(概要)
ポンテ・ヴィンテ・イ・シンコ・デ・アブリル(Ponte 25 de Abril/4月25日橋)は、ポルトガルの首都リスボンと対岸のアルマダを結ぶテージョ川河口に架かる巨大な吊り橋で、都市を象徴するランドマークである。1966年に完成し、全長約2,277メートル、中央径間1,013メートルという規模をもち、完成当時はヨーロッパ有数の長大橋であった。赤いトラスとケーブルの姿から「リスボンのゴールデンゲート」とも称される。
建設はアメリカの技術支援を受けて進められ、二層構造を採用している。上層は6車線の自動車道、下層には1999年に鉄道線路が追加され、リスボン近郊鉄道が走る。これにより都市圏の交通は飛躍的に改善され、対岸の住宅地や工業地域との結び付きが強まった。橋の名は1974年のカーネーション革命の日付に由来し、独裁体制から民主化へ向かった国の記憶を刻む。
橋上からはベレンの塔や発見のモニュメント、対岸に立つ巨大なクリスト・レイ像など、リスボンを代表する景観が一望できる。潮風と船の行き交うテージョ川の上に伸びる赤いアーチは、朝夕の光で表情を変え、写真家や旅行者を魅了する。耐震・耐風設計が施され、現在もポルトガルで最も重要な交通インフラとして活躍している。
4月25日橋は、単なる構造物を超え、近代ポルトガルの歴史と希望を象徴する存在である。大航海時代から続く海と都市の物語を背景に、リスボンの過去と未来を力強く結び続けている。
(アクセス)
橋の上は歩けないので、発見のモニュメント付近、アルカンタラ展望台、橋博物館“Experiência Pilar 7”まで行き眺めることになる。Colunasの埠頭から、マリン回遊の遊覧船(20€)から眺めるのも良い。➠ Map

前画面に戻る