南伊豆ロングトレイル
はじめに
今回のメンバ-によるトレイルは、京都一周トレイル(東山、北山、西山、京北コ-ス)、六甲全山縦走、美ヶ原ロングトレイルに続いて4ヶ所目のロングトレイルの挑戦となる。京都は3回に分けたので回数としては6回目となる。最初のトレイルは2022年11月に京都東山コースを歩く。それから3年目となるトレイルはアップダウンのある海岸線を歩く南伊豆ロングトレイルを選択する。このコースの目玉は、青い海原と海越えに見える富士山です。12月に入るが、温暖な地なので花を愛でたり、海の幸を味わうのも楽しみです。
松崎町の観光案内によると、南伊豆ロングトレイルは、伊豆半島南部に位置する下田市、南伊豆町、松崎町の3市町にある様々な歩道をつなぎあわせたトレイルで、伊豆半島西南部に位置する松崎町から半島最南端の南伊豆町の石廊崎までの約50kmを歩くコースです。西伊豆から南伊豆への海岸線に沿うロングトレイルは、コース上に点在する無数のジオサイトは伊豆半島が海底火山だった頃にルーツを持つものが多く、美しい自然の造形美を形成している。海沿いの集落と山を交互に歩くため、アップダウンがあり、楽なコースではないということです。
今回歩くコ-スは、交通の便の良い下田を起点に松崎を終点として、下田までバスで帰る行程とした。メンバ-4家族の所在地が異なるので、伊豆急下田駅着12時39分を集合時間とした。私は下田観光等のため車を移動に使った。伊豆急下田駅近くに3日間駐車場を確保した。第1日目は半日移動時間を取られるので、石廊崎から入間に至る長津呂歩道、南伊豆歩道(1)を歩く。第2日目は入間から小浦に至る南伊豆歩道(2,3)、子浦日和山遊歩道を歩く。第3日目は小浦から松崎に至る波勝崎歩道、三浦歩道、岩地歩道を歩く。そこからバスで下田に戻る。第4日目は下田の須崎遊歩道、タライ岬遊歩道を私の車とバスを移動に使って歩く。第5日目は一部のメンバ-で下田観光、河津七滝、浄蓮の滝、三島スカイウォ-ク、山中城址を巡る。宿泊箇所は行程上限定されたので、入間と小浦は民宿を利用し、下田はホテルを利用する。
南伊豆ロングトレイルを歩いた感想は、思った以上にアップダウンが激しくハードだったということです。そのため子浦日和山遊歩道、波勝崎歩道の一部、三浦歩道の一部、岩地歩道をショ-トカットした。また須崎遊歩道、タライ岬遊歩道は名所のみ車で巡った。オフシ-ズンのためか、誰一人トレイル者と合うことはなかった。トレイルは概ね整備されていたが、一部落葉と倒木のため歩き辛い場所があった。道標は細目に配置されていた。ただ迷いやすい肝心な所に抜けていたので、2回程道を見失い体力と時間をロスした。幸い雲一つない天気に恵まれ、ハードだったが快適なトレイルを楽しめた。何より伊豆の島々、富士山が見られ、青い海と白浜を見ながら歩けたことに感謝したい。またツヤブキ、イソギク、アロエ等が咲き誇り、目を楽しませてくれた。(Mapは松崎町HPから転記)
2025年11月30日(日) 晴
長津呂歩道、南伊豆歩道1
伊豆急下田(12:39) ⇒ 下田駅(13:20 40分) 🚘 石廊崎オーシャンパ-ク(14:05 7分) ⇒ 石廊崎灯台(14:12 5分) ⇒ 石室神社(14:17 3分) ⇒ 熊野神社(14:20 13分) ⇒ 石廊崎オーシャンパ-ク(14:33 26分) ⇒ 中木コ-ス入口(14:59 10分) ⇒ 中木の方角石跡(15:09 15分) ⇒ 県道16号(15:24 8分) ⇒ 中木(15:32 7分) ⇒ 南伊豆歩道1起終点_宝永軒寺院(15:39)
