(概要)
鳥屋城は、依田川谷が一旦くびれる地点の西方、標高850mの山頂に築かれた山城です。丸子盆地と武石盆地を繋ぐ狭隘部の谷口に屹立した丘陵ピーク(標高850m、比高280m)に築かれた山城です。いつだれが築いたかはよくわかりませんが、麓の鳥屋立(たて=館)に屋敷を構えた者がいたと思われます。
鳥屋城は、南ノ尾根を二条の堀切で切断し、その先の尾根は両端を切岸(人口の崖)とし、北の尾根には堅固な堀切を四条設けています。西の尾根は、自然の岩塊を巧みに使った曲輪で固めていますが、ここが大手筋と思われます。本格を腰郭がぐるりと巻き、東から侵攻した敵が半周しないと本郭の虎口(入口)に到れない防備は、この地域ではあまり見られないものです。 (案内板転記)
(アクセス)
国道152号武石口信号より県道62号を美ヶ原方向に入る。600m程先を右折すると、250m程行ったところに鳥屋城1,200mの道標があるので右折する。500m程行くと駐車場がある。防獣扉を開閉して林道に入ると、直ぐのところに「鳥屋城跡あと630m」の道標がある。その先にも、細かに鳥屋城跡までの距離表示がある。あと260mの道標先を右折する。真っすぐ進むと行き止まりになるので注意。途中、鳥屋山砦との分岐がある。そこから急坂になるが、程なく鳥屋城跡に着く。
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