祖父が塚古墳

(概要)
 神戸原扇状地南部の末端近く、標高658mのところに位置する。古墳時代後期六世紀末築造された円墳である。
 墳丘はやや不整な円形で、直径16m、高さ2.5mをはかり、内部に横穴式石室を蔵する。南に向いて開口する石室は狭長羽子板状で、奥壁と両側壁を五段~六段の乱石積、天井を巨大な花崗岩で覆う。その規模は奥域8.1m、奥壁部分での幅1.9m、高さ1.8mである。祖父が塚古墳は明治十年代に開口されたが、出土品は惜しくも散逸した。ただ一部の玉類、銀環、頸椎、大刀の装具などが、宮内庁書陵部に所属されている。この古墳は南方の鼠穴集落付近に当時あった村の、おそらく首長一家の家族墓と考えられるが、たいへん貴重な文化財として、大切に保存したいものである。(案内板転記)
(アクセス)
 県道306号から林道南馬羅尾線に入る。800m程行くと祖父が塚古墳の道標があり、近くに駐車スペ-スがある。 Map


林道南馬羅尾線入口
林道入口と古墳入口に道標がある。
正面
直径16m、高さ2.5mの円墳。
石室
奥域8.1m、奥壁部分での幅1.9m、高さ1.8mの横穴式石室。

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