南伊豆歩道1起終点_宝永軒寺院(15:39 21分) ⇒ 念仏洞(16:00 40分) ⇒ 念仏洞(16:00 40分) ⇒ 入間まで1km地点(16:40 35分) ⇒ 入間荘(17:15)
今日は陽射しが柔らかく雲一つ無い絶好のトレイル日和だ。予定通り下田のバス停を13時20分発の石廊崎オーシャンパ-ク行きに乗車する。バスは殆ど我々だけの貸切状態だ。当初長津呂歩道の起終点石廊崎港から出発する予定だったが、バスの終点石廊崎オーシャンパ-クに変更する。幾らか距離を短縮出来た。 売店横にリュックを置き、白亜の石廊崎灯台へ下って行く。石廊崎灯台まで5分、そこから石室神社まで5分と非常に楽に行ける。最初の見所石廊埼灯台は、1871年8月21日に設置点灯された。当初は、木造八角形、灯高6.1mの灯塔で、暴風により大破した。現在の石廊埼灯台は、1933年に建替えられたもので、白一色のコンクリート造の灯台で、塔頂までの高さが11.38mで、海面から約60mの高台にある。青い空に白い灯台が映える。
更に灯台の脇を抜け進んでいくと、大きな岩肌を回り込んだ先に、太平洋を望む石廊崎展望スポットが見えてくる。展望スポット目前の最後の崖から左に下る階段があり、降りたところに岩に貼りついた石室神社(いろうじんじゃ)がある。その神社を抜けた先の太平洋に突き出た展望スポットに、縁結びの神様の熊野神社がある。展望スポットから天候が良ければ神子元島(みこもとしま)、大島、利島、新島などの伊豆七島が遥か先に見渡せる。石廊崎漁港方向に紺碧の海と入組んだ小さな岬と風車が望める。
石廊崎オーシャンパ-ク駐車場まで戻る。そこから県道16号下田石廊松崎線の舗装道路を中木コ-ス入口まで1.6km程上って行く。道路の右側に中木コ-スの入口の案内板がある。灌木に覆われた林道のような道で歩き易い。10分程進むと中木の方角石跡の案内板がある。風待ち港中木に寄る帆船の方角石があった所らしい。そこから道が細くなりトレイルらしくなる。所々石垣壁があり大きな石がごろごろしている。15分程で再び県道に出る。道路を横断した先に木に覆われた中木集落に下る道がある。
少し進むと海が見えて来る。5分程下ると民家の横に出る。途中に小さな石切り場跡があった。中木集落の海岸線を暫く進むと、中木里のバス停があり、そこから南伊豆歩道1が始まる。住民に所要時間を聞くと、時間数がころころ変わり理解出来ない。宝永軒寺院の階段上り口に南伊豆歩道1の案内板がある。そこで入間まで3kmあることを確認する。
階段を上り、中木の集落を左に見て宝永軒寺院の境内を通り、裏手のお墓に回る。お墓の中央にある急な石段を上りきると、ジグザグな急坂となり小さな分岐のところに入間2.6km、中木0.4kmの表示がある。その少し先からウバメガシの林の中に入っていく。中木から0.5km地点に石灯篭がある。急坂を暫く行くと、ベンチのある石廊崎方向が開けた広場に達する。
更に進むと念仏洞がある。念仏洞は岩を四角にくり抜いた祠で、中に2体、外に1体確認出来た。落葉で覆われた急坂の先の尾根道に出る。ここで急坂が終わると皆思ったが、アップダウンのあるウバメガシの中の急坂が続く。海が左に見えてきたが、水平線に太陽がまさに沈む瞬間だった。そこからカヤの多い道となり、急激に暗くなったのでヘッドライトを着ける。途中宿の人が心配して電話をかけて来る。石仏の先に入間1.0kmの道標があり、丸太の急階段を下ると、灌木帯となり徐々に緩やかになる。17時にようやく舗装された道に出る。入間バス停前を通り、暫く進むと今夜の宿泊場入間荘に着く。17時15分頃の到着で、眼前に漁港が黒く黄昏ていた。早々に風呂に浸かり、汗と疲れを流す。この民宿は、シーズンオフのこの時期食事の提供がなかったので、弁当を用意してもらう。
