小岩嶽城

(概要)
 小岩嶽城は、中世古厩郷の領主古厩氏の宿城と考えられ、城域は今の小岩岳集落も含めた広範囲とされ、現在も集落内には空堀の一部と地割が見られます。また、本郭は約1平方Km、その平は南北135m、東西40m、北に天満沢、南に富士夫沢と空堀を控えた自然の要害です。
 前面に三段の郭、山頂に至る間にいくつかの帯郭、堀切を設け、水源もあり矢竹も自生し、峯の物見は安曇野を一望に収める山城です。
 高白斎記によると、天文20年(1551)10月27日武田晴信の軍勢に攻められ、放火されました。翌年8月12日の激戦で城主(古厩盛兼)は自害し、8月14日落城しました。(案内板転記)
(アクセス)
 穂高しゃくなげ温泉前の山麓線を北へ900m程行くと案内標識がある。少し山側に入ると模擬門、櫓が目に入り、その前が駐車場になっている。そこから、車が通れる林道を暫く歩くと広場があり、そこが小岩嶽城址公園で主郭跡部分だ。 Map


模擬門、櫓
小岩嶽城址の案内標識を少し山側に入ったところ。
小岩嶽城跡
比高250mの城山山頂付近の山城部分は面積が狭く、物見台目的と思われる。主郭部分は比高が低く、防御能力はどうだったんだろうか。
小岩嶽城跡祠
小岩嶽城址公園の一角にある祠

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