木曽の大橋

(概要)
 木曽の大橋は、長野県木曽郡木曽町福島にある木造アーチ橋で、木曽川に架かる地域の象徴的な存在である。1991(平成3)年に完成した比較的新しい橋であるが、江戸時代の宿場町として栄えた木曽福島の歴史的景観に調和するよう、伝統的な木造技術を生かして造られた。全長約30メートル、幅約5メートルの堂々とした規模をもち、橋脚を持たない大きな反りが特徴で、日本でも有数の総檜造りの歩行者専用橋として知られる。
 使用されている木材は地元木曽産のヒノキが中心で、釘をできるだけ使わない伝統工法が採り入れられている。木の温もりを直接感じられる造りは、コンクリート橋にはない柔らかな景観を生み出し、周囲の山並みや木曽川の清流と美しく調和している。橋のたもとには公園や散策路が整備され、地元住民の憩いの場であると同時に、観光客にとっても格好の立ち寄りスポットとなっている。
 木曽福島は中山道の要衝として栄えた宿場町で、関所跡や古い町並みが今も残る。木曽の大橋はそれら歴史資源を結ぶ新たな名所として整備され、祭りや行事の舞台にも利用されてきた。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季ごとに異なる表情を見せ、特に夜間のライトアップ時には檜の木目が浮かび上がり幻想的な雰囲気を醸し出す。
 この橋は単なる交通施設ではなく、「木の国・木曽」を象徴する文化的モニュメントとしての意味をもつ。林業で栄えた地域の歴史と技術を後世に伝えるとともに、自然と人の暮らしが調和する木曽谷の魅力を静かに語りかけている。
  (アクセス)
 車では、中央自動車道塩尻ICから30分程です。駐車場は水辺のふるさとふれあい公園駐車場、木曽の大橋東駐車場になります。鉄道では、JR奈良井駅から約400mで徒歩5分程です。Map


 
 
 

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