2025年12月1日(月) 晴
南伊豆歩道2、南伊豆歩道3
入間荘(7:56 21分) ⇒ 林道(8:17 40分) ⇒ 千畳敷入口(8:33 12分) ⇒ 千畳敷(8:45-8:51 14分) ⇒ 千畳敷入口(9:05 50分) ⇒ 富戸ノ浜(9:55-9:59 42分) ⇒ ベンチ休憩箇所(10:41 25分) ⇒ 白鳥神社(11:06-11:10 16分) ⇒ 妻良入口(11:26 1時間50分) ⇒ 解説案内板(13:24 56分) ⇒ 2km中間点(14:20 35分) ⇒ 林道(14:55 40分) ⇒ 妻良(15:23 44分) ⇒ 小浦集落(16:07 23分) ⇒ 海鮮眺望の宿さかくら荘(16:30)
今日が一番長丁場となるので出来るだけ早く出発することにする。7時頃に朝食を用意してもらうが、入間荘の出発は8時頃になってしまう。海岸線を暫く歩くと船揚場に着く。その先に南伊豆歩道2の吉田コ-ス口があり、吉田まで4.9kmの道標がある。
灌木帯の中の急な石段を上り、少し下って上り返すと舗装された林道に出る。入間からまだ0.7kmしか進んでいない。林道を15分程歩くと林道終点となり、案内標識がある。吉田へはまっすぐ灌木帯の中を進んでいく。見所の千畳敷は左方向の急坂の石段を下って行く。片道300mで観光を含めて往復25分くらいかかる。千畳敷は全国各所にあり、文字通り海の平らな岩に千畳の畳が敷ける程の広さがある。途中釣り客とすれ違ったが、釣果はなかったらしい。千畳敷の中程まで行き、証拠写真を撮って引返す。ここにも沢山の花が咲いていた。
再び分岐点まで戻り、吉田ル-トに入る。このあたりはスズ竹が密集している。やがてカヤ林に変わり、吉田まで2.9kmの道標から7分で左側が絶壁の上に出る。ここは尾根上にあり、更に進むと右側が絶壁となる。防護柵があるので危険はないが、時折強い風が吹く。
カヤ林の斜面を10分程下ると、ツヤブキの群生した開けた場所に出る。茅で覆われた草原の上を暫く進む。それから道は細くなるが、海に向かってひたすら下りきると富戸の浜だ。この浜は流木とプラスチックごみの墓場となっている。そのため次に入る道を見つけるのに時間かかった。浜の先に入口があり、流木を乗り越えて正規の道に戻る。
沢沿いに道があり、途中に入間から3.6km、吉田まで1.5kmの道標がある。急な斜面をじぐざぐ上っていくと、前方が段々開けてきて、断崖の下の左手方向に富戸の浜、右手方向に吉田の浜が見える。ここから崖沿いで展望は良いがアップダウンのある道が続く。吉田まで1km地点にベンチがあったので休憩する。この先急坂の下りとなり、ツバキの林を抜けると吉田の浜に出る。
吉田の浜防波堤を歩いていると、おじさんから話しかけられる。吉田の集落に住んでおり、40歳ぐらいで横浜から移住したらしい。吉田まで0.5km地点から吉田の浜を離れる。暫く進むと白鳥神社にぶつかる。階段下にある複雑に湾曲したビャクシンが一際異彩を放っている。このビャクシンは樹齢約800年で、県の天然記念物に指定されている。階段を上り、白鳥神社にお参りする。今日は12月1日で朔日参り(おついたちまいり)の日らしい。この神社は航海の安全と安産のお宮として知られているようだ。
