鳴門大橋

(概要)
 鳴門大橋は、兵庫県南あわじ市と徳島県鳴門市を結ぶ吊り橋で、淡路島と四国をつなぐ本州四国連絡道路の南端を担う。1985(昭和60)年に開通し、全長1629メートル、中央支間876メートルをもつ。上層を神戸淡路鳴門自動車道、下層を将来の鉄道空間として確保した二層構造で、明石海峡大橋と一体となって関西と四国を直結する大動脈となっている。
 橋が架かる鳴門海峡は、潮の干満差が大きく世界的に有名な「鳴門の渦潮」が発生する場所である。最大時速20キロを超える激しい潮流に対応するため、主塔や基礎には高度な耐震・耐流設計が採り入れられた。巨大なケーブルが描く優美な曲線は、荒々しい海峡の景観と対照をなし、徳島側から望む姿はとりわけ壮観である。
 観光面でも魅力が大きく、橋桁内部に設けられた遊歩道「渦の道」からは、ガラス床越しに渦潮を真上から眺めることができる。周辺には大鳴門橋架橋記念館エディや千畳敷展望台が整備され、春から秋にかけて観潮船も運航される。夕暮れ時には主塔が茜色に染まり、夜間のライトアップが海峡に幻想的な表情を与える。
 開通により徳島と京阪神との時間距離は大幅に縮まり、観光客や物流が増加した。阿波おどりや鳴門金時、わかめなど地域資源の流通も活発化し、四国の玄関口としての役割が高まっている。強風時の通行規制など課題もあるが、安全対策と維持管理が継続的に行われている。
 鳴門大橋は、自然の驚異である渦潮と人の技術が向き合って生まれた現代の名橋である。海峡を越えて人と文化を結ぶその姿は、阿波と淡路の歴史を未来へつなぐ象徴となっている。潮騒の上を走ると、海と大地が近づく感動を誰もが実感できる。
(アクセス)
 車では、神戸淡路鳴門自動車道鳴門北ICを出て、約4kmで10分程です。駐車場は鳴門公園駐車場か大鳴門橋架橋記念館エディ駐車場にあります。バス便は高速バスで鳴門公園口下車です。Map


 
 
 

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