箱山城

(概要)
 箱山城は上田市丸子字箱山に築かれた山城です。この山城は依田氏の分族箱山判官国正という豪族が、1430年頃、主に佐久方面に備え築いたといわれています。お城は里山の稜線沿いに東西250m、南北に30mの大きさで築かれています。本郭の標高は、683.3mの高さです。南斜面の断崖を巧みに利用したお城の造りは、本郭、二の郭、三の郭の備えの間にお城を守る堀切といわれる空堀を七条設け、斜面を下る三条は堅堀となっています。これらは比較的良好に残されています。本郭への道のりは、稜線に沿ってここから400mです。(③地点案内板転記)
(アクセス&探索コ-ス)
 国道152号の中丸子寿町信号から丸子修学館高等学校を目指す。高校の東側に上山岸公民館があり、その前方に箱山城ハイキングコ-スの案内板がある。その右側に駐車スペ-スがある。案内板によると箱山城まで850mで、コースには①~⑦までの道標が記されている。私はコースどおりに歩き、箱山城跡に25分で着く。途中桜が植樹され、それぞれに植樹者の名が記されている。スカイツリ-と同じ高さ634mのところを、ムサシ展望台と名付けている。本郭、二の郭、三の郭と進み、そのまま尾根伝いに最高点まで登る。そこから更に進むと、箱畳池側に下りる。市道147号を少し下ると、屏風岩に続く林道があり、途中から更に分岐して屏風岩に至る。そこから細い登山道が本郭と二の郭の間の堀切に通じている。そこから往路通った道を引返す。大きく大回りしたので、2時間近くの散策となる。 Map


箱山城ハイキングコ-ス入口
箱山城まで850m、標高538.4m。
ダルマ岩
本郭近くの大きな岩で、右側は断崖になっている。
本郭跡
標高683.8mにあり、18×12mで周囲に土塁が残っている。
二の郭跡
本郭跡と二の郭跡には堀切がある。そこから屏風岩に続く遊歩道がある。
堀切跡
郭の東稜を守る堀切の一つ。
屏風岩
ここから城跡南面の岩稜が良く見える。

前画面に戻る