有賀城

(概要)
 有賀城は、尾根の先端を切り込んで主郭を設け、そこから北と東北に延びる尾根及び、南方尾根続きに対して遺構を展開させている。
 主郭に相当する曲輪1は、東西約20m、南北約37mの規模をもつほぼ長方形に近い形をした曲輪で、西・南面及び東西の一部に高い土塁が設けられている。特に南面の土塁は主郭を構築する時に地山を削り残して作られたものと思われ、高さが曲輪内から4~5mにも達する規模をもち、南方尾根続き方面から主郭内を見透されないように配慮されている。この土塁の内側には、石垣で固めた細い段が左右に二段ずつ設けられている。この土塁上には秋葉権現の碑が立っており、これらの段もその祭祀の必要上設けられた可能性があり、石垣も城の遺構と即断することは難しい。 (案内板転記)
(アクセス)
 県道16号豊田有賀信号から県道50号諏訪辰野線に入る。そこから江音寺横を通り1.1km程行くと、有賀城の看板が左側に見える。その先に路肩があり、城裏橋と名記した小さな橋が入口となる。山道は整備されているので、10分もあれば主郭跡に着く。 Map


有賀城跡看板
県道50号から見える看板。
有賀城跡主郭跡
東西約20m、南北約37mのほぼ長方形の主郭跡。
土塁と秋葉権現
主郭跡南面の高い土塁。
諏訪市街
主郭跡から見た諏訪湖と諏訪市街。
副郭の竪堀と土塁
主郭跡から見た副郭で、15m下の堀を隔てて、三方を土塁で囲んだ広さ15×18mの郭です。
副郭跡から見た3の郭と4の郭
5の郭まで尾根上に連なり、その下は小郭の段々で江音寺に至る。

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