* 写真クリック ⇒ 写真表示欄に拡大 *

常念岳(2,857m)、蝶ヶ岳(2,677m)登山記

2013年10月6日(日) 晴
駐車場Map (7:00 15分) ⇒ 三股登山口(7:15 3時間10分) ⇒ 岩場取りつき(10:25 2時間50分) ⇒ 常念岳山頂(13:15)
常念岳山頂(14:00 3時間) ⇒ 蝶槍(17:00 40分) ⇒ 瞑想ノ丘(17:40 10分) ⇒ 蝶ヶ岳山荘(17:50) 宿泊(9,000円)
GPSデーター(駐車場→常念岳山頂→蝶ヶ岳山頂)
時間:10時間5分、距離:17.9Km、高度:up/2885M down/1495M、平均速度:1.79Km/h

 本登山は、娘等と3人連れの1泊2日の山行です。第1日目は前常念岳、常念岳を経由して蝶ヶ岳まで縦走するハードスケジュールです。雲は多少多かったが良い天気だった。ただ9月上旬並の気温ということで暑かった。
駐車場を7時出発、三股登山口を7時15分、そこから50m程行ったところの蝶ヶ岳との分岐地点で、常念岳まで7.1Kmの案内板を見て通過する。登山道は急勾配の連続で、そこを登り詰めるとフラットな尾根を経由して、大きな岩場に達した。そこまでの樹林帯では、ときおり鮮やかな紅葉が見られた。前常念、常念岳までは岩場の連続で、結構体力を消耗した。特に私は、白馬岳、雨飾山で足をつったのがトラウマとなり、同行者の足を引っ張ってしまった。途中、常念岳を背景にする形で、岩の上に雷鳥を見つけた。デジカメの格好の被写体となった。結局常念岳山頂(2,857m)には、13時15分の到着で6時間15分もかかってしまった。山頂から、下界は雲海で覆われ、その上に八ヶ岳、富士山、南アルプスが顔を覗かせていた。槍穂はガスで全容を見え隠れしていた。到着が遅くなったので、昼食を早々に済ませ、14時出発する。その間に蝶ヶ岳側からスエーデン人のカップルが来たのには驚いた。
 蝶ヶ岳に続く尾根は、最初は急坂の岩場で、2,300m付近まで一気に下った。ここでも多くの雷鳥に出会った。全く逃げようともしないので、殆ど足元まで近づくことが出来た。ここにきて槍穂高連峰が全容を現した。下り切ったところから、樹林帯を2度のアップダウンを繰り返すとガレ場に出た。そこから眺めの良い尾根を、疲れていたが気分よく歩を進める。蝶槍を超えると、ほどなく横尾山荘への分岐点に到着した。瞑想ノ丘まで最後の力を振り絞る。そこに着いたのが17時半前でまさに太陽が穂高連邦の山並みに沈んだところでした。
 山荘に着くと、すぐ夕食タイムとなった。談話室にチェコ人のグループが大勢いた。聞くところによると、富士山を登った後上高地に入り、穂高から槍ヶ岳まで縦走して、横尾山荘を経由して蝶ヶ岳に登ったらしい。55歳前後で、山荘の食事は取らず、カップヌードルとアルコールで済ましていた。娘らと小一時間ほど、日本の旅行スケジュールとかチェコのお国柄等を話し合った。夜はことのほか暖かく、場所もゆったりしていたので、良く寝ることが出来た。


2013年10月7日(月) 晴
蝶ヶ岳山荘(7:20 1時間40分) ⇒ まめうち平(9:00 1時間5分) ⇒ 三股登山口(10:05 10分) ⇒ 駐車場(10:15)
GPSデーター(蝶ヶ岳山荘→駐車場)
時間:2時間55分、距離:7.1Km、高度:up/237M down/1566M、平均速度:2.37Km/h

 5時過ぎ頃に、泊り客の騒音で目が覚めた。ご来光を見るために瞑想ノ丘まで出かける。微風で非常に暖かい夜明けだった。東方向は雲海で覆われていた。富士山は山頂部分が鮮明に望めた。槍、穂高は手に取るように、眼前に勇壮な姿を現し、槍、北穂高、穂高山荘の灯りを認めた。なかなか日が明けないので、娘等を起こして山頂に向かう。蝶ヶ岳山頂(2,677m)は大勢の登山者が既に登っていて、ご来光を待っていた。やがて南アルプスの左から、雲海の上に朝焼けとともに真っ赤な姿を徐々に拡大した。またたくうちに全容を覗かせ、山々を白日の元に晒した。槍、穂高の山塊も、急速に常念岳尾根の影を山頂から谷に消していった。
 三股林道は工事中で、午前は10時半から11時しか通行出来ないので、その時間を目指して下山することにした。蝶ヶ岳出発7時15分。月曜日にかかわらず、多くの登山者とすれ違う。3.9Km地点まめうち平に9時到着、残り駐車場まで3.3Kmを1時間程で行かなかればならない。先を急ぐ。三股登山口10時5分、駐車場10時15分、なんとか間に合う。急いだわりには、3時間の平凡なコースタイムだった。麓の蝶ヶ岳温泉で汗を流し、すっきりした体で家路についた。

