長野県木曽郡南木曽町に位置する柿其渓谷は、中央アルプスの山々に源を発する清流の柿其川が長い年月をかけて花崗岩を浸食し、美しい滝や瀬や淵を織りなす独特の渓谷美を生み出しています。木曽谷の中でも特に透明度の高い水と奇岩、大小の滝が連続する姿から、木曽路の秘境とも称され、多くの自然愛好家や登山者を魅了してきました。春にはツツジ・シャクナゲを愛で、夏には涼を求めて川遊びや渓流釣りを楽しみ、秋にはカエデやナラなどが水面に映え、冬には雪に閉ざされた神秘的な静寂の渓谷美と四季そろぞれの楽しみ方が出来ます。
柿其渓谷の代表的な景観としては、まず高さ約30mの牛ケ滝が挙げられます。轟音を立てて流れ落ちる直瀑とエメラルドグリーンに輝く滝壺が目を惹きます。また、その上流には霧ケ滝、虹ケ滝、雷の滝といった風情豊かな滝が点在し、変化に富んだ渓谷美を楽しむことが出来ます。
柿其渓谷は恋路の吊橋より上流8kmにわたって深い谷を埋めた巨大な花崗岩が美しい滝や瀬や淵を織りなす景勝地です。一般には十二兼駅から自然歩道を通って、牛ケ滝まで4.5km、さらに奥へは林道を歩いていきます。特に、恋路のつり橋から牛ケ滝までの約300mの遊歩道がお勧めです。牛ケ滝からさらに林道を徒歩40分のところに、展望台からの眺めが爽快な霧ケ滝があります。その更に奥に渓流滑りが出来そうな雷の滝があります。さらに恋路峠遊歩道へと足を延ばせば、木曽谷を一望できる景観も広がり、渓谷散策と合わせて人気のコースとなっています。









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