前山城

(概要)
 前山城跡は、蓼科山の一支脈突端に位置し、本丸、二ノ丸、三ノ丸がほぼ一線につらなっている。北方は断崖の下を中沢川が流れ、東、南の二方は急傾斜で曲輪を設け、さらに屋根筋は堀切りによって防御線を構成している。
 鎌倉、室町の両時代を通じて、佐久郡西部に威をふるった伴野氏は、伴野庄の地頭として当初は野沢館に拠ったが、室町中期にいたって、詰めの城として前山城を構築し、後には本拠をこの城に移した。
 天正10年(1582)、前山城は芦田信蕃に攻められ、城将伴野信守は討死し、兵火に焼かれて落城した。
 城跡は今もほぼ旧態を完全にとどめているうえ、焼米その他の遺物が所どころから出土する。(案内板転記)
(アクセス)
 国道142号佐久南IC信号から県道145号に入り、1.5Km程行くと前山城跡登り口の青い道標がある。少し手前にグランドがあるので、そこに駐車するとよい。そこから道なりに登って行くと本郭跡に達する。尾根伝いに南西に縄張りを巡ると、中部横断自動車道の高架橋に達する。途中にお墓があるので、そこから下ると前山寺方向に出る。 Map


前山城跡登り口
本郭跡
本郭跡から浅間山
二の郭跡
二の郭跡と三の郭跡の間の堀切
三の郭跡

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