平瀬城南支城

(概要)
 犀乗沢を隔てて平瀬本城の南に支城がある。
 一の郭は東西24m、南北16.5mの楕円形をなしており、東に高さ1.8m、西に高さ0.9m南に高さ0.5~0.8mの土塁を築いている。西方に幅8m、西端幅6m、長さ15mの二の郭があり、東端に高さ1.2mの土塁を築き、西端は1.8mの段差をつけている。その西方は底辺6m、長さ15mの三角形の小平で、先端北側に二つの小対郭と北へ貼りだした尾根先に二つの帯郭を施している。
 一の郭と二の郭の間には幅3.6m~5.8m、長さ18mの帯郭が施されている。南及び西側斜面は急傾斜のため帯郭がなく、一の郭下の北側緩傾斜面に表記したような四個の帯郭を施している。
 支城は、本城の前衛的な役割を持っていたことと、犀乗沢を大手に向かって登ってくる敵に対して、横あいから攻撃を加えるための城であったことは言うまでもない。(信濃の山城抜粋)
(探索コ-ス)
 平瀬本城に行く途中に、犀乗沢の木橋手前に南支城入口の道標があるが、登れそうな踏み跡が見当たらない。そこで、上部から攻略しようと陣畑跡から入る。国道19号平瀬口信号から国道254号に入り、松本トンネル手前を右折する。1.5km程行った突き当りを左折して1km程行くと、山田部落の手前に林道に入る防獣扉がある。手前に駐車し、扉を開閉して暫く歩くと陣畑跡の案内板がある。陣畑跡先の急な尾根を下ると、尾根先の平瀬城南支城に辿り着く。 Map


井上部落林道入口
井上部落入口付近の林道で防獣扉がある。
陣畑跡
天文二十年十月武田晴信が平瀬城攻撃のさい、陣をかまえた所である。西側に区画どりの段差跡が南北方向に走り、東に御所山がある。(案内板転記)
平瀬城南支城一の郭跡
東西24m、南北16.5mの楕円形の平地。
一の郭の掘割
二の郭跡
幅8m、西端幅6m、長さ15mの平地。
二の郭の掘割

前画面に戻る