熊川城

(概要)
 熊川宿に位置する熊川城は、鯖街道と呼ばれる古代からの街道に沿って築かれた城郭です。鯖街道は、かつて鯖江(現在の福井県鯖江市)から京都までを結ぶ重要な交通路であり、中山道と並ぶ古代から続く道の一つです。
 熊川城は、14世紀に足利尊氏の命によって上野国沼田荘から若狭へ入国した室町幕府の奉公衆沼田氏一族が鯖街道沿いに築城しました。その戦略的な位置付けから、交通の要所としての重要性を持ちました。城は周囲を山々に囲まれた地勢を利用し、自然の要害を活かした防御施設として構築されました。特に、鯖街道沿いに位置することで、城は交通の要所としての役割を果たし、行き交う旅人や商人の安全を確保すると同時に、城主の権力を示す拠点としての役割も担いました。
 また、鯖街道を通じて結ばれた地域間の交流や商業活動が盛んであったため、熊川城周辺の熊川宿も賑わいを見せました。宿場町としての機能を持ちながら、熊川城はその周辺地域の安全を守る要塞としての役割も果たし、地域の発展に貢献しました。(縄張りは案内図を転写)

Map


張出郭
張出郭は、熊川城と山麓の居館をつなぐ登り口にあり、中郭の東側の押さえとして築かれた。
熊川宿全景
熊川宿は、若狭から京都までを結ぶ重要な物資流通の拠点として繁栄した城下町です。町は上ノ町、中ノ町、下ノ町とあり、上ノ町入口に熊川番所があり、出入りが厳しく統制されていた。
五条の畝堀
五条の畝堀は、中郭から南の白石神社側からの侵入を防いでいる。
中段郭
主郭から順次郭が下降する連結式の山城です。
主郭
熊川城は、城山(185m)に築かれていました。主郭奥に櫓台があり、背後は三本の堀切で遮断されている。
白石神社
白石神社のある場所は下郭を構成していた。