中山15号墳(鍬形原古墳)

(概要)
 中山霊園内で保存されている15号古墳はマウンド(盛土)の裾を石垣上に組み上げた方墳で、一辺の長さ20m、墳高も5m等と大きいものです。正面性がきまっていて前庭部は丁寧に作られています。マウンドは固く盛られていますが横穴式石室の構築は粗雑で、裏込めの施設などはまったくありませんでした。早くから開口していたために副葬品の内容はわかりませんが、辛うじて残っていた土器の破片から築造年代は7世紀後半と推測されています。すでに律令時代で戸籍も編まれていたこの時代に、規模の大きい古墳が築かれていることは、当時のこの地域の様子を考える上で大変興味深いことです。(松本市HP転記)
(アクセス)
 国道19号村井下町北信号から県道287号に向けて入る。中山考古博物館を過ぎたところを左折する。そのまま坂を上ると中山霊園に着く。霊園入口近くに、鍬形原古墳入口の道標がある。 Map


鍬形原古墳入口
広大な中山霊園一角の古墳群の一つ。
中山15号古墳
一辺の長さ20m、墳高5mの方墳。
横穴式石室
玄室長4.8m、羨道長2.6m、幅1.8m、高さ1.8mの無袖横穴式石室は柵で閉じられているが、副葬品は遺失している。

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