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ポルトガルの道巡礼(ポルトガル編) ポルト(Porto)~トゥイ(Tui)

はじめに

 以前、私の友達夫婦に、サンチャゴ巡礼の話をすると、非常に関心を示していた。最近になって、巡礼したいというので、私も同行することになる。そこに妻と娘も加わる。娘と友達は現役なので、日程は2019年5月のゴ-ルデンウィ-クを最大限利用することになる。10日間程の日程なので、最大150Km程のコース選定となり、限られたものになる。私からフランス人の道サリアとポルトガルの道ヴァレンサ出発の2案を提案する。結局ポルトガルの道に決まり、出発地はヴァレンサになる。参加者は妻と娘が加わったことにより5人になる。私たち夫婦は航空運賃節約のため、ゴ-ルデンウィ-クの前後に日にちを追加する。その分日数が増えたのでポルトから出発することにする。航空便の手配と到着日のホテル手配は各自行う。
 巡礼は天気に恵まれ快適な旅となった。ポルト出発第一日目だけ、肌寒くほんの少し雨にあったが、それ以降は快晴の天気だった。従ってバレンサ-出発組は最高の天気で旅を終えた。私は9年前にアルルから1,800Km程歩いた経験がある。今回は巡礼の道は違うが、前回とは様変わりの感がする。それは巡礼者数が増え、皆携帯電話を持っていたことだ。本来巡礼の旅とは、外部との接触を避け、ひたすら祈りの時間を過ごすことだと、私は理解していた。ところが、今やレクレ-ション化しているように、私には思えた。自転車がやたらに増え、賑やかな話声があちこちから聞こえた。
 ポルトガルの道から次のような印象を受けた。ポルトガルはやたらに石畳が多く歩き辛い。道路と民家、葡萄畑等と林、小高い山が交互に現れる。道路と並行して巡礼路がある。黄色い矢印が多箇所に表示され、市街地以外は迷うことはない。青い矢印は反対方向で、ポルトガルでは多くすれ違った。道の両端には石垣があり、仕切られていた。またどの家も高い石垣で囲っていた。スペインはポルトガル程細かい石畳でないので歩き易い。道標は黄色い矢印とホタテ貝の矢印が混在して、サンチャゴまでの距離表示があった。アルベルゲはポルトガルは少なく、スペインは私営を含めて多い。値段は5~12€で、値段なりに設備の違いがある。ホテルは日本に比べて、格段に安価なのでたまに利用すると良い。巡礼者が増えたので、予約出来るところは予約した方が安心だ。巡礼は早立ち、早着を基本にした方が良い。アルベルゲの確保が楽で、シャワ-が水になることもない。暑い中を歩く時間が少なく、疲労も少ない。私達もそれに倣い夜明けとともに出発したが、他の巡礼者の足が速く追い抜かれるばかりで、アルベルゲ到着は遅れてしまう。9年前は追越すことが多かったが、今は逆の立場となった。目的地サンチャゴに到着すると、教会から巡礼証明書の発行を受ける。今回は巡礼者が多く、巡礼証明書をもらうまでに2時間以上待たされた。本来であれば、大聖堂で巡礼者だけのミサに参列し、 ボタフメイロ(吊香炉)の儀式でクライマックスに達し、巡礼のフィナーレとなる。しかし、今年は大聖堂が工事中で見学のみとなった。最後の贅沢は、サンチャゴのパラドールに宿泊したことだ。
 ポルト(Porto)、サンチャゴ(Santiago)等の大きな町は観光客で溢れていた。トゥイ(Tui)は教会の鐘の合奏とその後のイベントで一晩中騒いでいた。サンチャゴでは夜にマラソンがあった。ポルトでは学生の大集団が行進していた。こんな旅をしていると、思いがけないことに出会わす。それがその日まかせの巡礼の旅の面白さです。

(移動)