常念岳(2,857m)三股、ヒエ平周回登山記

2017年7月16日(日) 曇
駐車場(8:23 11分) ⇒ 三股登山口(8:34-8:43 3時間16分) ⇒ 岩場取りつき梯子(11:59 1時間13分) ⇒ 避難小屋(13:12 5分) ⇒
(私)   前常念岳(13:17 1時間7分) ⇒ 常念岳山頂(14:24 6分) ⇒ 常念小屋分岐(14:30 33分) ⇒ 前常念岳(15:03 35分) 岩場取りつき梯子(15:38 1時間46分) ⇒ 三股登山口(17:24 10分) ⇒ 駐車場(17:34)
(女性陣) 前常念岳(13:17 1時間33分) ⇒ 常念小屋分岐(14:50 15分) ⇒ 常念岳山頂(15:05-15:30 1時間14分) ⇒ 常念小屋(16:44) 宿泊(9800円)
 今回の常念岳登山は、私にとって5回目となる。娘の友人が初めての登山に挑戦したいと言うので、少しきついが私の自宅に近い常念岳を選んだ。混むことを考え、連休最終日から1泊2日で登ることにする。私と妻、娘を交えた4人パ-ティ-となる。周回コ-スなので、私は三股からの日帰りで、翌日一の沢に車を回すことにする。自宅から常念岳を見ると、多少ガスってるようだ。三股駐車場近くの道路まで車が止められていたが、前日に帰った登山客が多くいたためか、数台の空きスペ-スがあった。林道ゲ-トを、8時23分に出発する。三股登山口の登山者カ-ド提出所で、係員の指示のもと登山届を出す。登山口で記念写真を撮り、8時43分に登山開始だ。橋を渡り、蝶ヶ岳との分岐から本格登山が始まる。常念岳まで7.1Kmの表示を確認して右に進む。登山道脇に、特徴のあるギンリュウソウを沢山見かける。樹林帯の中の単調な登山道を、高度を上げて行く。迂回路の標識までは歩き易いが、そこから勾配がきつくなり、所々根っこの段差を超える。そのうち緩やかな尾根道となる。昨日の雨のため、登山道はぬかるんでいる。暫く楽な時間帯を過ぎると、少し下った先に急坂が待ち受ける。駐車場から3時間半程で、岩場取りつき付近の梯子に達する。
 このあたりは石楠花が群生しており、可憐な白い花を着けている。やがて本格的な前常念岳の岩場となる。初登山の女性は、時々ル-トの選定で立ち往生する。それでも、黄色のペイント表示している前常念岳(2,661.8m)まで順調に進む。そのあたりから女性のペ-スが落ちて来る。
 常念岳分岐手前の広場で昼食とする。私は帰りの時間を考えて、そのまま山頂を目指す。そこから常念岳山頂まで10分程で到達する。駐車場から6時間を要する。20分程で昼食中の同行の女性陣の所に戻る。時間が押していたので、一声かけてそのまま通過する。山頂から岩場取りつき梯子まで1時間13分、駐車場まで3時間10分で下り、明るい時間帯に到着することが出来た。
 女性陣は疲れていたこともあり、常念小屋分岐間近の広場で25分程の昼食タイムを取る。常念岳山頂(2,857m)まではゆっくりペ-スで登る。結局、駐車場から6時間42分を要す。雲は多かったが、槍穂高連邦、松本平が見通せ、満足のいく登山となったようだ。30分程山頂に留まり、さらにゆっくりペ-スで常念小屋まで下る。

2017年7月17日(月) 曇
(女性陣) 常念小屋(7:15 1時間50分) ⇒ 笠原沢(9:05 1時間40分) ⇒ ヒエ平登山口(10:45)
 朝方にかけて雨が降っていたが、出かける頃に雨はあがっていた。槍穂高連邦はガスの中で、今日は早々に下るのみだ。三股側にはなかったニッコウキスゲを見つける。途中、中学生100人超の集団登山に出会う。今日の山小屋は賑やかになるだろう。ヒエ平登山口まで3時間30分かかったが、往復ともほゞ標準タイムでクリアすることが出来た。私は、笠原沢の残り3.5Km地点付近で、携帯電話の連絡を受けていたので、多少の待ち時間はあったが効率よく待ち合わせすることが出来た。近くの安曇野しゃくなげ温泉に行き、ゆっくり汗を流す。

