御射山獅子塚(みさやまししづか)古墳

(概要)
 本古墳は後円部を北東に向けた前方後円墳です。規模は全長58m、後円部径約26m、前方部幅約45m、高さ8~9m程です。後円部など墳丘の一部は削られていますが、古墳の形状は比較的良好に残っています。これまで正式な発掘調査が行われておらず、埋葬施設や副葬品等の詳細は不明ですが、周辺の状況から五世紀末から六世紀にかけて造られた古墳であると考えられます。
 本古墳を含む茶柄山古墳群は、五世紀代の古墳とともに馬を埋葬した墓が十基確認されるなど、馬と深い関わりをもつ集団の墓です。本古墳は、茶柄山古墳群中、最大規模の前方後円墳であり、馬匹生産において指導的立場にあった人物の墓と考えられます。
 本古墳は交通・輸送手段として重要であった馬を介してヤマト政権と密接な関係をもった地域であったことを示す重要な文化財です。(案内板転記)
(アクセス)
 国道153号飯田市立病院信号を病院側に入る。国道153号と並行して800m程行った県営松尾団地の一角にある。 Map


墳丘
横穴式石室があったと伝えられているが、石室は確認されていません。
墳丘
前方部の幅が広く、高くなっているのが特徴です。
墳丘
全長58m、後円部径約26m、前方部幅約45m、高さ8~9m程の前方後円墳です。一部壊されているが、前方後円墳の形を良く残している。

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