神社から路地のような道を進むと狭い道路に突き当たり、右に折れる。路地沿いにツバキとアロエの花が咲いていた。吉田の集落を抜けたところに南伊豆歩道案内看板があり、妻良(めら)への入口となる。ここから妻良まで4.0km程です。南伊豆歩道3の吉田~妻良コ-スは、南伊豆歩道運営協議会の案内によると4つに区分されている。初めの1kmが林間コ-ス、次の0.2km草原コ-ス、そこから中間地点までの0.7kmがジャングルコ-スとなっている。そこから0.9kmが臨海コ-ス、残り妻良まで1.2kmが林道コ-スと説明がある。林間コ-スは岩のゴロゴロした谷沿いのコ-スで、文字通り灌木の中を上っていく面白味のないコースだ。12時を過ぎた頃に、吉田から0.6km地点で開けた場所があったので昼休憩を取る。
そこからも単調な展望のない森林帯を進む。吉田から1.1kmの道標にさしかかったが草原コースらしくない。吉田から1.2km地点の案内図に、茅のはえた牧歌的な雰囲気の草原と記載していたが、そんな様子は覗えない。12月なので茅が茂っていないからかも。そこからジャングルコ-スで下って行く。その先でルートを間違え、左下にかなり下りてしまう。道が途絶え間違いに気づく。スマホのマップをたよりに、上り返してコースに復帰する。間違えた箇所は落ち葉が沢山堆積して、道が下側に続いているように見える。暫く不安の中で進んでいると、道がはっきり解るようになる。やがてシダ類が繁茂した箇所にさしかかる。ところがその前で道が倒木で完全に塞がれている。尾根側に迂回して倒木を避け、シダの中に入って行く。道がはっきりしない中、シダの中を突き抜ける。吉田から1.4kmの道標を見つけて安心する。この間でかなり時間をロスする。ジャングルコ-スを終わると、妻良まで2.1kmとなる。ここから臨海コ-スとなり、少し上ったところに南伊豆歩道3コースの中間点である2kmの道標がある。
その先展望が開けた所にベンチが置かれた展望所がある。その先の北谷ヶ浜分岐を右に少し下る。そこから少し荒れた道を左に海を見ながら上っていくと、森林帯に入り石段と丸太の階段を経て林道に出る。妻良まで1.3kmとなり、後は林道と道路なので歩き易い。林道はただひたすら歩くことだけに専念する。
林道は国道にぶつかるまで1.2km程あり、一部舗装されている所がある。集落に近づく頃からツバキが両サイドを連なるようになる。妻良まで0.5km地点で樹林帯を抜ける。国道に出たところに妻良~吉田コ-ス入口の道標がある。そこを左折して0.1km行くと妻良のバス停がある。皆飲み水が不足していたので近くの自販機で水を買う。またかなり疲れていたのでコーラ-でカロリ-を補充する。妻良漁港の前で、おばあさん2人に落居口までの道を尋ねる。トンネル二つを通り、急坂を上って行って小浦手前で右折するよう案内される。何とか明るい内に着けると言われる。
おばあさんに言われたとおり小浦に向かって国道を上って行く。予定ではこれから小浦日和山遊歩道1.2kmを歩く予定だった。しかし妻良漁港前で15時半を過ぎていたので、そのコースは断念する。小浦手前の落居口分岐で今夜の宿さかくら荘を確認すると、小浦経由が近いことが解り、そこを直進して小浦集落に向かう。小浦集落から細い急坂を落居口に向かって上って行く。その中程にさかくら荘があった。到着は16時30分頃で、暫くすると暗くなった。この民宿は高台にあって海鮮眺望の宿と書かれていた。高台にあるので妻良湾方向が見えるが、木と電線が邪魔して良い眺めとは感じない。少し遅くなったので、おかみさんが心配していた。風呂が離れにあったが、民宿にしてはりっぱな風呂だった。食事は海鮮の宿ということもあり、海鮮尽くしの食卓である。キンメダイ等の船盛、アジフライ、珍しいタカベの焼き物があった。キンメダイのアラは明日の味噌汁となる。
2025年12月2日(火) 晴
波勝崎歩道、三浦歩道