蝶ヶ岳(2,677m)登山記

2019年10月20日(日) 雨時々曇、晴
駐車場(6:26 20分) ⇒ 三股登山口(6:46 55分) ⇒ 2Km地点(7:41 57分) ⇒ まめうち平_2.5Km地点(8:18 21分) ⇒ 3.1Km地点(8:39 27分) ⇒ 4Km地点(9:06 39分) ⇒ 第二ベンチ_4.7Km地点(9:45 43分) ⇒ 最終ベンチ_5.5Km地点(10:28 22分) ⇒ 大滝山分岐(10:50 21分) ⇒ 蝶ヶ岳(11:11)
蝶ヶ岳ヒュッテ(12:07 8分) ⇒ 大滝山分岐(12:15 19分) ⇒ 最終ベンチ_5.5Km地点(12:34 36分) ⇒ 第二ベンチ_4.7Km地点(13:10-13:19 25分) ⇒ 4Km地点(13:44 18分) ⇒ 3.1Km地点(14:02 18分) ⇒ まめうち平_2.5Km地点(14:20 28分) ⇒ 2Km地点(14:48 48分) ⇒ 三股登山口(15:36 14分) ⇒ 駐車場(15:50)
 雨の合間に、友人二人と登る。天気予報は曇時々晴だったが、自宅を出ると霧雨だった。私達の体力を考えて5時半に出発する。駐車場に着くと、既に満車状態で僅かな隙間に潜り込む。後続の車は第二駐車場に引返す。こんなに登山客が多いとは思わなかった。20分で三股登山口に着き、登山届を済ませ6時46分に登り始める。直ぐに橋があり、渡ると常念岳との分岐で、そこに蝶ヶ岳6.2Kmの表記がある。本沢は台風19号の影響か、かなり増水して轟音をたてて駆け下る。雲が低く垂込め、霧雨となっている。三股から1Km地点を30分で通過する。ここにはゴジラに似ている枯木があり、口にあたる場所に歯を模して小石が詰込まれている。登山道は歩き易く、まめうち平まで2.5Kmは林道歩きのようだ。
 そこから、ゆるやかな斜面を4Km地点まで進む。その間大勢の登山客に追越される。その付近から真新しい木の階段が続く。前回登った時にはない設備だった。第二ベンチ4.7Km付近にさしかかる頃から雨はあがり、常念岳方向の視界が開ける。大滝山分岐まで、時々常念岳から蝶ヶ岳に続く稜線が見え隠れするので、疲れが癒される。大滝山分岐から雲海に浮かぶ八ヶ岳、浅間山が見える。
 ハイマツのトンネルを暫く進むと、蝶ヶ岳山荘が目の前に現れる。キャンプ場横を抜けると、山頂はすぐそこだ。蝶ヶ岳山頂(2,677m)はなだらかな斜面で、大勢の登山客が留まっている。裾野の雨模様から考えられないすばらしい天気だ。暫く前から勇壮な姿を見せていた槍ヶ岳、穂高連峰にしばし見入る。雲一つなく山肌をさらけ出している。私は、蝶ヶ岳から見る槍ヶ岳、穂高連峰が一番好きだ。何度見ても飽きない。紅葉時期を過ぎているのが少し残念だ。反対に富士山方向は、右から南アルプス、富士山、八ヶ岳、浅間山が雲海に浮かんでいる。山頂付近は上高地側から吹きあげる風で肌寒い。蝶ヶ岳ヒュッテの風下で昼食を摂る。
 帰路は往路と同じ付近から霧雨となる。木の階段があるので、ぬかるみがなく下り易い。相変わらず大勢に追越される。この時間登ってくる登山客も多い。従って待っている時間が多くなる。結局、三股登山口から往路4時間25分、復路3時間29分の山行だった。駐車場はほぼ満車状態で、第二駐車場も多く駐車していた。ほりでーゆ四季の郷で汗を流し、疲れを癒す。

最寄りの温泉

ファインビュー室山(0263-77-7711)Map

高台のため松本平、美ヶ原の眺めがすばらしい。また近くの公園には展望台、長大滑り台等があり、 子供にも楽しめる。

 ・所在地:長野県安曇野市三郷小倉6524-1
 ・浴室:内風呂、ジャグジ、露天、サウナ
 ・泉質:アルカリ性単純温泉(約40 ℃)
 ・営業時間:10:00~22:00(受付21:30) 
 ・休館日:第3木曜日 
 ・入湯料(新):大人:550円/23回券1万円
 ・ポイント:4点、火木曜8点(100点で入浴)
 ・観光スポット:室山アグリパーク、室山池の蓮、黒沢の滝

ほりでーゆ四季の郷(0263-73-8225)Map

常念・蝶ヶ岳三股登山口へ続く林道口にあり、登山後の入浴に最適です。露天風呂からは常念岳の眺望がすばらしい。

 ・所在地:長野県安曇野市堀金烏川11-1
 ・浴室:内風呂、ジャグジ、露天2、サウナ
 ・泉質:ラドン温泉(14.5 ℃)
 ・営業時間:10:00~21:30(受付21:00) 
 ・休館日:無休
 ・入湯料(新):大人:550円/10回券4.5千円
 ・ポイント:1点、26日2点(20点で入浴)
 ・割引:ポイントは貯めるほど有利、物見湯産手形
 ・観光スポット:アルプス安曇野公園、烏川渓谷、山口家庭園