2019年4月23日(火) 東京 晴 イスタンブ-ル 曇
中萱駅(9:03 15分) → 松本駅(9:18 32分) → 松本BT(9:50 3時間18分) → パスタ新宿(13:08)
新宿駅(15:10 56分) → 日暮里駅(15:31-15:39 1時間14分) → 成田空港駅(16:53)
成田空港(21:20 12時間) → IST-アタテュルク空港(翌3:20)
 今日から明日にかけてポルトガルのポルトまで長い移動が始まる。余裕を持って早め早めに行動する。新宿のダイヤモンドダイニングで昼食を摂り、成田空港へは飛行機出発の4時間半前に着く。チェクインカウンタ-前でうろうろしていると、係員に声をかけられ自動チェクイン(17:50)をしてもらう。今回は値段が1番安かったトルコのタ-キッシュ航空を利用する。イスタンブ-ル経由ポルト行です。イスタンブ-ル便TK53は出発ゲ-トが47から35に、出発時間が21:40から21:20に変更される。イスタンブ-ルとは6時間の時差があり、現地時間翌3時20分頃着陸する。

(ポルト観光)

2019年4月24日(水) 曇時々雨

IST-アタテュルク空港(3:20-8:50 5時間00分) → OPO-フランシスコ・サ・カルネイロ空港(11:48)
アエロポルト駅(12:50 31分) → サン・ベント駅(13:21-13:40 5分) ⇒ サント・アント-ニオ・ドスコングラガ-ドス教会(13:45 14分) ⇒ グレリゴス教会(13:59-14:35 27分) ⇒ 市役所(15:02-15:11 12分) ⇒ サン・ベント駅(15:23 25分) ⇒ ポルト大聖堂(15:48-16:07 25分) ⇒ ドン・ルイス1世橋(17:54-18:36 1時間3分) ⇒ シェ・ラパン(20:16-20:36 48分) ⇒ レジデンシャル トゥリンフォ(21:24) 28,679歩
 イスタンブ-ルのアタテュルク空港まで12時間かかり少し疲れた。イスタンブ-ルとの時差は6時間です。乗継の待時間が5時間程あるので、良い休憩となる。アタテュルク空港(Atatürk Airport)は曇空だった。乗継手続きは殆ど何もすることがないので、すぐ済んだ。待時間5時間はさすがに長く何もすることがなく退屈です。しかもポルト便TK1451の出発が8時15分から8時35分、8時50分と遅れる。ポルト便の飛行機は満席で中国人の隣席となる。上空には雲が厚く垂込め、そこを抜けるとポルトまで雲の上の飛行が続いた。ポルトガルとの時差は8時間あり、ポルトのフランシスコ・サ・カルネイロ空港には現地時間11時50分頃到着する。入国手続きを済ませ、地下鉄アエロポルト駅(Aeroport)へ向かう。地下鉄といっても、この線は殆ど地上を走る。
 ポルト(Porto)リスボンに次ぐ人口23万人のポルトガル第二の都市です。
ロ-マ時代はポルトゥス・カ-レと呼ばれ、ポルトガルの語源だ。
その後、西ゴ-ト、イスラム時代を経て現在に至る。
1415年エンリケの指揮で他国を攻めたのが、大航海時代の先駆けだ。
また、ドロウ川南岸はポ-トワインで有名です。
