河童橋

(概要)
 河童橋は、長野県松本市の上高地を代表する木製の吊り橋で、梓川に架かる景勝地の中心的存在である。橋の名は、昔この一帯に河童が住んでいたという民話や、川童に似た岩の形に由来すると伝えられ、親しみやすい呼び名として定着した。現在の橋は幾度かの架け替えを経ており、周囲の自然景観と調和するよう設計されているため、人工物でありながら上高地の風景の一部として溶け込んでいる。
 橋の上からは、清流の梓川と穂高連峰、焼岳を一望でき、四季折々に表情を変える眺めが魅力である。春は残雪の山々と芽吹きの緑、夏は深い森と青空、秋は鮮やかな紅葉、冬は静寂の雪景色と、訪れる時期によって全く異なる感動を味わえる。写真撮影の名所としても知られ、早朝には朝霧やモルゲンロートを狙う人々でにぎわう。
 周辺にはビジターセンターや土産物店、山小屋風のカフェが集まり、散策の拠点となっている。河童橋を起点に明神池や大正池へ続く遊歩道が整備され、初心者でも安全に自然を楽しめることから、年間を通じて多くの観光客や登山者が訪れる。マイカー規制が行われているため、静かな環境が守られている点も特徴である。
 文学との縁も深く、芥川龍之介の小説『河童』の着想地といわれるほか、多くの紀行文や絵画に描かれてきた。単なる観光スポットにとどまらず、日本アルプスの自然と文化を象徴する場所として、人々の心に特別な印象を残している。
  (アクセス)
 車では、長野道松本IC を出て40分程の沢渡駐車場に駐車してシャトルバスで30分程です。岐阜側からは平湯あかんだな駐車場に駐車してシャトルバスで25分程です。上高地バスターミナルから河童橋までは約300mで徒歩5分程です。バス便は新宿・名古屋・大阪から上高地直行便があります。また松本駅・新島々駅から路線バスがあります。Map


 
 
 

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