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フィニステラの道(Camino Fisterra)巡礼日誌

(フィニステラの道 : Santiago de Compostela ⇒ Fisterra)
- 2010/6/27~7/1 -

はじめに

 目的地サンチャゴまでの巡礼を終えた今、フィニステラまでは惰性のようなものかも知れない。しかし、旅立ってみると、カミーノフランセより巡礼らしいと感じた。巡礼者は少なく、大きな教会もないが、何か心に感じるものがあった。大西洋が初めて見えた時には感激した。
 巡礼日誌には参考のために、解っている範囲でタイム、距離、累計距離(サンジャン.ピエド.ポーとアルルからとその合計)、値段を明記した。写真は文書内に赤書きした。

(フィニステラトの道)

2010年6月28日(月) 快晴

距離=22.0Km 累計距離=22.0Km+1,587.5Km=1,609.5Km 所要時間=6時間45分

Santiago(サンチャゴ) de(デ) Compostela(コンポステーラ)(10:30 5時間45分) ⇒ Pontemaceira(ポンテマセイラ)(16:15 1時間) ⇒ Negreira(ネグレイラ)(17:15)
 予定どおりFisterra(フィニステラ)に3日間をかけて行くことにする。アルベルゲを8時30分に出発する。格式あるパラドール前で昨日食事をともにした変なスペイン人セザールを見かける。会わないよう待機するが、なかなか動かないためしかたなく挨拶することになる。そこに名古屋出身の夫婦に会う。そのパラドールが巡礼者に朝食をふるまってくれるということで、居合わせた8人でご馳走になる。パンは非常に美味であった。記念写真を撮り、日本人夫婦とはそこで別れる。スペイン人が1人増え、4人の巡礼となる。Santiago(サンチャゴ) de(デ) Compostela(コンポステーラ)の出発が大幅に遅れ、10時30分となる。このルートは山道の連続で、巡礼路らしさを感じる。とにかく暑さにはまいる。巡礼道標はFisterra(フィニステラ)までの残り距離を表示しているらしく、85.827Kmといった中途半端な数字を表記していた。16時15分にPontemaceira(ポンテマセイラ)のタンブレ川に架かるりっぱなPonte Maceira(石橋)を通過する。残すところ5Km付近のBarに立寄る。ビールがうまい。そこを15時50分に出発する。17時15分にNegreira(ネグレイラ)の市営Albergue San José(アルベルゲサンジョセ)(12€)に到着する。建物は新しく快適だった。近くのスーパに行き、食材を仕入れ、9時頃から4人で自炊(12€)した。サラダ、マカロニ、肉料理と豪華なものだった。ここではスペイン人のセザールが活躍した。
2010年6月29日(火) 快晴

距離=33.0Km 累計距離=55.0Km+1,587.5Km=1,642.5Km 所要時間=10時間25分

Negreira(ネグレイラ)(7:05 2時間35分) ⇒ Portocamiño(ポルトカミ-ニョ)(9:40 2時間40分) ⇒ Fontecada(フォンテカダ)(12:20 5時間10分) ⇒ Olveiroa(オルベイラ)(17:30)

 朝食を摂り、7時5分に出発する。国道5601の上にCapela de San Mauro(教会)の一部があり、そこを潜り抜ける。今日も山道と道路のアップダウンのある巡礼路を、暑さと戦いながら進む。9時35分にPortocamiño(ポルトカミ-ニョ)手前のIglesia San Mamede de la pena(教会)、12時20分にFontecada(フォンテカダ)のIgrexa de San Martiño de Fontecada(教会)を通過する。この一帯はトウモロコシ畑が圧倒的に多い。Olveiroa(オルベイラ)までBarが2件しかないので、12時30分頃時間的によかったBarでビールを飲みながら昼食を摂る。家に帰国が7月14日に延びたことを伝える。15時目的地手前1.5Km付近のBarで本日2回目の休憩を取る。ビール2杯をサービスのポテトフライをつまみに飲むが、とにかくうまい。娘等を30分待ち、サッカの日本戦を暫く観戦して再出発する。アルベルゲには17時30分に到着する。巡礼者が多く、フロアマットの部屋となる。20時から私たち4人とドイツ人のカール・ハインズとその連れの女性2人と夕食を摂る。
2010年6月30日(水) 快晴

距離=33.0Km 累計距離=88.0Km+1,587.5Km=1,675.5Km 所要時間=11時間00分

Olveiroa(オルベイラ)(6:30 5時間50分)  ⇒ Cee(セー)(12:20-13:25 3時間5分) ⇒ Fisterra(フィニステラ)(16:30-16:55 30分) ⇒ Fisterra(フィニステラ)岬(17:25-18:50 40分) ⇒ Fisterra(フィニステラ)(19:30)

