尾野山城

(概要)
 尾野山城跡は、海野氏の勢力下にあった尾山氏代々の居城で、本郭は東西十五間(約30m)・南北七間(約12m)の大きさとし、郭の西と南に土塁、東に石塁の跡がある。また、西方には三条、東方に二条の堀切がある。
 千曲川に臨む山並みに、茂沢城、孫台、三日城などの支城を配置し、山頂からの眺望もすばらしく、戦略的に適している要害の地である。
 そのため、尾野山城は度々戦禍に巻き込まれた。尾山氏は、応永七年(1400年)の大塔合戦には、村上勢として出陣したとも伝えられる。天文十年(1541年)の海野平合戦には、武田、諏訪、村上の連合軍に包囲されて落城、その後武田氏に降り、さらに真田の配下となる。天正十三年(1585年)第一次上田合戦では、真田昌幸が自ら小野山に布陣したことを示す古絵図もある。
 二度の真田対徳川の合戦において、上田城の側面防護の重要な役割を果たした山城である。
 城の北側山麓の赤畑地籍には、館(根小屋)跡が残っている。(案内板転記)
(アクセス&探索コ-ス)
 信州国際音楽村を目指す。県道186号に入り愛宕山展望台入口の看板の細い上り坂に入る。狭い道を500m程行くと丸子八景愛宕山の道標があるので左折する。さらに狭い道を500m程行くと愛宕神社駐車場がある。そこの階段から愛宕神社参道を進む。愛宕神社経由で城跡まで15分程です。さらに先に進むと道が広くなり、須川湖別荘地の舗装道路に出る。その一角に尾野山があるが道はなく、山頂に小さな石祠が祀っている。 Map


愛宕神社駐車場入口
駐車場まで500m弱の狭い道路。
愛宕神社駐車場
階段が城跡入口。
桜がある見晴らしの良いベンチ
愛宕神社参道
鳥居が3ヵ所ある。
主郭跡の切岸
手前に堀切跡が認められる。
主郭跡
東西約30m、南北約12m。
上田、東御市方向
堀切跡
主郭西側の堀切跡。
尾野山山頂
尾野山城跡から尾根筋を西に登った別荘地の一角にある。道はなく、山頂に小さな石祠がある。

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