の観光予定を考えてなかったので、取敢えず観光地が集結しているサン・ベント(São Bento)駅に向かう。切符の買い方がわからず、近くの人に券売機の操作をしてもらい購入する。訳の解らないまま先行の乗客のとおり切符をチェックして駅に入る。サン・ベント駅を出る時も先行の乗客に従ってそのまま駅を出る。後で知ったことだが、降車時チェックしないのは乗客の良心を信じ、そのかわり時々検札があり、不正があれば相当の罰金があるそうだ。
 サン・ベント駅を出ても行く当てがなく、まず近くにあるサント・アント-ニオ・ドスコングラガ-ドス教会(Igreja de Santo António dos Coongregados)に入る。そこを出ると近くに尖塔が見えたので、坂を上っていく。その塔は
グレリゴス教会(Ig.dos Clérigos)歴史地区の最も高台にある。
18世紀建造のバロック様式の教会。
鐘楼まで76mあり、ポルトの主要観光地が一望出来る。
でポルトのランドマ-クとなっている。少し風が出て、雨も降りだしたが尖塔に上ることにする。すれ違いが難しい狭い急な階段をリュックを背負って上る。しばし、ポルト旧市街の全景を見渡す。日本人夫婦がいたのでポルト大聖堂の建物を教えてもらう。視界はいいのだが、雨風のため早々に引き返す。帰りは団体客に遭遇し、幾度も待たされながら降りる。
 上から見たポルト大聖堂は直ぐ傍に見えたが、歩くと複雑に入組んだ路地に迷い、方向違いの市役所(Câmara Municipal do Porto)に着く。再び雨が降り出したので
サン・ベント駅20世紀初に修道院の跡地に建設された。
ホ-ルの壁に飾られたアズレ-ジョが有名。
ポルトの歴史的出来事を描写。
で雨宿りと、ホ-ルの四方に飾られたアズレ-ジョを観賞する。小降りになったので、再びポルト大聖堂を目指す。雨風が強くなった頃、
ポルト大聖堂(Sé do Porto)要塞として建造されたものが教会に
改修された。内部の銀細工の祭壇と
回廊のアズレ-ジョが美しい。
内に入れた。そこでクレデンシャル(2€)5人分を購入する。拝観券を買い、内部に入ると、銀細工の祭壇と数多くのアズレ-ジョ(azulejo)が見事だった。
 ここから夕食を摂りに、ドン・ルイス1世橋が架かるドロウ川に向かう。道を間違ってインファンテ橋(Pte.do Infante)に突き当たる。そこからドロウ川に沿って歩き、ドン・ルイス1世橋の上部に出る。
ドン・ルイス1世橋(Ponte de Dom Luis 1)1886年建造された鉄製のア-チ橋。
高低差のある両岸を結ぶ二重構造。
下層が道路、上層が地下鉄と道路で
どちらにも歩道あり。
の上部を渡り、その高台から眺めるポルト旧市街の赤い屋根の連なりは、アニメチックな景観を呈していた。ケーブルカ-は値段が高いので、歩いてドロウ川岸に降りる。今度はドン・ルイス橋の下部を通り対岸に渡る。そこの川岸にあるシェ・ラパンで夕食を摂る。この店の人気メニュ-のタコのオ-ブン焼きと数品注文する。観光地なので、値段は高めです。食事を済ませ、徒歩で今夜の宿レジデンシャル トゥリンフォ(Residencial Trinfo)に向かう。宿はサン・ベント駅近くにあったが、探すのに手間取りチェックインが21時半近くになった。

