(概要)
瀬戸大橋は、岡山県倉敷市と香川県坂出市を結ぶ本州四国連絡橋の一つで、瀬戸内海に点在する島々をまたいで架けられた巨大橋梁群の総称である。1988(昭和63)年に開通し、道路と鉄道が同じ橋を走る世界でも珍しい併用橋として知られる。児島―坂出間約37キロのルートのうち、海上部約13キロに六つの橋が連なり、吊橋・斜張橋・トラス橋など多様な形式が組み合わされている。
建設は潮流の速さや軟弱地盤、台風や地震への対策など多くの難題を伴い、日本の土木技術の粋が注がれた。主塔の高さは200メートルを超え、巨大ケーブルが車と列車の荷重を支える姿は壮観である。上層を瀬戸中央自動車道、下層をJR瀬戸大橋線が走り、四国と本州の移動時間を大幅に短縮した。
橋上からは多島美で知られる瀬戸内海の景色が広がり、穏やかな海と島影、行き交う船が織りなす風景は四季を通じて美しい。与島パーキングエリアは眺望の名所で、橋の構造を学べる展示施設もある。夜間のライトアップやイベント列車の運行など、観光資源としての魅力も高い。
開通により物流や観光、文化交流が活発化し、四国側からの通勤・通学も可能となった。かつて船に頼っていた往来は日常的な陸路となり、地域経済に大きな変化をもたらした。一方で、島々の環境や景観への配慮も続けられている。
瀬戸大橋は、海峡を越えて人々の暮らしを結んだ「夢の架け橋」である。機能性と景観美を兼ね備えたその姿は、日本の高度な技術と瀬戸内の穏やかな自然が出会って生まれた現代の名所として、多くの人の心に刻まれている。
(アクセス)
車は本州側(岡山・児島)は瀬戸中央自動車道児島ICを出て、10分程です。駐車場は鷲羽山展望台駐車場となります。バスは瀬戸大橋線児島駅から鷲羽山展望台下車で20分程です。四国側(香川・坂出)は瀬戸中央自動車道坂出ICを出て瀬戸大橋記念公園まで15分程です。駐車場は瀬戸大橋記念公園西駐車場となります。バスは予讃線坂出駅から瀬戸大橋記念公園下車で15分程です。➠ Map

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