 ひさしぶりに6時30分の早い出発となった。8時に国道沿いのBarで朝食を摂る。多数の風車が印象に残る。8時40分再出発する。アップダウンのある巡礼路をしばらく歩くと、11時頃突然眼前に大西洋が開けた。感動するとともに、巡礼の終わりをふと思う。ケルンらしき石の塊に、50Km近く使った杖に鈴と5円玉を付けて立てた。美しい町Cee(セー)のBarでビールを飲みながら1時間ほど休憩して、13時25分にそこを出る。残す距離約16Km、楽しんで歩きたいと思った。ますます暑くなった。Fisterra(フィニステラ)を初めて望める丘で娘等は休憩するが、私は一気に海岸まで下る。なかなか来ないので、一人歩き始める。Fisterra(フィニステラ)手前の海水浴場にあったBarでビールを飲みながら、娘等を待つが来る気配がないので再び一人で歩き始める。大きな十字架横を通り、Parroquia de Santa María(教会)、Igrexa de Santa María das Areas(教会)と歩を進める。
 その付近から坂道になり、山と海に挟まれた道路となる。この時点ではFisterra(フィニステラ)を通り過ぎたことに気がつかなかった。しばらく坂を上ると、巡礼者のモニュメントがあった。さらに進むと巡礼路0Kmの道標があり、Fisterra(フィニステラ)岬まで来たことを知る。従って、先ほど通過した町がFisterra(フィニステラ)ということになる。1件だけあるBarで1人だけの乾杯をする。値段が2.6€で、小銭入れの金がなんとぴったりではないか。また、そこでフランス留学中の韓国人女性に声をかけられたのにはびっくりした。これがカミーノ最後の偶然のいたずらか。時間があるので、Fisterra(フィニステラ)岬の小高い山を散策する。そこから灯台方向Fisterra(フィニステラ)市街が一望出来る。適当な時間になったので、Fisterra(フィニステラ)に引返す。町手前でペルーのおばさんに再会する。町まで下りると19時30分になっていた。最初のアルベルゲで娘等がいるか尋ねると、ぴったしの時間に受付の携帯に電話があった。娘等と合流し、今夜は変なスペイン人セザールがパエリアをご馳走するというので、近くのスーパでその材料を仕入れる。買物中、オーストラリアの夫婦、ドイツ人のカール・ハインズさんと再会する。不思議なことが連続する。自炊が出来るアルベルゲを見つけ、それから料理をしたので、21時過ぎの遅い夕食となった。同室に韓国人と日本人の柏出身のみかさんがいた。Port(ポルト)から歩き初めて、消防署、アルベルゲ(無料)を利用しての巡礼だった。帰路はインド経由をとるらしい。犬連れ、楽器持ち等、ユニークな巡礼者も居合わせ賑やかだった。
2010年7月1日(木) 晴
移動時間(バス)=3時間15分

距離=20.8Km 累計距離=810.5Km 所要時間=4時間55分

Fisterra(フィニステラ)(10:00 45分) ⇒ Fisterra(フィニステラ)岬(10:45-13:50 45分) ⇒ Fisterra(フィニステラ)(14:35-14:45 3時間25分) 🚌 Santiago(サンチャゴ) de(デ) Compostela(コンポステーラ)(18:00)

 今日は娘等が昨日行っていないFisterra(フィニステラ)岬まで再度行くことになる。10時の遅いスタートとなる。10時45分フイニッシュ地点に到着し、0Kmポストで記念写真を撮る。私は岬の最突端まで下りていった。漁船らしき船が小さく見えた。時間があったのでゆっくりくつろぎ、13時50分にFisterra(フィニステラ)に引返す。14時35分にSantiago(サンチャゴ) de(デ) Compostela(コンポステーラ)行きのバス停に着く。そこを14時45分に出発して、18時頃Santiago(サンチャゴ) de(デ) Compostela(コンポステーラ)に着く。そこで明日のLisboa(リスボン)行きの切符(42.02€)を購入する。バスストップ近くの巡礼通り道にあったアルベルゲに着くと、20時前になっていた。娘がRoma(ローマ)のHotel(ツイン120€/2日)を手配していると21時頃になった。それからSantiago(サンチャゴ) de(デ) Compostela(コンポステーラ)市街地に戻り、みやげを買ったりしていると、22時頃からの食事となり、アルベルゲに帰ると23時を回っていた。
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