(概要)
高木城は、諏訪湖の北東岸に突き出した峰のピークに築かれた城です。諏訪大社下社の東の守りであると同時に、甲州街道が湖と山に挟まれ狭くなる部分を押さえる要衝に位置しています。
高木城は主郭とその下の帯郭を基調とした、比較的単純な構造をした城です。主郭背後には横一線の切岸が目立つものの、堀をともなっていたかは不明瞭です。同様の構造は、金刺氏の城とされる下の城にも見受けられ、あるいは金刺氏系の築城術の特徴といえるかもしれません。(古城址探訪転記)
(アクセス&探索コ-ス)
国道20号藤ノ木信号から見晴らし台公園に向かって入る。500m程行くと公園入口のりっぱなしだれ桜が見える。その奥に下諏訪太陽光発電所があり、駐車スペ-スがある。
その左側に送電鉄塔保守通路の階段がある。その保守通路に従って進むと、自動的に高木城跡に到達する。途中送電鉄塔#157の先で尾根から左に逸れるので注意。暫く歩いた石積のところを過ぎ、尾根上に達すると、送電鉄塔#26の案内に従い右折する。二の曲輪を横切り、その奥の主郭に突き当たる。そこには送電鉄塔#26が建植されている。送電線に沿って伐採されているので、見通しがきく。高木城の遺構は送電鉄塔に侵食されているようだ。その分保守通路があり歩き易い。さらに尾根に沿って登って行くと、国土地理院三角点の最高点に達する。ここまで50分程要する。
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