落居口(7:32 10分 バス) 🚘 波勝崎口(7:42 60分) ⇒ 波勝崎(16:00 40分) ⇒ 高通山(16:00 40分) ⇒ 高通山登山口(16:00 40分) ⇒ 雲見入谷(16:00 40分) ⇒ 雲見浜(16:00 40分) ⇒ 雲見赤井浜(16:00 40分) ⇒ 三競展望台(16:00 40分) ⇒ 黒崎展望所(16:00 40分) ⇒ 石部温泉(16:00 40分) 🚘 松崎(15:00頃-15:38 54分 バス) 🚘 下田駅(16:00 40分) ⇒ 駐車場(6分 1.6km 車2回往復)⇒下田海浜ホテル(15:50頃)
今日は落居口からバスに乗り波勝崎口まで行く。落居口が7時32分発なので、食事を6時半に用意してもらう。キンメダイの味噌汁と我々には多すぎる食事を頂く。昨夜ご飯を余したので、昼の弁当まで用意してくれた。準備に手間取り、さかくら荘の出発は7時13分になる。波勝崎口までの上り坂を上りきったところにバス停があった。バス停傍の閉じた峠の茶屋横に小浦日和山遊歩道起終点がある。今日は波勝崎口バス停で降り、波勝崎から歩く予定だった。ところが昨夜、宿のおかみが道が荒れているので高通公園から直接高通山に登ることを薦められる。メンバ-と相談した結果、案の定楽な方の選択になり、波勝崎歩道の一部を省くことになった。
バスはほぼ定刻に到着する。お客は高校生だけで、通学用のバスのようだ。乗車時バスの運転手に高通山に登るにはどこで降車すれば良いか尋ねる。このバスは松崎高校の通学用バスで、この先波勝崎口で止ると松崎まで直行するので、波勝崎口で降りて下さいと言われる。答えは解っていたが、波勝崎口から高通公園まで近いので、高通公園前で降ろしてもらえる淡い期待を込めて聞いてみた。結局波勝崎口バス停で降車する。
予定だったコースはその先を左折して波勝崎、伊浜に向かう。我々は道路を直進して、高通公園まで22分歩くことになる。それでも波勝崎歩道をカットしたため、1時間半程の時間短縮になる。焼却場横の高通山登山口を出発したのが8時18分だった。登山道は人工の丸太の階段が、頂上まで整備されている。高通山は本トレイルの最高峰で519mの標高です。登山口から850mの距離で50分程要す。岩がゴロゴロしている高通山の山頂から、南伊豆の海と入組んだ岬が望める。山頂付近には山ツツジと桜の木があるが、今は時期外れで枝のみだ。ここからは波勝崎まで2.3km、雲見入谷バス停まで3.0kmの道標がある。こんな道標にも落書きしている者がいる。我々は当然雲見入谷バス停に向けて歩き始める。
ここから0.1km下った所に北側展望所があり、紺碧の海と西海岸の先に待望の富士山が望める。天気が良すぎて少し霞んでいる。それでも雪を冠した霊峰富士山が、伊豆の海に浮かんでいるのがはっきり見える。しばし絶景を楽しんで下山を開始する。そこから0.1km下ったところに、シダが覆い茂る中に猿岩と呼ばれる二つの大岩がある。下山道は灌木の繁る尾根で、窪んだ中央に枯葉が堆積した道が続く。高通山から1.3km地点で舗装道路に出る。
道路を少し下ると、キャンプ場があり、そこからも富士山が綺麗に見える。目の前に烏帽子山が見え、その向こう側に雲見浜がある。舗装道路を道なりに進むと雲見入谷のバス停に40分程で到着する。そこから雲見温泉街を通り雲見浜に向かう。雲見浜の一角に足湯があったが、温泉は止められていた。そこの堰堤で昼食を摂る。富士山を見ながらの贅沢な食事となる。
三浦(さんぽ)歩道は案内図に従い狭い路地に入って行く。案内図から0.16km行った先の道標から、石段が建物を巻くように設置されている。暫く歩くと谷側の柵と山側に倒れかけた金網がある。更に進むと最初は階段状の道だったが、次第に細い滑るのではないかと思われる道になる。左側は切れ込んで、しかも木はまばらに立っているだけなので危険を感じる。