(巡礼)

2019年4月25日(木) 曇時々雨、晴
Porto(10.0Km) 🚈 Custió(17.6Km) ⇒ Vilarinho(13.3Km) ⇒ S. Pedro de Rates  🚈:10.0Km + 30.9Km=40.9Km 46,485歩
レジデンシャルトゥリンフォホテル(7:31) ⇒ サン・ベント駅(8:35 23分) ⇒ ウスティオ駅(8:58)
ウスティオ駅(8:58 34分) ⇒ カフェテリア(9:32 29分) ⇒ モレイラ橋(10:01 1時間33分) ⇒ モステイロ(11:34 42分) ⇒ ジアン(12:16 19分) ⇒ カフェ(12:35 1時間28分) ⇒ ヴィラリーニョ(14:03 28分) ⇒ ザメイロ橋(14:31 1時間14分) ⇒ 高速(A-7)高架下(15:45 19分) ⇒ アルコスカトリック教会(16:04 1時間5分) ⇒ アルベルゲ(17:42)
 今日の宿泊予定São Pedro de Ratesまで40.9Kmある。Porto市街地の道路歩行を避けるため、地下鉄で巡礼路に近いウスティオ駅(Custió)まで行く。そこまで行くと目的地まで10Km程短縮出来るので、歩き始めの距離が31Kmとなり少し楽になる。駅を出て右に進むと、道路にぶつかりそこが巡礼路となっている。すぐ黄色の矢印をみつけ左折する。念のため通行人にサンチャゴの方向を地図で確認する。しばらく歩いたところのカフェテリア(Confeitaria Pão Quente As Padeirinhas de Cuatio)で朝食を摂る。ここから本格的な巡礼の旅が始まる。舗装された道路と石畳が繰り返され、かなり足に負担がかかる。しかも車が猛スピ-ドで近くを走るので気になる。モレイラ橋(Ponte de Moreira)を10時1分に渡り、国道(N-110)にぶつかる。国道(N-13)と並行して進み、モステイロ(Mostelrό)を11時34分に通過する。そこから国道(N-306)上を歩き、ジアン(Giao)を12時16分に通過する。国道を逸れ、暫く行ったところのカフェ(Pastelaria)で昼食休憩とする。そこから1時間程行った分岐点を、間違って右方向のアルベルゲ(Mosteiro de Vairao)方に行く。早く気がつき、引き返して左折する。
 両サイドを高い石垣で囲まれた石畳を暫く進むと、林の中を通り民家密集地に突き当たる。ヴィラリーニョ(Vilarinho)の町でそこにもアルベルゲがあった。国道(N-306)沿いを20分程歩くと左に入る迂回路がある。道路を横断しア-ヴェ川(Rio Ave)方向に下ると門のようなものがある。そこを潜るとア-ヴェ川に架かる石畳のザメイロ橋(Ponte de Zameiro)がある。石畳のいなか道を15分程行くと再び国道(N-306)に出る。国道を進んでもいいが、多少距離は増えるが迂回路を進む。その頃から雨足が強くなり、雨具を着たが暫くして止んだ。高速道路(A-7)の下を潜り、農道と田舎道を通り、国道(N-306)を横断して教会(Igreja de Arcos)横を通る。国道(N-206)を横断して暫く進むと、サン・ペードロ・デ・ラテス教会(Igreja de São Pedro de Rates )との分岐点にぶつかる。そこを右に1時間程行くとアルベルゲ(Albergue de peregrinos S. Pedro de Rates)がある。何故かアルベルゲの裏には農機具が展示していた。近くの18時に閉まるス-パ-マ-ケット(Mini Mercado)で、急いで飲食物を買う。夕食は近くに1件だけあるレストラン(Restaurante Regional O Peregrino)で済ます。

2019年4月26日(金) 晴
São Pedro de Rates(16.3Km) ⇒ Barcelos(9.8Km) ⇒ Alto da Portela  26.1Km 43,016歩
アルベルゲ(7:21 1時間46分) ⇒ ペードラ・フラーダ教会(9:18 29分) ⇒ ノサ・センホラチャペル(9:47 59分) ⇒ カトリック教会(10:46 50分) ⇒ サント・アンドレ教会(11:36 9分) ⇒ メデヴァル橋(11:45 25分) ⇒ バルセロス考古学博物館(11:50-11:54 8分) ⇒ メボム・イエス・ダ・クルス寺院(12:02 42分) ⇒ カフェ(12:44-13:03 1時間10分) ⇒ タメル(14:13 46分) ⇒ アルベルゲ(14:59)
 ここは公営のアルベルゲだったので、二人で10€箱に入れる。7時半頃の日の出とともに出発する。ここにきて初めて巡礼路らしい道となる。田んぼ道は昨夜の雨で水たまりが出来ている。林越しに太陽が顔を覗かせる。1時間程歩いたところで、サンチャゴまで208Kmの道標を見つける。暫くのどかな巡礼路を進むと、民家密集地に入る。ここがペードラ・フラーダ(Pedra Furada)だ。国道(N-306)に出ると小さなペードラ・フラーダ教会(Igreja Paroquial de Pedra Furada)がある。ここも扉は閉まったままだ。国道(N-306)を30分程進み、ノサ・センホラチャペル(Capela de Nossa Senhora da Guia)の先を左折して林の中に入る。住宅街を下り高速道路(A-11)下を抜けると、バルセロス(Barcelos)の表示ある。あぜ道を直進すると、小さな尖塔のあるカトリック教会(Igreja Paroquial de Carvalhal)に着く。近くにサンチャゴまで199Kmの道標を見つける。時々ひっそり祀られた祠、交差点の十字架、形ばかりの教会に佇む老人の姿を見る。このあたりから都市に近づきつつ景色になり、墓の横を過ぎると国道(N-205)に出る。
 いよいよバルセロスの市街地だ。道路を歩いているとサント・アンドレ教会(Igreja de Carvarhal de Santo Andre)の案内板を見つけ、そこを見学する。再び道路に戻り、カーヴァド川(Rio Cãvado)に架かるメデヴァル橋(ponte Medieval)を渡ると、

