丸亀城

(概要)
 丸亀城(まるがめじょう)は、香川県丸亀市にある歴史的な城で、讃岐うどんの名産地で知られるこの地域の中心に位置しています。丸亀城は江戸時代初期、藩主松平頼重によって築かれ、その後も改修や増築が行われました。
 丸亀城は、慶長5年(1600年)に讃岐一国を領有する大名として任命された松平頼重(まつだいら よりしげ)によって築かれました。頼重は豊臣秀吉の家臣であり、関ヶ原の戦いでの戦功により讃岐の地を与えられました。城の建造は、それに伴う新たな領地に相応しい城郭の必要性から生じたものでした。
 丸亀城は城山(丸亀山)の山頂に位置し、その地勢を利用して築かれています。城郭は、山頂を本丸とし、その周りに二の丸や三の丸などが配置され、外郭には石垣や堀が巡らされています。また、城内には五層の天守閣が建てられ、その存在感が城全体を引き立てています。
 丸亀城の特徴の一つは、堀の中に築かれた「二の丸御殿」です。通常、城の本丸や二の丸に御殿が建てられることが一般的ですが、丸亀城では堀の中に御殿があるという異例の配置が採用されています。これにより、城の美しい風景が形成され、丸亀城が独自の魅力を発揮しています。
 慶長19年(1614年)、頼重の子である松平忠直が藩主となり、城郭の改修や整備が進められました。特に、城内には茶室や庭園が造られ、文化の振興が行われました。城下町も発展し、商業や文化が栄えました。
 明治時代に入ると、廃藩置県により松平家は藩主の地位を失い、城もその機能を終えました。一時期は学校や役所の庁舎として使用されましたが、昭和22年(1947年)には丸亀市に寄贈され、市立博物館として一般に公開されることとなりました。
 現在、丸亀城はその歴史的な価値と美しさから、多くの観光客や歴史愛好者に訪れられています。城内には資料館があり、城郭や藩主の歴史、讃岐うどんの歴史などが展示されています。また、城山一帯は桜の名所としても知られ、春には花見客で賑わいます。
 丸亀城は香川県の象徴として、その美しい姿勢や歴史的な足跡を通じて地元住民や訪れる人々に親しまれています。城内からは丸亀市街や瀬戸内海を一望でき、四季折々の風景が楽しめる場所として、地域の歴史や文化を感じる拠点となっています。
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