何とかそこを通過して石切丁場跡に達する。そこから一旦国道136号の三浦歩道入口を出る。雲見霊廟の先で再び三浦歩道に入る。上り初めは落石注意の標識があり、荒れた道となる。
そこを越えると歩き易くなり、道路から0.3km程で三競展望所分岐に着く。そこから三競展望所はすぐそこだ。三競展望台は、2段の木枠で組まれた見た感じでは新しい展望台のようです。眼下に岩地の日和山、萩谷崎が見え、その先に裾を大きく広げた富士山が見える。そこから周回コ-スで三競展望台分岐に戻る。
その先のもう一つの黒崎展望所に向かう。そこは黒崎展望所分岐から0.2kmで、最初急な階段を上る。三競展望所と変わらないだろうと、私だけ行くことになる。駈足で3分程で到着する。黒崎展望台はベンチが置かれた小広場だった。たしかに三競展望台と同じような富士山と岬の景観だった。
そこから石部海岸まで0.76kmで石部(いしぶ)の集落に15分程で着く。集落を通り国道に突き当ると石部温泉バス停があった。時刻表を見ると13時41分発の松崎行きがあった。この先は、三浦歩道最後の単調な1時間程の展望のない山道と、殆ど国道を歩く岩地歩道が残されている。たまたまバスの待ち時間が少なかったので、残りのコ-スを省いてバスに飛乗る。バスは貸切状態で、13時58分に松崎バス停に到着する。待ち時間を覚悟していたが、なんと下田行き13時58分発があり、3分しかなくトイレの者は急いで済ます。下田まで50分の所要時間で、乗車時と降車時の数駅にお客が乗車したくらいで、その間は我々の貸切バスだった。下田駅14時48分着で、計画より1時間早く下田に着く。取敢えず、下田に3日間駐車していた私の車に荷物を積み込む。
これからホテルに行くには早いので、駅正面にある下田ロ-プウェイで寝姿山に行って時間を潰すことにする。標高226mの寝姿山は、山の形状が横たわる女性の姿に似ていることから名付けられたそうだ。寝姿展望台から下田港や南伊豆の美しい海岸線を一望でき、特に夕焼けの時間帯はお薦めのようだ。山頂展望台から愛染堂まで遊歩道を歩く。愛染堂では住職らしき人から説明を受ける。道すがら沢山の種類の花を見る。復路は黒船展望台、黒船見張所経由で寝姿山山頂駅に帰る。ロープウェイのりば駐車場から今日の宿下田海浜ホテルに、私の車が定員5名なので2回に分けて送る。16時15分頃に全員チェックインする。チェックインが遅かったため、夕食は19時半になる。その分ゆっくり温泉に浸かることが出来た。
須崎遊歩道、タライ岬遊歩道
2025年12月3日(水) 小雨のち晴
下田海浜ホテル(8:25 1時間8分) ⇒ 下田公園入口(9:33 11分) ⇒ お茶ヶ崎展望台(9:44 14分) ⇒ 下田城址(9:56-9:59 40分) ⇒ ペリーロード(10:17 5分) ⇒ 了仙寺(10:22-10:40 20分) ⇒ 宝福寺(11:00) 宝福寺(11:20 40分) 🚘 瓜木崎駐車場(16:00 40分) ⇒ 瓜木崎(16:00 40分) ⇒ 瓜木崎駐車場(16:00-13:00 40分) ⇒ 須崎海岸(13:10-13:14 40分) ⇒玉泉寺(13:28-13:35 40分)⇒休暇村南伊豆(16:00 40分) ⇒ 逢ヶ浜(16:00 40分) ⇒ タライ岬(16:00 40分) ⇒ 田牛(16:00 40分) ⇒ 吉佐美(16:00 40分)
今日は、一人は自由行動で下田観光、他のメンバ-は須崎遊歩道とタライ岬遊歩道を歩く予定だった。3日間歩き続けて皆くたびれていたので、私の独断で徒歩による近郊の観光、私の車を使って須崎遊歩道とタライ岬遊歩道の名所を巡ることにした。朝食が7時半からだったため、近郊観光の下田海浜ホテルのスタ-トが8時半になった。