バルセロス(Barcelos)バルセロスはローマ時代の植民市都市で現在はプラガ県の人口約2万人です。
この街を象徴するシンボルは雄鶏伝説でバルセロスの雄鶏と言われている。
また織物業と日干しレンガの生産で有名な街です。
の旧市街となる。橋からは、石垣の上に築かれた城塞のような所にあるバルセロス考古学博物館(Paço dos Condes de Barcelos)が一際目立つ。そこからカーヴァド川と川向こうの街並みが一望出来る。
近くにはバルセロスの雄鶏のモニュメントが設置されている。市庁舎(Barcelos City Hall)傍を通り商店街を突き当たるとボム・イエス・ダ・クルス寺院(Templo do Senhor Bom Jesus da Cruz De Barcelos)のある広場に着く。ここにもバルセロスの雄鶏のモニュメントが設置されている。公園を通り、道路の歩道を1時間程歩くとヴィ-ラ・ボア(Vila Boa)に入る。そこから左折して、途中にあったカフェ(Vila Cafe)で昼食休憩をする。
 遠くにサッカ-場を見て、30分程歩くと線路にぶつかる。矢印はかなり迂回するようになっていたが、迂回してきた巡礼者に線路を横断するよう見張りまでしてくれる。無事線路横断し、暫く進むと石畳の新設工事の現場に出くわす。今でも石畳を作っているのだと、新たな認識をする。タメル(Tamel)の標識から上り坂になり、山間の道路を上り切る付近に教会がある。そのパロクアル教会(Igreija Paroquial São Pedro Fins)横の階段を上ると、新しいアルベルゲ(Albergue de S. Pedro Fins - Tamel - Barcelos)がある。アルベルゲ前の芝生広場でのんびりしていると、受付の係員からパン販売車が来ていることを教えられ、アルベルゲで既に買っていたが更に購入する。このアルベルゲには簡単な食べ物と飲み物を備えている。すぐ前の17時から食事出来るレストラン(Restaurante 2000)で夕食を摂る。

