えることとした。
 乗鞍岳登山日は絶好の天気に恵まれる。乗鞍バスターミナルに車を置き、畳平までのバスに乗りかえる。畳平では日差しがきついが、心地良い風が吹き、絶好の登山日和だ。展望が良い稜線沿いを肩の小屋まで行くと、ここから本格的な登山となる。前方の視界が開けているから、不安なく歩ける。ガレバを暫く進み、剣が峰に続く二股からの急坂を登ると乗鞍岳最高峰剣ヶ峰に着く。山頂標識前は写真待ちで混雑していた。復路は肩の小屋から肩の小屋口に下る。予定どおりの時間のバスに無事乗込む。
 私は2011年7月10日に続く2回目の登山となる。今回も好天に恵まれ、快適な山旅が出来た。また、時期は遅かったが高山植物も散見された。

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2022年9月5日(月) 晴
白骨温泉つるや旅館(8:00 35分) ⇒ 乗鞍観光センタ-Map(8:35-9:00 50分) ⇒ 乗鞍山頂畳平(9:50)
鶴ヶ池駐車場(9:56 34分) ⇒ 肩の小屋(10:30-10:33 50分) ⇒ 剣ヶ峰(11:23-11:35 38分) ⇒ 肩の小屋(12:13-12:25 31分) ⇒ 肩の小屋口(12:56)
肩の小屋口(13:09 46分) ⇒ 乗鞍観光センタ-(13:55-14:30 1時間20分) ⇒ 松本駅(15:50)

 昨日と同様7時から食事を摂り、8時につるや旅館を出発する。林道安曇奈川線で乗鞍観光センターに向かう。途中展望広場があり、白骨温泉と乗鞍岳が良く見えた。乗鞍観光センターに着くと、乗鞍岳が雲一つなく目の前に鎮座していた。
 当初予定通り9時のシャトルバスに乗り、9時50分に乗鞍山頂畳平に着く。登山準備をして鶴ヶ池駐車場を9時56分にスタ-トする。鶴ヶ池を左手に見ながら富士見岳上り口に至る。富士見岳の巻き道を暫く進むと、右側に不消ヶ池があり、右手に下りるとお花畑に続く。そのあたりから、多少時期を逸するが高山植物が点在する。女王の優雅さは既にないがコマクサもあった。
 摩利支天岳分岐を直進すると、本の先に肩の小屋が見えてくる。肩の小屋には34分で到着する。ここからが本格的な登山となる。剣ヶ峰口で記念写真を撮り、火山礫で覆われた登山道を歩き始める。朝日岳に隠れて山頂部はまだ見えない。朝日岳を巻いて稜線に出ると剣ヶ峰と権現池が姿を現す。
 歩き易い稜線を暫く剣ヶ峰を見ながら進むと、乗鞍本宮の祠前に出る登山道と鳥居に通ずる登山道の分岐に達する。そこから急坂の瓦礫が密集する登山道となる。最後のふんばりで、無事乗鞍岳最高峰剣ヶ峰(3,026m)の登頂を果たす。さっそく、乗鞍本宮の祠前山頂標識前で祈念写真を撮る。山頂は時折りガスが発生し背後の山が隠れる。遠くの山は上部が雲に覆われ、山名の判別が難しい。雲がなければ、槍ヶ岳や穂高岳などの北アルプス連峰、東側に八ヶ岳、南東側に南アルプスと中央アルプスの全容が見えたはずだ。暫く登頂達成の余韻に浸り、10分余り留まって下山する。
 下山路を俯瞰しながら歩き始める。肩の小屋には38分で、後続も48分で到着する。ここから肩の小屋口まで下る。バスの予定時間があまりないので、殆ど休憩をとらず下山を始める。途中、穂先を赤く染めたチングルマの群生、リンドウ等高山植物を観賞しながらゆっくり歩を進める。また、小さな雪渓でこの時期まだ滑っているスキ-ヤを見かける。肩の小屋口にバス出発時間の13分前に着く。復路のシャトルバスはほぼ満席状態だった。乗鞍観光センタ-で遅い昼食摂り、松本駅に向けて出発する。途中新島々駅近くの直売店に寄り買物をする。余裕で松本駅発車時間に到着するはずが、意外に道路が混んでいて発車3分前に到着するはめになる。到着と同時に走り始め、何とか乗車出来たことを後で連絡を受ける。時間に追われた工程だったが、ほぼ計画どおりの天気に恵まれた山旅を終えた。