まず最初の目的地を近くの高台にある下田公園とする。出発時小雨模様でホテルの傘を借りる。ホテル近くの神社から上ろうとしたが私有地だった。次に下田海中公園に向かい、下田公園の上り口を捜す。解らず引返そうと思った矢先に、下田公園総合案内板を見つけるとそこが下田公園遊歩道入口となっている。道なりに遊歩道を上り、振り返ると下田海中公園の全景が望め、開園前のイルカの調教場面が見られた。
更に進むとお茶ヶ崎展望台があり、下田湾が一望された。更に暫く行った山頂分岐の所に下田城址の案内板があった。近くの空堀を見学して、天守台に続く石段を上がる。何の変哲もない広場で、この天守台跡に城があったとは信じがたい。
先端に行くと下田市街が開けていた。そこから季節外れのあじさい群落の遊歩道を通り、下岡蓮杖碑の所に出る。下岡蓮杖は日本営業写真師の祖といわれている。その先にペリーロードがある。この通りは、黒船で来航したペリー提督一行が了仙寺で日米和親条約付録下田条約締結のために行進した道です。平滑川沿いを石畳の道が続き、伊豆石やなまこ壁の家並み、柳並木が独特の風情を醸し出している。
用水に沿って5分程歩いた所に了仙寺がある。了仙寺はペリ-一行の応接所となり、以降米人の休憩所に使用された。寺奥に了仙寺横穴遺跡があった。私は一旦下田海浜ホテルに戻り、車で宝福寺に向かう。他のメンバ-は、徒歩で下田駅方向にある宝福寺に行く。宝福寺は唐人お吉と坂本龍馬で有名です。寺横にある唐人お吉記念館にも入館する。下田近郊の観光を終え、今日自由行動予定だったメンバ-の一人と別れる。
ここから、須崎遊歩道の起終点爪木崎に向かう。有料の爪木崎灯台駐車場横に須崎遊歩道のスタ-ト地点がある。爪木崎入口ゲ-トから先端部の爪木崎灯台に行く。途中に恋する灯台ハートのオブジェがあったので、灯台を入れて写真を撮る。
爪木崎灯台付近は風が強く肌寒い。早々に引返し、復路は池ノ段ビーチに沿って帰る。アロエの群落が目を惹く。駐車場に戻り、新ためて爪木崎と池ノ段ビーチの全景を振り返る。爪木崎花園の一角で昼食を摂る。ここから見える沢山の花を着けるエンジェルストランペットが見事だった。
今日は歩かないので、車で須崎側の遊歩道の起終点がある須崎港に向かう。漁港でタカアシガニ水揚げの最中だった。タカアシガニは日本近海の深海に生息する巨大な蟹で、脚に白色のまだら模様が入っている。ここでは須崎遊歩道起終点の道標前で写真を撮る。次に帰路途中の玉泉寺に立寄る。ここも了仙寺と同様に、米人の休憩所に使用され、その後総領事館となった。ここから伊豆急下田駅に行き、もう一人のメンバ-と別れる。
ここから2家族4人の旅となる。タライ岬遊歩道経由で本日の宿である休暇村南伊豆に向かう。まずこのコースの観光名所の龍宮窟に行く。伊豆急下田駅から國道136号線の田牛入口交差点を左折して、吉佐美大浜海水浴場方向に道なりに進み、そこから暫く行くと龍宮窟に着く。龍宮窟の有料駐車場に車を停める。龍宮窟の見所は大きな天窓のある洞窟(ヒーリングドラゴン)と遊歩道にある展望台から見える天窓のハート形洞窟とサンドスキー場です。タライ岬遊歩道の狭い舗装道路を更に進んで行くと、タライ岬歩道駐車場の先で車は行けなくなる。ここから先タライ岬まで距離があるので、ユータ-ンして休暇村南伊豆に向かう。休暇村南伊豆に15時15分頃に到着する。