2019年4月27日(土) 快晴
Alto da Portela(10.2Km) ⇒ Lugar do corgo(14.7Km) ⇒ Ponte de Lima(18.6Km) 🚙 Rubiães  24.9Km + 🚙:18.6Km = 43.5Km 45,125歩
アルベルゲ(5:43 29分) ⇒ ノサ・セニョ-ラ教会(6:12 44分) ⇒ タバス橋(6:56 54分) ⇒ サン・セバスチャチャペル(7:50 1時間9分) ⇒ 議会(8:59 26分) ⇒ ファッシャ(9:25 25分) ⇒ スナックバ-(10:50-11:09 46分) ⇒ Ponte de Lima 1Km表示(11:55 19分) ⇒ ポンテ・デ・リマ(12:14 35分)
Ponte de Lima(13:09 26分) ⇒ Albergue de Peregrnos S.Pedro de Rubiães(13:35)
 今日は、2日後に友達とバレンサ-(Valença)で15時までに会うため、出来るだけ距離を稼ごうと暗いうちにスタ-トする。それでも2日間で60.4Kmで、しかも山越えがあるので、ポンテ・デ・リマ(Ponte de Lima)からルビアンイス (Rubiães)までバスの便があることを、前日にアルベルゲの係員に確認した。宿泊所の関係でどちらかの日は40Kmを超えるので、バスを利用することを選択肢とする。
 国道(N-204)を少し上って下りにかかり、暫く行くと十字架のある真新しいノサ・セニョ-ラ教会(Igreja Nossa Senhora de Fátima)がある。巡礼路はそこの階段を降りた広場を通り、農道へと繋がっている。ネイヴァ川(Rio Neiva)に架かるタバス橋(Ponte Das Tábuas)を渡る頃、ようやく太陽が畑越しに顔を見せる
 国道(N-204)を横断して狭い住宅地の路地を歩いていると、道路上の馬と出くわす。パンを一切れ与えると、何と私たちに付いてくるではないか。それから20分程、付かず離れずついてきた。地元の人らしき人に、ようやく追い返してもらう。そこから林の中を進み、サン・セバスチャチャペル(Capela de São Sebastião)のある十字路で国道(N-204)を再び横断し、葡萄畑の中を進む。すると巡礼者がたむろする花で囲まれたホタテのついたLugar do Corgo Casa Fernandaと名前の案内板がある家があった。後で確認すると、ユ-スホステルだった。再々度国道(N-204)を横断すると、15分程のところに教会のような建物の議会(Junta de Freguesia de Vitorino dos Piães)がある。巡礼路は国道(N-204)に沿って続いている。そこから山道になり、民家には花が沢山植えられている。道沿いには白いサトイモ?科と思われる大きな花が群生している。国道(N-203)に出ると、ファッシャ(Facha)の表示があり、Ponte de Limaまで10.4Km、2時間6分の細かい数字表記のところを左折して、急坂の山道となる。そこをスピ-ドを出して走る自転車にびっくりする。20分程歩いて道路に出て、すぐ左折するところにPonte de Limaまで9Km、1時間49分の細かな表示をしている。そこから先Ponte de Limaまで同様の表示が沢山ある。スナックバ-(Bogani Desperta Mariaestina)で朝食休憩とする。
 葡萄畑といくつかの集落を過ぎると、壁に手書きのPonte de Lima 1Kmの表示が目につく。2分程行くとローベラ川(Rio Trovela)に架かる小さな橋がある。さらに暫く進むとリマ川(Rio Rima)に架かる長い橋が見えてくる。橋を過ぎ、リマ川面した緑地帯を教会(Igreja de Nossa Sra. da Guia)、ホテル(INLIMA Hotel & Spa)、博物館(Igreja de Nossa Sra. da Guia)等の建物を経て、やがて

ポンテ・デ・リマ(Ponte de Lima)人口約4万3千人の小さな町だが、
ポルトガル建国以前の1125年にポルトガルの初代国王の母親である
ドナ・テレザ(D. Teresa)から、最初の勅許状を授与された町です
の街に入る。
 ポンテ・デ・リマ市街地に入ると、ブロンズのモニュメント2体がまず目につく。河原には沢山の車が駐車し、大勢の観光客で賑わっている。背景に
ローマ橋(Ponte romana e Medieval)ポルトガルで最も美しいとされる橋で380mの長さがある。
またこの町は毎年イースター後の春に開催される牛追い祭り
(Vaca das Cordas:ヴァカ・ダス・コルダス)が有名です
が優雅な姿を見せている。ここまで24.9Km歩いている。インフォメーションでポンテ・デ・リマ(Ponte de Lima)とルビアンイス(Rubiaes)の間の宿泊所を尋ねると、紹介され予約をしてくれるらしいが、場所がよくわからないので断る。ルビアンイス行きのバス乗場を訪ねると、タクシ-オンリ-だという。ここからルビアンイスまで18.6Kmあるので、歩くのは無理と考え、タクシ-を利用することにする。ただ値段が気懸りなので、タクシ-運転手と交渉すると25€だったので、即決乗り込む。運転手に言葉は通じないが、ローマ橋が見える橋の上と、眺めの良い峠付近の高台で車を止めて写真撮影をさせてもらう。アルベルゲ(Albergue de Peregrnos S.Pedro de Rubiães)の前に横づけする。13時35分に着き、巡礼者としては気がひける。明日の待合わせに間に合わせるためと、自己納得させる。十分休養をとり、明日からの巡礼に備える。19時20分頃少し下がった所にあるレストラン(Restaurante Bom Retiro)で夕食を摂る。

