(概要)
萩野城跡は、七二会知足院の北の山頂にあり、中条臥雲との境にまたがっている。
山頂は、西嶺(標高1,176m)と東嶺(標高1,184m)に分かれている。西嶺が広く、その山頂を本郭(ほんくるわ)とし、その西を二の郭とする。
本郭は、東西34m・南北17mの楕円形、二の郭は、この城の中心で東西70m・南北17mの長方形をなす。本郭と二の郭の間には堀切がある。
七二会・中条一帯は、戦国時代まで春日郷といわれ、春日氏が領主だったので、春日氏が築いたとされる。築城年代は、はっきりしないが、永禄二年(1559)に書かれた「臥雲院縁起」によると、寺領の東境は「萩野城櫓峯」とあり、戦国時代にはここに櫓が建てられていたと思われ。
この城は、1,000mを越える高所にあり、県内でもこれに匹敵する山城はあまり見ない。中世の山城を知る上で貴重な史跡である。(萩野城案内板転記)
(アクセス&探索コ-ス)
国道19号の瀬脇信号から入り、坂道を3Km程行くと七二会支所にぶつかるので、そこを右折し中学校前を通過する。更につきあたったところを左折して陣馬平方向に進む。そこから300m程行って陣馬平方向の県道86号側に右折する。途中分岐箇所がいくつかあるが、間違えないようひたすら陣馬平方向に狭い上り坂を進む。20分程走ると、広い地蔵峠駐車場に着く。そこから萩野城跡まで道標に従い歩くと迷うことはない。
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