日の入まで小一時間あったので、私だけタライ岬に行く。車で逢ヶ浜まで行き、そこから歩き始める。既に16時になっており、暗くなる16時半までに帰る必要がある。駈足でタライ岬に15分で着く。丁度太陽が水平線に沈む間際だった。帰りは逢ヶ浜まで11分で到着する。暗くなる前に休暇村南伊豆に着く。宿は満室で、夕食は本旅行で一番良かった。
2025年12月4日(木) 晴
休暇村南伊豆(9:10 24分) 🚘 伊豆急下田駅(9:34-9:50 35分) 🚘 河津七滝(10:25-10:40 48分) 🚘 天城トンネル(11:28-11:33 40分) 🚘 浄蓮の滝(11:47)
浄蓮の滝(11:53 1時間7分) 🚘 三島スカイウォーク(13:00-14:10 12分) 🚘 山中城跡(14:22-14:40 35分) 🚘 三島駅(15:15)
当初これからの行程は入っていなかったが、ゆっくり帰宅したいため一泊分追加した。ついでに帰路起点の三島までのルート上にある観光地も追加した。私は、その中で河津、天城は伊豆の旅で、2022年3月30日にも行っている。今回で3度目の訪問となる。
先ず、宿泊所が企画する朝のお散歩会や星の観察などの参加体験イベントがあり、朝のお散歩会に参加することにした。7時に1階ロビーへ集合して、弓ヶ浜を出発し、磯遊びに最適な逢ヶ浜(おうのはま)までの往復コースです。私は昨日既に車で行っているが、今朝は歩いて行くので、昨日を含めると休暇村からタライ岬まで歩いたことになる。
朝食を済ませて、休暇村南伊豆を9時10分にスタ-トする。途中伊豆急下田駅に立寄り買物をする。
河津七滝(かわづななだる)へは国道136号線に出るまで県道16号線を走り、日野交差点を直進する。アップダウンのある国道136号線を下田市街地まで走り、柳生入口交差点を左折して国道414号線を道なりに進む。河津七滝ループ橋手前を右折して1Km程で町営の無料河津七滝駐車場に着く。この間41Kmで1時間程かかる。今回は時間の関係で大滝のみを見学する。さすが河津七滝を代表する滝だけあって見ごたえがある。残念なことに、滝近くは私有地のため立ち入ることが出来ない。帰りは元の道にもどらず、通行禁止の表示があったにも関わらず反対方向に行ってみる。キャンプ場等あったが表示通り通行止めになっていた。しかたなく元来た道を引返す。次に旧天城トンネルと浄蓮の滝を訪れる。天城トンネルは国道414号線から旧道の未舗装道路に入る。トンネルを抜けた先に駐車して旧天城トンネルを見学する。そこから未舗装道路を通り再び国道に出る。国道沿いにある浄蓮の滝の観光客はまばらだった。その分狩野川に打ち落ちる浄蓮の滝の瀑音が心地よく聞こえる。
次は私達の帰路の起点である三島市に向かう。ここでも三島スカイウォークと山中城跡を観光する。三島スカイウォークは前々から行ってみたいと思っていた施設です。三島スカイウォークは約400mの長さを誇り、標高約80mの地点からの景色を楽しむことができ、橋の中央からは周囲の山々や富士山を一望できる。行ってみた感想は普通の橋桁に過ぎず、増してこの日は富士山が見えなかったので期待外れでした。施設内のスカイガーデンで昼食を済ませる。次にそこから10分程の距離の山中城跡を訪ねる。城跡マニアらしき集団にすれ違う。山中城は日本100名城に選定されている。城跡は良く整備されていて、歩き易かった。時間がなかったこともあり、かなり大きな遺構で隅々まで見ることは出来なかったが、天守跡までは行ってみた。山中城は北条氏が小田原防衛のために築城したもので、規模は小さいが下田城にもその旨の記載がある。しかし豊臣秀吉に攻められ、半日で落城した悲劇の城として知られる。ここですべての行程を終え家路に着く。三島駅に15時15分頃に着き、最後のメンバ-と別れる。私達は長泉沼津ICから高速に入り、安曇野へと急ぐ。