2019年4月28日(日) 快晴
Rubiães(16.9Km) ⇒ Valença(3.4Km) ⇒ Tui  20.3Km 42,301歩
ルビアンイス(7:06 32分) ⇒ ロ-マ橋(7:38 51分) ⇒ 宿泊所カペラ(8:29 8分) ⇒ サン・ベント教会(8:37 1時間5分) ⇒ チャペル(9:42 41分) ⇒ アルベルゲ(10:23 1時間42分) ⇒ ヴァレンサバスタ-ミナル(12:05 20分) ⇒ ヴァレンサ駅(12:14 24分) ⇒ ヴァレンサ要塞(12:38)
ヴァレンサ要塞_Fortaleza(12:37 5分) ⇒ バル(13:33-14:10 5分) ⇒ 国境(14:51 36分) ⇒ カテドラル(16:27 3分) ⇒ アルベルゲ(16:30)
 アルベルゲから国道(N-201)を20分程下り、左折して大きな石が敷かれた山道に入る。10分程でロ-マ橋(Ponte Romano)に出会う。道路を横断して、3分程行くとコウラ川(Rio Coura)の大きな水音が聞こえる。再び道路を暫く歩き、右折して石畳の山道となる。さらに25分程歩くと小さな宿泊所(Casa da Capela)があり、傍には水飲み場がある。さらに進み道路に出るとりっぱな大きなサン・ベント教会(Igreja Sao Bento da Porta Aberta)があり、寄ってみるが閉まっている。傍にある携帯電話の鉄柱が気になる。
 教会の裏手から山道に入り、20分程いくと視界が開け、ヴァレンサ(Valença)の町まで見通せる。急坂を下ると、再び山道となる。田んぼの畔みたいなところを出ると、チャペルと出くわす。40分程田舎道を行くと、まだ10時半というのに泊り客らしい人影が見えるアルベルゲ(Albergue Quinta Estrada Romana)がある。そこには各巡礼地までの距離が派手に表示されている。10分程で小さな川に架かる石橋(Ponte Pedreira)にかかり、傍には食事、宿泊の出来る建物がある。
林を抜けると開けたValençaと書かれた大きな案内板があり、そこから住宅地に入る。国道(N-13)を渡り、十字架のところを左に入る。石畳と舗装された道路のある住宅地を45分程歩き鉄道高架下を抜けると、ヴァレンサのバスタ-ミナル裏手に出る。そこから街路樹のある通りから右折して、ヴァレンサ(Valença)駅に行き、友人の到着時間を調べる。ポルトからの便数は少なく、ヴァレンサ駅9:57、11:15、15:11着の3便あることを確認する。
 ヴァレンサ駅を出て通りに戻り、スペイン通りに入る交差点から左の坂道を登ると城塞下のトンネル(Portas do Sol)にぶつかる。そこを抜けると、周囲を要塞(Fortaleza)に囲まれた商店街、飲食店が林立し、2つの教会がある

