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北穂高岳(3,106m)、涸沢岳(3,110m)、奥穂高岳(3,190m)、前穂高岳(3,090m)縦走登山記

2009年10月4日(日) 晴
上高地Map (7:57 41分) ⇒ 明神館(8:38 43分) ⇒ 徳澤園(9:21 1時間18分) ⇒ 横尾山荘(10:39 2時間35分) ⇒ 涸沢(13:14 3時間22分) ⇒ 北穂高岳(16:36) 宿泊
 妻とのひさしぶりの1泊2日の山行です。今回の登山は上高地を起点に、北穂高岳から涸沢岳、奥穂高岳を経由して前穂高岳に至る穂高岳縦走登山です。幸い天候に恵まれ、コンディションも上々です。
 横尾山荘まで梓川に沿った平坦な山道を、森林浴でリフレッシュしながら2時間半程で到達する。そこから本格的な登山の開始です。涸沢までは樹林帯と瓦礫の中をゆっくりペースで進む。途中、今まで見えなかった槍ヶ岳が姿を現す。涸沢カールは今が紅葉の盛りだった。この時期まだ多くの雪が残っていた。
いよいよ本日の最難関、涸沢から北穂高岳までの急登山が始まる。涸沢小屋横から20分程登ると、涸沢名物テント村がけし粒のように見える。カラフルなテントが100張り程度あるだろうか。ジグザグな岩クズの急坂を延々と登り、ゴルジュを抜けるとガラ場に出る。そこからハイマツ帯をしばらく行き、長い鎖場を登ると、南陵線に取り付く。ここまでかなり体力を使ったので、岩混じりの稜線をより慎重に歩を進める。やがて北穂南峰下の涸沢岳との分岐に達する。この辺から南アルプスの左に富士山を認める。北穂北峰(3,106m)に着いた時は16時半を過ぎていた。
 穂高の山塊は、陽と陰の線が山稜線を描いていた。北穂高岳山荘は頂上直下にあり、絵葉書のようなパノロマを展開していた。西方向に沈む夕日の太陽を、東方向に常念岳右を登る満月間近の幻想的な月を目に焼き付けることが出来た。また槍ヶ岳は絶妙に雲を巻きつけ、槍の穂先を突き出している。10月に入っているので、この時間は相当に寒い。早々に床に付き、明日に備える。

2009年10月5日(月) 晴
北穂高岳(6:15 1時間54分) ⇒ 涸沢岳(8:09 21分) ⇒ 穂高岳山荘(8:30 37分) ⇒ 奥穂高岳(9:07 9:17 10分) ⇒ 南陵の頭(9:27 1時間26分) ⇒ 紀美子平・前穂分岐(10:53 45分) ⇒ 前穂高岳(11:38 43分) ⇒ 分岐付近(11:40 1時間24分) ⇒ カモシカのお立場(13:04 2時間27分) ⇒ 前穂高岳登山口(15:31)
 山小屋の朝は早く、6時15分に出発する。涸沢岳(3,110m)まで1時間54分で、快調なペ-スだ。涸沢岳から穂高岳山荘に至る尾根道は、飛騨側が絶壁なので見た目には怖いが、意外と簡単に抜けた。穂高岳山荘まで2時間15分で到達した。穂高岳山荘から見る奥穂高岳は切り立っている。登り始めから梯子だったが、急な岩場を抜けると緩やかになり、37分で祠のある奥穂高岳山頂(3,190m)に着く。穂高連峰から槍ヶ岳に続く稜線がはっきり見え、しばし360度の大パノラマを堪能した。登頂記念写真を撮り、早々に前穂高岳に向かう。
 本当はジャンダルムを往復したかったが、妻に反対され断念した。狭い尾根道を、左に槍ヶ岳と涸沢カールを右に西穂高等の天上の絶景に時間を奪われていると、いつの間にか紀美子平・前穂分岐に着いていた。妻は疲れていたので、私だけ前穂高岳(3,090m)を往復することにした。前穂高岳の休憩を含めて1時間程で分岐点に戻る。ここからは下りのみで気分的に楽だ。しかし、4時間程単調な下り坂を続けていると、膝の痛みと長々と続く下り坂に嫌気がさす。これが逆コースだと大変だと思った。15時31分に前穂高岳登山口に着く。結構ハードスケジュ-ルだったが、天気が良かったこともあり、すばらしい山行だった。

最寄りの温泉

さわんど温泉梓湖畔の湯(0263-93-2380)Map

 ・所在地:長野県松本市安曇4159-14
 ・浴室:内風呂、露天
 ・方式:かけ流し、加水
 ・泉質:単純温泉(65.5℃)
 ・営業時間:10:00~18:00(受付17:20)
 ・休館日:不定休
 ・入湯料:大人:730円
 ・割引:駐車券定時100円割引
 ・観光スポット:乗鞍、上高地

さわんど温泉上高地ホテル(0263-93-2910)Map

 ・所在地:長野県松本市安曇4171
 ・浴室:内風呂、露天
 ・方式:加水
 ・泉質:単純温泉(65.5℃)
 ・営業時間:12:00~15:00
 ・休館日:11~4月
 ・入湯料:大人:650円
 ・観光スポット:乗鞍、上高地