中二子古墳

(概要)
 中二子古墳は、大室古墳群の中で最も大きく立派な古墳です。今回の調査で、内堀や中堤、外堀が全周し、墳丘や中堤は葺石で覆われ、内堀に工事や儀式の時に通った「わたり Jが存在することがわ かりました。
 かつて中堤は新堤沼を造るため、南側を大きく削りとられてしまったため、その部分を復元して中堤が一周している様子を再現しました。復元された中堤の上には、古墳を外敵から警護するために はにわ えんとうはにわ 立てられた盾持人形埴輪と円筒埴輪が、密接して並べられた様子も復元されています。
 この古墳からは、たくさんの埴輪が出土しましたが、その中から、円筒埴輪に人の顔が小さく表現された珍しい埴輪がみつかりました。日本全国でも数例しかないものです。また、形象埴輪のほとん どと円筒埴輪の一部に、海綿骨針の化石と結晶片岩の砂粒が入ることから、藤岡周辺で製作された埴輪が運ばれてきたと考えられます。
 中二子古墳では、石室が見つかっていません。どのような石室に、どのような副葬品が納められているかという謎が残されています。そこで、この古墳は墳丘に立ち入らず、外から見学するようにし てあります。いつの日かその謎が解明される時がくるかもしれません。(高崎市HP、案内板転記)
(アクセス)
 大室公園南口駐車場まで、北関東自動車道 波志江スマートインタ-より4.5km10分、伊勢崎インタ-より5.7km15分程です。 Map


後円部
後円部から前方部
前方後円墳側面