高山植物

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イワギキョウ


撮影日:2022年9月5日
撮影地:乗鞍岳
科/属:キキョウ/ホタルブクロ
特 徴:花冠は鐘形5裂

イワツメクサ


撮影日:2022年9月5日
撮影地:乗鞍岳
科/属:ナデシコ/ハコベ
特 徴:葉が線形で先が細い

ウサギギク


撮影日:2022年9月5日
撮影地:乗鞍岳
科/属:キク/ウサギギク
特 徴:全体に軟毛

オンタデ


撮影日:2022年9月5日
撮影地:乗鞍岳
科/属:タデ/オンタデ
特 徴:不毛な砂礫地に群落

コバイケソウ


撮影日:2022年9月5日
撮影地:乗鞍岳
科/属:ユリ/シュロソウ
特 徴:

コマクサ


撮影日:2022年9月5日
撮影地:乗鞍岳
科/属:ケシ/コマクサ
特 徴:

サラシナショウマ


撮影日:2022年9月5日
撮影地:林道安曇奈川線展望広場
科/属:キンポウゲ/サラシナショウマ
特 徴:棒状

チングルマ


撮影日:2022年9月5日
撮影地:乗鞍岳
科/属:バラ/ダイコンソウ
特 徴:羽毛状の毛

トウヤクリンドウ


撮影日:2022年9月5日
撮影地:乗鞍岳
科/属:リンドウ/リンドウ
特 徴:

ミヤマアキノキリンソウ


撮影日:2022年9月5日
撮影地:乗鞍岳
科/属:キク/アキノキリンソウ
特 徴:

ミヤマゼンコウ


撮影日:2022年9月5日
撮影地:乗鞍岳
科/属:セリ/エゾシシウド
特 徴:

ヨツバシオガマ


撮影日:2022年9月5日
撮影地:乗鞍岳
科/属:ゴマノハグサ/シオガマギク
特 徴:四葉&花

立ち寄り温泉
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新型コロナウィ-ルス感染防止のため短縮営業している温泉施設があります。HP等で確認してお出かけ下さい。

乗鞍高原温泉湯けむり館(0263-93-2589)Map

内風呂と露天風呂から乗鞍岳を眺望することが出来る。温泉は乳白色で、細かな湯の花が舞う単純硫黄泉です。

 ・所在地:長野県松本市安曇乗鞍高原
 ・浴室:内風呂、露天
 ・方式:かけ流し、加温
 ・泉質:単純硫黄泉(46.4℃)
 ・営業時間:9:30~21:00(受付20:00)
 ・休館日:第3火曜又は第4火曜(祝日の場合は翌日)
 ・入湯料(新):大人:730円、6,280円11枚
 ・割引:道の駅に180円割引券
 ・観光スポット:乗鞍、上高地
 ・入浴日:2015年4月5日

白骨温泉公共野天風呂(0263-93-3251)Map

深い樹林と湯川渓谷に囲まれた野趣あふれる温泉地です。温泉は名のとおり、肌にやさしい弱酸性だが乳白色を している。

 ・所在地:長野県松本市安曇白骨4197-4
 ・浴室:露天
 ・方式:かけ流し、加温
 ・泉質:Ca,炭酸水素塩温泉(34.5℃)
 ・営業時間:8:30~17:00
 ・休館日:火曜、11/25~4/?
 ・入湯料:大人:520円
 ・観光スポット:薬師堂、竜神の滝、三十三観音
 ・入浴日:2008年5月16日