小倉城

(概要)
 安土桃山時代初頭、天正年間の初め(1580年代頃)小笠原貞慶の命を受けた小笠原貞政が城主とされる。標高は約970m、本郭は五角形で、南北17m、東西23m、二の郭は南北7m、東西10m、三の郭は南北、東西とも7m、北側に幅0.7mの土塁を設け、深さ4mの掘割で断ち切る。本郭の4m下に、幅2~7mの帯郭を巡らせる。 (小倉城址入口案内板転記)
(探索コ-ス)
 山麓線県道25号から三郷スカイライン県道319号に入る。三郷スカイラインが左に急カ-ブするところを、直進して林道に入るとすぐ駐車場がある。その先に林道の分岐があるので、右に進むと小倉城址碑がある。そこから鳴沢川の橋を渡ると、明確な山道が続き、5分程進むと穴不動に着く。その手前に踏み跡があるので、それをたよりに登っていくと、次第に急坂となり踏み跡を失う。そこから先は落ち葉で滑り易く、急斜面のため滑落の恐れがあるので引返す。
 日を改めて再挑戦する。装備を整えて同じル-トを行くことを考えたが、何か大げさな気がして別ル-トを捜すことにした。縄張りが西尾根に延びているので、西尾根側から登ることにする。前回の林道分岐を左に進み、鳴沢川沿いに進む。林道の鳴沢川に架かる橋を2つ超えた先に、右に入る比較的広い山道があった。何の目的の山道か不明だが、進んで見ることにする。西尾根を登るル-トを捜しながら、西尾根を巻く形で登っていると、かなり高度を稼いだが山道は消えた。そこから西尾根を目指して直登する。程なく本郭の下の東帯郭に至る。急斜面を上ると、かなり広い本郭に着く。帰りは南尾根を穴不動に向けて下りることも考えたが、西尾根に沿って遺構があるので、二の郭、三の郭と経由して同じル-トで帰ることにする。往復50分程の散策だった。 Map


城址碑
城址碑に小倉城の案内があり、いかにも城跡まで整備された道があると錯覚する。実際はかなり困難なル-ト。
穴不動
穴不動まではっきりした参道あり。
取りつき山道
西尾根の巻き道で、途中まで明確な山道がある。
東帯郭
帯郭の右に本郭があり、かなり段差がある。
本郭
まわりに段差がある帯郭があり、西尾根方向に郭が配置されている。
二の郭、三の郭
本郭の西側に二の郭、掘割、三の郭と続く。

前画面に戻る