ヴァレンサ(Valença)スペインとの国境を接する1万4千人ほどの小都市です。
2つの多角形から構成され、星形要塞と言われる。
現在の要塞は17,18世紀に建設されたもので、壁の周囲は約5Km。
城壁には砲台等があり、軍事拠点だったので眺めはすばらしい。
城塞内に旧市街があるが、城塞内に街があるのは珍しい。
の旧市街に入る。約束していたサント・エステヴァン教会(Igreja de Santo Estevão)前で13時半過ぎまで待つが現れない。その間城塞の上に立ち、ミ-ニョ川(Rio Minho)方向の風景を写真に撮ったり、サント・マリア教会(Santa María dos Anjos)を巡る。そこで巡礼路沿いのバル(Casa de Vila)でビ-ルを飲みながら待つ。14時過ぎまで待つが、来ないのでトゥイに向け出発する。
 城壁下のトンネルを抜け、石畳の道を暫く下ると、ミ-ニョ川(Rio Minho)に架かる国際橋(Ponte Rodo-Ferroviária de Valença)に出る。国際橋の歩道橋を渡っていると、中間点にヴァレンサ(Valença)とトゥイ(Tui)の境界線の足跡と矢印がある。ここがポルトガルとスペインの国境だ。
 鉄橋を渡り切ったところにESPANAの表示がある。時差があるので、時計を1時間進める。ここからスペインの国境の町

トゥイ(Tui)人口は1万7千人程だが、年々少しずつ増えている。
カテドラル(大聖堂)は、ロマネスクとゴシックの建築様式で、1120年に建造が始まった。
1225年前後に建てられ西側の門(ポルターダ)は見事なゴシック建築だ。
他にサン・テルモ教会、サント・ドミンゴ修道院がある。
だ。巡礼路の石畳はフラットで歩き易い。スペインらしい町並みを感じる。40分程でカテドラル(Catedral de Santa María de Tui)に着くと、階段上で友人が待っていた。多くの人で賑わっている。聞くと、最初からトゥイのカテドラルで15時に待ち合わせると思っていて、ヴァレンサでは待つつもりはなかったらしい。事前の確認が甘かったようだ。ヴァレンサへは9時57分着の特急で来たようだ。教会裏のアルベルゲ(Xunta)に16時30分に到着し、宿泊手続きをする。ほゞ満室状態だ。18時頃、近くのすべての教会の鐘楼から奇妙な大きな鐘の音が聞こえ始めた。鐘楼には人がおり、1時間程鳴り響いた。アルベルゲで聞いた近くのレストランで、19時20分頃から夕食を摂る。カテドラルの前はまだ大勢の人で賑わっていて、この状態が一晩中続いていたようだ。


参 考
(航空便)
 往路(飛行時間 12時間10分、乗継時間 4時間55分、飛行時間 4時間55分) : タ-キッスエアラインズ
  2019年4月23日(火) 21:25 :narita ⇒ 2019年4月24日(水) 3:35 :ist
  2019年4月24日(水) 8:30 :ist ⇒ 2019年4月24日(水) 11:20 :opt
 復路(飛行時間 4時間30分、乗継時間 6時間55分、飛行時間 11時間30分) : タ-キッスエアラインズ
  2019年5月8日(水) 12:15 :opo ⇒ 2019年5月8日(水) 18:45 :ist
  2019年5月9日(木) 1:40 :ist ⇒ 2019年5月9日(木) 19:10 :narita
(航空券、燃料、税金、手数料等)
  106,240円×2=212,480円
(宿泊)
 2019年4月24日~2019年4月25日 : レジデンシャルトゥリンフォ(Residencial Trinfo) 50€/2人=25€
 2019年4月25日~2019年4月26日 : Albergue de Sao Pedro de Rates 10€/2人=5€(寄付)
 2019年4月26日~2019年4月27日 : Albergue da Casa da Recoleta 10€/2人=5€
 2019年4月27日~2019年4月28日 : Albergue de Peregrnos S.Pedro de Rubiães 10€/2人=5€
 2019年4月28日~2019年4月29日 : Albergue de Xunta 12€/2人=6€
(キャッシング)
 2019年4月23日155€=20,106円(為替129.71) 新宿
 2019年4月27日150€=19,046円(為替124,712) Porto
 2019年4月28日200€=27.653円(為替138.26395) Valença